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凡人でも一流になるには? 元ロッテ里崎さんの戦略

今回は、元千葉ロッテの里崎さんを取り上げたいと思います。

里崎さんは、喋りも上手く、プレゼンもうまい、地頭も良く、ご自身で運営されているYouTube里崎チャンネルも面白くて、多くのフォロワーを抱えています。

ちょっと調べてみると、現役時代はロッテに在籍していたのですが、入団を決めたのは「弱いから、すぐに一軍に出場できる、そして活躍ができれば一生分の給料を貯められる」というのが理由みたいで、とてもユニークな考えを持っています。

現役引退後も、野球解説者、千葉ロッテのスペシャルアドバイザーに就任、さらにYouTubeチャンネルを開設、YouTuberとしても活躍、テレビやらラジオ番組も多く出演して、多くの書籍も出版しています。

こんな感じで現役時代はもちろん、引退後も活躍されています。

今日は、この里崎さんのキャリア戦略から、人生100年時代と呼ばれる時代のヒントについて考えていきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

里崎さんはなぜ、当時弱小と呼ばれたロッテに入団したのか?

まず簡単に里崎さんの経歴について。
1976年5月生まれの44歳の元プロ野球選手。1998年帝京大学在籍時に、逆指名制度を利用してドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。
1999年から2014年までキャッチャーとして活躍します。

2005年シーズンでは、クライマックスシリーズを勝ち進み、阪神との日本シリーズを制して日本一。

2010年は、パ・リーグ3位で、ぎりぎりクライマックスシリーズに残ります。そして、クライマックスシリーズを勝ち進み、日本シリーズも制して日本一。「史上最大の下克上」と呼ばれたことを覚えているリスナーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、日本代表でも2006年のワールドベースボールクラシックでの優勝に導くなど活躍します。

現役引退後は、解説者・評論家・個人としてYoutubeチャンネルを開設してYouTuberとして活躍、また、多くのラジオ番組やテレビ番組、ネット番組にも出演されていて、書籍も出版していて、多彩であり、多忙とも言えます。

ちょっと陳腐な表現ですが、「売れっ子」「引っ張りだこ」という表現がぴったりかなと思います。

このように、一見すると天才・一流・エリートに見えますが、自分のことを凡人と評価していて、今のキャリアパスは自分の頭で考えて試行錯誤したからだと振り返っていました。

なぜ、このように分析されているのか、深掘りしたいなと思いまして、著書「エリートの倒し方」を今回読んでみました。

まず何故、自分を凡人として定義しているか。
・高校在籍時は、これといった成績を残すことができず、高校卒業時に仕事をしたくないからという理由で、帝京大学に進学。
・大学2年生の時に、偶然、4試合連続でホームランを記録したことからスカウトの注目を集めたと、謙虚に振り返っていました。
・ただ、自分は松坂大輔選手のような武器となるストレートもないし、今でいう大谷翔平選手のように160km投げれたり特筆するべき能力は有していない。
・そんな自分が、球界を代表するような古田選手のいるヤクルトや 城島選手がいるソフトバンク入団したとしても勝ち残れる確率は低い
と振り返っていました。

であるので、逆指名制度を利用して、千葉ロッテに入団しました。
当時の千葉ロッテですが、弱小チーム、シーズン18連敗を記録するなどしており、里崎さん自信も「まず自分が出場できることが大事、弱いチームを強くすると自分の価値が上がる。まず、チャンスが回りやすい環境に身を置くことが大事。」と捉えていました。

自信を持って入団をしますが、弱小球団とはいえプロであるので、そのレベルは高く、アマチュアとプロの差を痛感したようです。

ただ、すぐに気持ちを切り替えて「自分の足りないところはなんなのか」を冷静にみて、自分のやるべきことを分析する、わからなければコーチに意見を求めて、使えそうなら実践していきました。
この柔軟さがが里崎さんの強みであります。

こんな感じで素直に実践するので、コーチや監督に気に入られて覚えてもらい、チャンスを徐々に掴んで行きました。

この里崎さんのチャンスをつかみやすい環境選びや、コーチや監督から助言をもらう姿勢などは、ビジネスシーンにも活かせるるなと思います。


更に著書を読んで、自分が参考になるなというポイントは3つありました。

それは、
・PDCAの考え方
・自分の強みと印象付け
・コネクティングザドッツの考え方

です。

次のチャプターでは、もの3つのポイントについて触れていきます。

里崎さんのビジネスにも通じる3つの思考法とは?

