Voices Vol. 8 不登校と教師 Review
**本記事は、マガジンVol.8に掲載されている
「不登校と教師 」のレビューとなります。
本編はこちらのマガジンからご覧いただけます。
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6年間。
決して短くはない6年間で、
この先生(Yさん)はどれほど、教師として、大人として、子どもたちと向き合ってきたのだろうか。
迷い、葛藤、喜び、終わりの見えない仕事、忙殺されそうな心。
その全てが入り混じった感情が言葉を通じて伝わってくる。
いや、染みてくると言った方が近い。
この一人の教師を支え、あるいは苦しめたのは
生徒1人1人と向き合う時間と「子どものために」という教育信念
だった。
子どもに向き合う。
その難しさをYさんはこの記事を通して教えてくれる。
この記事には、二人の少女が出てくる。
それぞれ異なる事情を抱え、異なる背景で不登校になった。
そしてYさんは、自分ができる限りのことをする。
もしかしたらそれが二人を苦しめているのかもしれないと葛藤をしながら。
それでも自分でできることをする。
そんな時、ある手紙が届く。
「先生聞いてください!私、友達ができたんです。今、部活動にも入って、仲間も増えて楽しいです!」と書かれていました。
教員をしていて、こんなに嬉しい報告はありません。
教師の仕事は基本的に忙しくて、大変だ。
それでもある時の一瞬のためにまた頑張ろうと思える。
僕の教員友達はよくそんなことを言うけれど、
きっとYさんも同じ気持ちなんだろうと思う。
二人との出会いを通してYさんが学んだこと、感じた課題、
そして今、保護者の方に伝えたい言葉。
ぜひ、本編を読んで受け取ってみてください。
最後に
今苦しんでいる子どもたちへ、Yさんが伝えたいメッセージを共有します。
自分を苦しめてまで学校に行く必要はないと私は思っています。だって、学校が全てではないし、学ぶ場所は他にもたくさんあるから。もちろん、嫌なことから目を背けてばかりではいけない。苦しくても立ち向かわなければいけないこともある。だからと言って、「学校に行かなければ」と思うことで、心が苦しくなるくらいならば、違う学びの場を見つけてみてもいいのではないだろうか。
安心できる居場所と、信頼できる大人に出会えることを願っています。
胸がグッ熱くなるYさんの声にぜひ耳を傾けてください。
(菊地)
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