ALS発症?から4年目の母の日・・・

母の日

3月一杯、自宅で過ごしていた母は、
2024年の4月1日救急搬送され、
今年の母の日は病院で迎える事になった。

東京で小さなカーネーションの花束を買い、母の日に備えた私は、
電気屋で母が自宅で使っていた電動マッサージ機の新しいのを購入し、
病院へと向かった。

「お母さん、母の日だから カーネーション持ってきたよ」と
目の前に差し出したミニカーネーションの花束に反応も無く
母は入院から当たり前のようにされた「オムツ」を叩き
私の顔を見て泣き叫んだ。

肺炎で入院した母はこれまでお風呂に入っていない。
2週間ほど前からオムツかぶれで 陰部やお尻から「血」が出ている。

看護師などには 陰部が痛い と伝えられない母は
「左足が痛む」と言い、痛み止めが出されていた。

母には母の日のカーネーションなどより
陰部やお尻の痛み、
オムツの中のムレが何よりも深刻で緊迫した問題なのだ。

恐る恐る、オムツのテープを外して陰部を見ると
処方された下剤の影響で オムツは下痢だらけになっていた。

家族としては直ぐにでも取り換えてあげたい。
しかし、病院では1日4回 定時のおむつ替えである。

「あと少しでオムツを変えてもらえるよ。あと少し」
そう、言って、母が少しでも楽になればと
足の指を揉み始めた。




昨年2023年の母の日には、絵とメッセージを書いて感謝を伝えた母・・
今年は、ベッドの上で差し出したカーネーションを横目にオムツを叩く母・・



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