このチャプターでは、その中でも、3つのポイント、PDCA・自分の強みと印象づけ・コネクティンザッドッツについてそれぞれ触れていきます。

1)まず、一つ目のPDCAの考え方についてです。
里崎さんですが、当時弱小球団であるロッテに入ったきっかけにあるようになるべく多くのチャンスに立てるように仕向けます。
こちらは、著書エリートの倒し方の抜粋です。

まず、自信を持って入団をしますが、プロとアマチュアの壁は大きく、無力さを痛感したようです。
ただ、ショックを受けるが、やれるという自信は持っていたみたいで、成長のチャンスと捉えて、どうやったら自分の足りない所や欠けている所を補えるかを考えたようです。

そこから、計画、行動、振り返りという行動にうつします。いわゆるPDCAです。

さらに、PDCAの中でも大事にしていたのは、CのチェックとAの改善に時間をかけていたみたいです。
そして、上手くいかない時、結果が出ない時、悩んでいる時、自分は天才ではなく凡人であるので、正しい努力をしていないかもしれないということで積極的に、先輩やコーチに助言を求めて、吸収をしていきました。


2)続いて2つ目自分の強みと印象付けについてです。
里崎さんですが、入団当初は無力さを痛感しますが、PDCAを回すことで徐々にチャンスを掴んでいき、5年目にようやくレギュラーに定着できるかどうかのところまでたどりつきました。

その時の自己分析がこんな感じです。
・守備力は一軍レベルにあるなーと思ったみたい。でも平均的だから目立たない。

・じゃあ目立つために「打てるようになれば目立てるだろう」ということで、キャッチャーとして優先度が低いバッティングの強化を選んだみたいです。

・打てるようになると、レギュラーとして起用してもらえる機会も増える、でその機会が増えると守備の機会も増える、で経験を詰めれば「里崎は守備もいい」と評価されるようになり、不動の地位を築くことができました。

このように自分の強みと印象付けをすることで、チャンスを自ら作っていきました。

これは現役時代のみならず、現役引退後も実践しているようです。
2014年の引退後に、会社を自ら立ち上げて、さまざまな仕事を受けています。その時の方針として「便利屋になる」「仕事を選ばない」「依頼が来たらなんでも引き受けよう」と決意したようです。

これには、いろんな仕事をうける、ネットワークを気づいておくと、いざというときに手を貸してもらえるかもしれないという狙いがあります。

ただし、依頼された仕事を受けるだけに留まらず、自分のやりたいという仕事は例えばプロデューサーや、ディレクターの方に要望を伝えて、実現もしていきました。
例えばの例ですが、
・オフシーズンでのラジオでのレギュラー番組
・ビジネス書の出版
・YouTubeチャンネルの解説
などなどです。

さらに「雑談でもよく喋る」「すぐに連絡が取れる」「フットワークの軽さ」を意識して大事にしています。
こうすることで、常にキャスティングテーブルの上に里崎って名前が載るように仕向けています。

そうすることで、いろんな経験が詰める、そこが差別化になるという好循環につながります。


3)最後に3つ目のコネクティングザドッツの考え方についてです。
このコネクティングザドッツですが、2005年のスタンフォード大学卒業式にAppleの創業者であるスティーブ・ジョブスさんが送った言葉です。

