Vtuber論考:「バーチャル・キャラクター(人格)」の絶対的肯定。ヴァーチャリズム/バーチャリズム(virtualism)が肯定するものと、その意義

 はい、こんにちは。のらくらという者です。前回の記事にて、私の提唱する思想、ヴァーチャリズム/バーチャリズム(virtualism)について、ざっと紹介させていただきました。読んでくださった方はありがとうございます。

 私としては、独自思想であるバーチャリズムをなるべく分かりやすく紹介しようと思ったのですが、どうでしょうか。ご理解頂けたでしょうか。この記事は、前回の記事を読んでいただいた事を前提に書くので、よろしければ上記の記事も読んでみてください。

バーチャリズムが肯定するものとその意義

 この記事では、バーチャリズムという思想が肯定するものと、その意義について、私なりに考えてることを書いてみます。

 さて、少し所見を書きます。私たちは今日、多かれ少なかれインターネットを利用しています。中にはインターネット上で、現実とは違った振る舞い、キャラクターを演じているという人もいるのではないでしょうか。(演じているという言い方はバーチャリズムとしては良くないのですが)
 インターネットという仮想世界では、なりたい自分として振る舞うことが出来ます。さらに言えば、VR技術の発展によって、私たちはアバターを利用して、いくらでもなりたい「姿」になることが現段階ですでに出来るのです。

 重要なのは「バーチャル世界」では「なりたい自分になれる」ということなんです。

 そして、そのなりたい自分になるということを、バーチャリズムでは次のように考えます。ブログからの引用です。

●なりたい姿の自分になれるということは、人は生まれながらの様々な制約から開放される
●ヴァーチャリズムにおいては、そのアバターによる現実とは違った振る舞いを、絶対的に肯定する

 絶対的に肯定すると言いましたが、もちろん人に迷惑をかけたり、反倫理的な行為はダメですよ。それはバーチャリズムを超えた人間としての普遍的な倫理性の問題です。
 けれども、バーチャリズムはそれに反しない限りは、その振る舞いを肯定します。この事にどんな意義があるのでしょうか。

 人は生まれながらに色々な身体的要素によって規定されています。それを肯定的に捉えられる人もいれば、そうでない方もいるでしょう。生まれながらの制約によって苦しむ人は、世の中に沢山います。

 しかし、バーチャリズム世界では、アバターを使い自由に、人種、性別、あるいは人間のかたちを超えて、いくらでも、なりたい自分になることが出来ます。この事を、バーチャリズムという思想によって肯定することは、次のような意義があると私は考えます。またまたブログからの引用です。

●ヴァーチャリズムにおいては、「アバター」による「ヴァーチャル・キャラクター」としての振る舞いを、一つの独立した「人格」として、絶対的に尊重する
●ヴァーチャリズムによる「ヴァーチャル世界」の現実からの「独立」によって、真に、人々は生まれながらの身体的制約から開放される

 どうでしょうか。バーチャル世界がバーチャリズムとしての思想によって定義され、思想的に裏付けがなされるということは、つまり、バーチャル世界にいる人々それそのものを肯定し、独立した存在として認めるということでもあります。

 それに伴って、バーチャリズムによって「現実が一切、完全に想定されない」事が実現すれば、バーチャル世界は世界として独立します。そこにいる人々の振る舞いは、独立した「人格」として、尊重され、肯定されるのです。

 以上が、私の考えるバーチャリズムが肯定するものと、その意義についてです。どうでしょうか。なかなか魅力的な思想に見えてきたのではないでしょうか。そんなことない? いやいや。

 ともあれ、前回の記事にも書いた通り、私は、バーチャリズムがバーチャリズムとして、妥当性をもった思想にするため、あれやこれやと、哲学的、思想的な裏付けをしてたりします。ですが、残念ながら私は素人なので、上手く進んでいるとは言い難いです。

 ですが、もしこの記事などを読んで、もしバーチャリズムについて肯定し賛同してくれる方がいたら、ぜひ私に、バーチャリズムに対する感想、意見、批評、あるいは異論でも良いですから、レスポンスをくださると嬉しいです。

さて、最後に現段階でのバーチャリズムが、どのようなものか、もっと知りたいと思ってくれた人がいたら、いくつか私のブログの記事のリンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください。なお、前回の記事から繰り返すようですが、バーチャリズムという思想はまだ未完成のものだと私は思っています。そのため、記事を読んで「これは違うだろう」と思った方がいたら、それについても、意見を寄せてもらえると、助かります。
 最後に、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

  なお、下記の記事に関しては、思いっきり空想的な未来像を電波たっぷりにぶちまけておりますが、あくまで「徹底して」バーチャリズムが実践されるためにはどのような世界でなければならないかという仮定の話です。


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