見出し画像

デスカフェ~死をカジュアルに考える~

最近『死』について考えたことはありますか?

おそらく普段の生活の中で考える機会は少ないと思います。
親族、知人の葬儀などを経験したときに考える機会はありますよね。

人と話すには触れちゃいけないような、でもそうなると人と共有することもなく終わってしまう。

死ってなかなか共有することがない考え方です。

元来こうあるべき、こうするべきみたいな慣習は文化に根付いています。

しかし、各々が死についてどのように考えているのか?
どのような死を迎えたいか?
性格や感性に個性があるように、死生観にも個性があるはずです。

それを語り合える場があると、死に対する考え方を大きく持てるようになります。
とはいえ気軽に死について話せる場所なんてどこを探しても見つからないし探し方も分かりません。

でも今はこういう団体があるんです。


ワカゾーという若いお坊さん達が立ち上げたNPO団体です。
デスカフェはお寺・会議室・カフェ・オンラインなどお話さえできれば土ような形でも開催できます。
サイトの冒頭の文章を引用してワカゾーとデスカフェについて紹介します。

いつか死んじゃうんだし、もっと死についてしゃべる場所があってもイイじゃん!

現代社会は「死」をタブー視していると度々言われます。さらには、忙しい日常の中で「死」について考える時間なんてもったいない。だけど…「カジュアルにしゃべる場所があってもいいじゃん、どうせ私たち死から逃げられないんだし!!」という思いのもと、私たちワカゾーは[デスカフェ]をはじめました。

スイスで始まったデスカフェは、いまや世界各地へと広まっています。死について語らう機会の少ない日本において、少しでも安心して語れるようにと、エッジの効いたテーマを設定したり、小道具を使用しています。

本サイトでは、私たちがこれまでに行なってきたオリジナルワークショップの進め方や素材をダウンロードしていただけます。興味のある方は是非ともご覧ください。死を語ることが、今を生きる一人ひとりの豊かさになることを願って!


最後の一文に私ボイスカプセルのサルは,はっとさせられました。

死を語ることが、今を生きる一人ひとりの豊かさになることを願って

死について考えることがどう生きたいかを考えることにつながる。
さらに自分以外の人と共有することで『死』についての理解、死に対する心構え、考え方が共有できる。


このデスカフェはなかなか経験したことがない体験なんです。


実は私、このデスカフェの一部を体験してきました。
私が体験したのは『死生観トランプ』を使ったグループディスカッションで、世界各国の『死についての考え方』が書かれたトランプを使って行われました。

”この国の考え方って共感できるね!” 
”こんな風に考える国もあるんだね!”
”ちょっとこれは理解しがたいね、でも国によってはそれがとても大切な文化なのか、世界ってひろいな”

というような感じで自分にない死に対する考え方を学ぶことができます。

今回はその中で素敵だなと思った死生観を1つ紹介します。

西アフリカ「ベナン共和国」「エド人」の死に対する考え方

人はこの世とあの世を14回輪廻する。
その間、神の許しを得て、あの世の祖先に合流する。


どの国も同じだと思いますが死に当たる際、かならずネガティブの感情が生まれます。
悲しい、寂しい、虚しい、切ない、苦しい、悔しい、、、そんな感情が多く死に向けられると思います。

ですが私はいざ死んだときにそんな感情でいっぱいになるのは嫌です。

死について向けられる悲しい感情もある程度はもちろんありきですが、
死について楽しくなるような前向きな感情も絶対欲しい!
悲しく死んでいくだけなんてつまらない!!

そんな私にとってこのエド人の死生観は目から鱗でした。

だって14回も生まれ変われて最終的に神に許されれば祖先に会えるんですよ?そんな面白そうなことってあります?

いざ目の前で死に直面している方、間接的にでも携わっている方には私のこの発言はもしかしたら失礼で不謹慎かもしれません。
何をそんな軽はずみなことを言っているんだ?当事者になればそんなこと思う余裕なんてないぞと怒られてしまうかもしれません。
それはもう正直何の反論もできません。その通りなんだと思います。

それでも私は、死をポジティブにとらえられる、この死生観が好きです。
このnoteを見てくださった皆さんが、この死生観を知ることで死に対する「イメージ」や「とらえ方」、如いては「生き方」に少しでも良い変化が生じてくれればうれしいです。

きっとこれがデスカフェの持つ意味の一つなのだと思います。

あえて詳細は伝えませんが、我々日本人からすると少しグロテスクな印象をもつような死生観の国もあります。
こういう考えもあるんだということも、ある意味発見でした。
興味がある方は下記リンクから『死生観トランプ』を是非ダウンロードしてみてください。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

私たち、ボイスカプセルはPodcastでラジオを配信中です。ぜひ聴いてみてください!


「自由なおたより」も「テーマにそったおたより」も心よりお待ちしています。もちろんラジオで使わせていただく予定です。簡単に投稿できますので下記リンクから気軽に投函ください。

≪テーマ≫
・最近買ったもの (ex:サルの場合は「バナナ」)
・オススメのチェンメシ(チェーン店のグルメ)(ex:サルの場合は「はま寿司のしめさば」)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?