別の言語を学ぶおもしろさ
「心臓が痛い」
うちのブラジル人夫が、付き合いたての頃たわいない会話の最中に突然こう言ったのです。
心筋梗塞で亡くなった彼の母親のことや、コレステロール過多を注意されていたことを思い出し、一瞬「体調でも悪いのか」と不安がよぎりました。
しかし、彼が言いたかったのは「心が痛い」。悲しいそのストーリーに胸を痛めたストレートな感想でした。
「心臓」と「心」はポルトガル語だと同じcoração .だものね。そう言いたくなる気持ちわかる。
ちなみに英語も 「心臓」も「心」もHeart.
フランス語やドイツ語も調べる限りはそうみたい。
もちろん、「Mind」とか「Spirit」という言葉もあるけれど、(ポルトガル語ならmenteやespiritかな)感情、情緒的な思いを気軽に表す言葉とはちょっと違う感じもします。
言語には文化やその国の特性もあらわれているというので、なるほど、面白いよなーと思ったのです。
夫もそんなところに苦戦しながらも絶賛日本語勉強中。
アメリカ国務省のサイトに英語話者にとっての(アメリカ人にとっての)ですが、外国語習得の難易度が書いてあります。
日本語は中国語やアラビア語と並んで最難関クラス。
他のサイトでは単独一位と書いてあるものもありました。(ソースがわからなかったのでこちらでは貼りませんけども)
日本語は漢字もひらがなもあります。
音読み訓読みなどもあって、「食べる」「食事をする」などと言い換えられるし、擬音語擬態語も多い。
「動詞」+「動詞」で一つの動詞になるのも日本語の特徴だということも、以前本で読んだことがあります。「踏み外す」「食べ飽きる」とか「咲き乱れる」とか「泣き暮らす」とかかな。
夫に説明する時いつも、ほんとーにややこしいな!!と思っています。
本人がもっと大変だろうけど。
がんばれー!
言語力というのは思考力や感性とも繋がります。
それゆえか、語彙が豊富な日本語を話す日本人が、思考力が高く豊かな感性を持っている、と評されることもあるらしいです。それはまあ、すごく嬉しい。
でもだからといって、もちろんアメリカやヨーロッパ、ブラジルなどの人たちが思考力や感性が低いわけでもない。もしそうならあんな素晴らしい音楽も、アートも文学も生まれるはずがない。
ただ、言語は文化的に育まれ変化もしていくものだから、特性とか特徴や傾向を見ると、その国や人がもっと見えるなあ、と。
まだまだ傾向や特徴を語るほどには学びが追っつかないけれど、新しい言語を学ぶって母国語との違いをまざまざ感じます。
その国持つ色味というか、雰囲気、ニュアンスみたいな「言語外」のものも感じられるようで本当に面白いです。
ー 今日のポルトガル語勉強3ー
Coração 心 心臓
Meu coração começou bater mais forte depois que eu escutei essa história
その話を聞いてから鼓動が早くなった。
あってるかな。
またね!Tchau, até mais!
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