・過去の色々な経験を振り返ってみる、
・そしてこの経験のドットを繋いでいくことで、
いろんな発見や繋がりが見えてくるということです。

実際に、MAC、Apple製品の美しいフォントは、ジョブス氏が大学の時に学んだ、文字を美しく見せる技術カリグラフィーでの経験が、コンピューター開発という経験との結びつきで実現したと言っています。

当時は予想もできなかったが、過去の経験は必ず大きな成果につながるという教訓です。

里崎さんですが、著書の中でこの言葉に触れてるわけではないのですが、コネクティングザドッツに通じるなということが多々ありました。

例えば、入団してレベルの違いを痛感して、どのように実力不足を補おうか、追いつこうかと思った矢先の1年目、2年目に2度も手術をして、野球ができない期間があったみたいです。
ただ、この間も前向きに捉えます。
・筋肉トレージングが詰めるので基礎体力の向上につながった
・試合をバックネット裏から観戦し、記録をつけることで、キャッチャーとして必須のリードの仕方も勉強できた
と振り返り、遠回りしたからこそ見える景色があると振り返っています。

この怪我を経ての勉強は、今の解説者のベースにもなっているのかなと私の主観も入りますが思いました。。

もう一つのエピソードですが、これはチーム関係者に向けてのメッセージです。ロッテ球団スタッフで、フロント管理部門からチケット売りの営業になった方がいました。この異動が不本意だったようで、動揺して落ち込んだみたいです。

そんな時に里崎さんは、
「一番大切なお客さんの顔が見える、この経験は次のステージでも活きるし、いろんな部署を知っていた方が、組織のことがわかある。これは逆に出世するチャンスじゃないか」とアドバイスしました。

こんな感じで、里崎さんは、どんな出来事でもいろんな視点で解釈できる、さらに必ず将来のプラスになるという考えを持っています。

ついつい、後ろ向きになってしまうと、ネガティブに思ってしまい視野が限定的になってしまうので、この考え方は、私もとても参考になりました。

さて、以上が、里崎さんの思考法でしたが、ものすごい仕事に応用できるし、想像しやすい横展開しやすい書籍だなと思いました。

次のチャプターでは、Tipsについて考えていきたいと思います。

チャンスを待つのではなく、掴めるように仕向ける大事さ

さて、Tipsについてです。

今回まとめてみて、”これからの何が正解かわからない時代、人生100年と呼ばれて転職が当たり前となっている時代のヒント”が溢れているなと思いました。

ちょっと復習しますと里崎さんは、
・まずチャンスを得やすい環境を選びます、そして思い通りにいかなかったとしても、徹底的にPDCAで検証と改善を実行していきました。

・そして、ただ、チャンスがくるのを待つだけでなく、自分のキャラクターや何ができるかを印象付けするように動きました。
そして、期待されているパフォーマンスを発揮するだけでなく、何がしたいかということも発信していきます。で、これなら里崎だなとキャスティングテーブルの上位に載るようにしています。

・さらに、一見遠回りともみえるような経験も、絶対プラスの経験にしていこうという風に心がけています。

こんな感じで、何事も成功するための、経験と捉えるので、引き出しも増える、さらには自分もアピールするのでチャンスも増える、さらにはPDCAも実践しているということです。

この活動自体が、これからの100年時代のヒントになります。
例えば、人生100年時代では、一つの会社にずっと在籍できることはないですし、今持っているスキルとかひょっとすると通用しない代替されるとか、業界自体がひょっとするとなくなってしまう可能性もあります。

そんな時代に、環境のせいにしたり、いつかは報われるとチャンスを待つとか、一つの経験に固執するのは危険です。

であるので、里崎さんのように、チャンスを得やすい環境を選び、さらに発信する、若干遠回りだなと思った時もなんらかの糧にする、そして引き出しを増やすというスタンスが必要なのかなと思います。

というこで、今回のTipsは、
「チャンスは待つのではなく、声に出していこう、そして掴むように仕向けよう」にしたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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