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「2つの近さ」遠くて近い、オンライン・ボイトレ

ボイストレーナーの浜渦です。3月から全てのレッスンを、ビデオ通話によるオンラインレッスンに切り替えております。(今風に言うと、リモート・レッスン、テレワークとでも言うのでしょうか…)

これまでも、海外在住の方のために例外的にオンライン・レッスンはしておりましたが、年々通話の品質も良くなり、通常のボイトレ・レッスンにも十分、実用に耐えるものとなってきたように思います。

私が重要視している呼吸音もきれいに入るようになり「こんな音の呼吸から声に繋げましょう」というようなことも容易になりました。(呼吸音から、体の使い方や喉の開き方、息のスピード、強さ、伝わる声に繋がるかどうかなどが、かなりわかります。)

オンラインで感じるこは、意外と距離感が近いということです。これは生徒さんからも多く聞かれる感想です。

●「一度レッスンを受けたかったが、オンラインのおかげでやっと受けることができた」
●「最初は緊張したが、意外と距離感が近く、親しみやすい」
●「スタジオレッスンも良いが、画面なら覗き込めるのが良いですね。実際のスタジオではここまで近づけません(笑)」

確かにその通りですね。私は横浜在住ですが、ここ数日は、都内や神奈川の方だけでなく、大阪・神戸、富山など、レッスンに通うにはちょっと遠いという方とも繋がることができました。

最初は緊張される方も多いようです。でも、すぐにみなさんリラックスされて「もう汗をかいちゃいました」と、体いっぱいにボイトレを楽しんでくださっているようです。とても緊張されている方には「しんどくなったら、いつでも、いきなり通話を切っちゃって良いですよ♪」とお伝えしています(笑)もちろん、私も「画面の向こうまで、伝われ!」と汗をかきながらレッスンさせていただいております。

画面までは70~80㎝くらいの距離ですが、実際のレッスンではたまにはこの距離になったとしても、ずっとというわけにはいきませんよね…「この人、近いなあ…」って思われますしね。

もちろんクオリティの高いオンラインレッスンを提供するためには、トレーナー側の経験や訓練、遅延への慣れなども必要です。オンラインがなんでも良いというわけでもありません。声は空間をキャンバスに声という絵の具で立体的に描き出す芸術あり、やはり現場の空気が大切ですから、スタジオでの対面のレッスンを重要視していきたいとは思いますが、遠方の方でも通える近さ、画面という物理的な近さ。この二つの近さがオンラインレッスンのなによりの魅力ですね。

他のメリットとしては、自宅から受講される方が多く、リラックスしやすく、さらに終了後に大の字で寝ることもできますよね!これは冗談ではなく、レッスンで体をスポーツのように使い、汗をかき、心地よく疲れたあとに、すぐに真横になることで、レッスンの内容をより、体に染み込ませることができるのです。

レッスンはFaceTimeやFacebookのメッセンジャー、zoomやLINEでも行なっています。ジャンルは、声楽やポップス、ジャズボーカルなどの歌の方や、声優・俳優さんをはじめ、講師の方やプレゼンに向けてという「話すためのボイトレ」の方など様々です。実は最近多いのが「モヤモヤしているのでスッキリしたい」という一般の方。声と呼吸は体とこころのバランスを如実に表しますから、自宅でできるボイトレは、最適だと思います。体もほぐすことができますし、体幹も鍛えられます。必要なスペースはほんの半畳。内臓を刺激しますので、健康・美容効果も抜群です(ただし、お腹は減ってしまいますけど・・・)。大きな声を出せない環境の方には、話し声くらいのボリュームでできるメニューを提供しています。

しばらく自宅にこもっていた方のレッスンをさせていただくと、力は抜けていても体が縮こまっていたり、体は開いていても固まっている方が多いのがわかります。発声・呼吸と、喉の痛くならない自然な歌唱はもちろんですが、体とこころを健やかに保っていただく一助になればと思います。


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