ツインズ前田健太独自の調整方法と『不完全である勇気』

今日取り上げるのはメジャーリーグのツインズで活躍しています前田健太投手になります。
マエケンと言われれば、もしかしたら野球ファン以外でも聞いたことあるかもしれません。
その前田健太投手のシーズン中の独自の調整方法、そしてそれらがですね、ビジネスパーソンに役立つ”挑戦する勇気”というところにつながってるんじゃないかと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

前田健太投手のプロフィール

前田健太投手1988年生まれの32歳のピッチャーです。大阪府出身で PL 学園高校からドラフト1位で広島に入団いたします。
PL学園時代では甲子園でも活躍して桑田二世と言われていましたね。
すごくいいピッチングだけじゃなくてバッティングもそうですし、走塁なんかもすごくて、趣味もすごくて、本当に野球センスの塊だったのを覚えています。
その後、広島に入団後は数々のタイトルを獲得し日本代表でも活躍してます。

そんな活躍を経て2016年にメジャーリーグに挑戦します。ロサンゼルスドジャースで活躍を見せた後に、今シーズンからミネソタツインズに移籍します。ツインズでは今年、地区優勝を果たすんですが、その後のポストシーズンで、第一戦に先発します。

つまりはチームでもエースピッチャーと認められたということになります。
来年以降も非常に楽しみな先発投手です。

そして、非常に面白い調整方法というのを紹介してくれた記事がありましたので、次のチャプターではそちらを紹介したいと思います 。

マエケンは投げ込まない

前田投手独特の調整法と話したんですけれども、そもそもそれどういうことだということを簡単に説明しますね
前田投手は先発ピッチャーですので、自分が投げたあとは毎日投げる訳ではありません。

登板した後は、中4日や、中5日と呼ばれるように、間に調整期間を挟んで、また次、先発ピッチャーとして登板するというのが一般的な流れです。
その中4日、5日の間では、だいたい投げ込みというのを行うような調整方法が一般的になります。

体を休める時間があって、その後投げ込んで登板に備えるのが、一般的なんですけど、前田投手は登板間のブルペンでは、15球しか投げないそうです。

非常に球数が少ないというのが特徴です。
それにつきまして、2019年にサンケイスポーツでマエケンは投げ込まないという記事がありますので、紹介したいと思います。
記事の URL も貼って起きますので、ぜひそちらも読んでみてください。

僕の中4日、5日で登板で投げる球数はわずか15球で、しかも力の入れ具合は6、7割。この調整方法は広島カープに在籍した2014年から、メジャー移籍した後も変えていません。そんな少ない球数で練習になるのかと思いますよね。
広島時代、僕は基本的に中5日でローテーションを回りました。日本の他の球団では通常、中6日。
年間200イニング以上投げ1年間合計の球数がプロ野球投手の中で最も多かったシリーズもあります。
そのデータを目にした時、危機感が芽生えました。
将来の野球人生を考えたら、故障のリスクを減らすべきだった。
試合で球数を少なく投げることは最優先するべきことではありません。
抑えること、チームの勝利が最優先。
試合の状況によっては球数が多くなる。
ではどうするか ?
ブルペンの球数を減らすしか手段はない。
そこで当番間のブルペンでの球数を30球減らす決断をしました。
45球から15球。ルーティンの変更はすごく勇気が必要でした 。

年間で30試合先発すれば、合計1300球以上も肩の消耗を防ぐことになります。

少し長かったんですけど、前田投手のインタビューを抜粋させていただきました。

はい。このように、球数を投げてしまうことを考えて、思い切って球数を減らしたというのがこの背景にあったようです。

元々、45球投げていたのを15球ということで本当に思い切って減らしたなと思うんですけども。。。ただ減らしただけではなかったようです。
このあと、もう少し抜粋しますね。

だからこそ、制限の中で工夫する。
例えば、毎日のキャッチボールで60球投げたとしたら、60回もいろんなことを試すチャンスがある。
変化を恐れず様々なフォーム、今までと違う違うボールの握りで投げてみる。
日々、多くの挑戦を繰り返したくさんの失敗しながら自分の最高に近づく成長のヒントを探す。

ブルペンの練習は次の登板 へ安心材料の側面もある。
でも好感触を得た練習と全く同じフィーリングで試合に臨めることはありません。そんな自己満足はやめたほうがメンタルが安定すると気づきました。

ただ肩肘の故障を防ぐためにやめようとか、メンタル面で安定を防ぐために辞めようというだけではなくて、代わりにこういったことを工夫しようとか、普段のキャッチボールから練習しようというのが前田投手が取り組んだことでした 。

これだけでも、非常に勉強になるような考えだな思うんですけれども 、次のチャプターでは、これらの考えが”アドラーの心理学”に繋がっていくんじゃないかなというところがありましたので紹介したいと思います。

不完全である勇気を持って挑戦しよう

いきなり登場したアドラーなんですけど、アドラー心理学とか聞いたことないですかね?最近で言うと「嫌われる勇気」という、すごく売れた本、こちらの本はこのアドラー心理学を元に書かれた本になってますね。

この、アドラー心理学をもとに彼らのお弟子さんが、提唱した「不完全である勇気」というものがあります。

これは何かと言うと、自分の不完全さ認めて、自己受容しましょうということなんですけれども、これがこの前田投手にすごく結びつきがあるなと思ったんですよ。

不完全である勇気、これ言い換えると「挑戦する勇気」に言い換えられるんじゃないかなと思ったんです。

例えば〇〇ができるんだったら、挑戦しますみたいなことってよくありますよね。例を上げてみると、「泳げるようになったら、プールに行ってみたいなあ。とか」。

ただし、よく考えてみてください。
いくら陸でフォームの練習してみたとしても、プールに行かないと泳げるようになりませんよね?
いつまでたってもプールにいけない。
なので、失敗しないために挑戦すること事態を逃げてしまうことになります。

ですので、不完全である自分=少々泳げなくてもプールに行ってみようということができると、そこで泳げることを習得する。
不完全さを認めて挑戦することで、新しいことを得ることができる、これが不完全である勇気になります。

前田投手にとっては、少ない球数で調整すること、登板前にあまり投げないで、試合に向かう事っていうのはすごくね、勇気がいりますね。

もしかしたら、「もう少しチェックしたかったのに」とか、不完全な状態で試合に望まないといけない事ってあるかもしれません。

でも勇気をもって減らすことができたので、メンタル面が安定したりとか、肩肘を守ることができて、長年活躍することが出来ている。

さらには、いろんなものをトライすることで新たな気づきを得たこともあるんじゃないかなと思いますね。

はい。そのこと考えてると、もしかしたら不完全かもと思って減らしたことで、結果的にパフォーマンスが上がることすらあるかもしれませんね。

まあ、こればっかりは何が原因だということを分かりませんが 。

少し長々と話しましたが、「不完全である勇気を持ってみよう」
これを、今日の学びたいと思います 。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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