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青い洋服展までの経緯⑥

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そして、展示会の会場決めもいろいろありました。
素敵な雑貨の某セレクトショップのイベントスペースへ
企画書を出してもお返事はなく、
表参道の交差点にある山陽堂書店に打診したら、
春樹さんご本人の許可がないとダメです、と言われ。

紀伊国屋書店のイベントスペースも見に行きましたが、
窓がなく、閉塞感があったので、私的にやりたい空間と思えず、
他にもいろいろなスペースを見に行きました。

春樹さんの青いワンピースなので、場所は青山周辺と考えていました。

いろいろなスペースを見ていく中で、
ある場所は、「外に鍵が置いてあるので、開けて勝手に見てください」というところもありました。
多くのスペースは、空間とトイレがあるのみの箱貸し。
スペースによっては、キッチンカウンターがあり、コーヒーが出せるようなところもありました。
いろいろ見ていく中で、私が熊本でプロモーションビデオの撮影があるので、
出発の午前中に内覧できる、というところがあり、
スーツケースを持って、朝から出かけて行きました。
そこは、裏原宿のちょっと入った場所にあります。

地図を見ながらそこへたどり着くと、
そのスペースのオーナーさんご夫婦が出迎えてくれました。
そこは、真っ白くて細長いスペース。奥に試着室もありました。
大きなガラス窓があり、外にはウッドデッキもあるところでした。

試着室があるのはありがたいなぁ。と思い、
お話を聞いていると、実は横浜でアパレルブランドを経営されていて、
その展示会で使用できるように作った場所で、
使わない時は貸しているということでした。

とにかく真っ白い空間がとても気に入ってしまい、
試着室があることもありがたいし、
何より、ご夫婦がとっても素敵で、
内覧したあと、このあと熊本へ行くんですよ、なんて話をしていたら、
お見送りで出口までスーツケースを持ってくださったりして、
「良い旅を」と見送ってくださいました。

鍵を開けて勝手に見てください、というスペース貸しとは違い、
ご夫婦で出迎えてくださった温かい対応に、
そして真っ白いスペースと、試着室があること。
ウッドデッキにパラソル付き、ということで、
なんの迷いもなく、ここで開催することに決めました。

お二人は、横浜で「ROU ROU」というブランドを展開されています。
展示会初日にも、横浜中華街のおいしい差し入れを持ってきてくれたり、
いつも心遣いが素敵な方達でした。
展示会が終わったあと、お二人の横浜のお店へお礼に行ったのですが、
それはまた今度のお話。

(続く)

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