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闇落ちしてしまったトマトが気になる

今、こんなトマトがバカ売れしているそうです。

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おお、、なんかインパクトあるトマトだな。。
何でこれがバカ売れするの?

実はこのトマト、そもそも売り物にもならないトマトでしたが、思い切って「闇落ちトマト」という名前で売り出したことで、めちゃんこ売れる商品になったそうです。

こういうナイスアイデアな話、大好きです。

このトマト、農家さんの間では「尻腐れトマト」と呼ばれていて、フルーツトマト、つまり糖度の高いトマトを作る工程でどうしてもいくつかはこの尻腐れトマトになってしまうそうです。
トマトを甘くするために水やりを少なくすると必ず起こる生理現象だそうで、見た目が悪いので市場に出回ることはなく、場合によっては捨てられていたそうです。
しかしこのトマト、黒い部分を削れば食べられる上にとても甘いので、スターウォーズで並外れた資質を持ちながらも、最終的には暗黒面に落ちてしまったアナキンスカイウォーカーを連想させるような「闇落ち」というネーミングをして、直売所だけで売り出したところ、バカ売れしたそうです。

もちろんこのようなネーミングとビジュアルは、SNSとの相性も抜群で、それをきっかけにメディアからの取材が増え、現在ではオンライン販売も検討中だとか。オンラインで買えるようになったらぜひ買って食べてみたいです。

今回の「闇落ちトマト」から、農業にとってコピーライティング(ネーミング)はめちゃくちゃ相性がいいなと感じました。

今売っているものをより多くの人に買ってもらうためにもコピーライティングは機能しますが、売り物にできなかったものをコピーライティングによって人気商品へと格上げできる可能性があるってことです。

「闇落ちトマト」はその名前と見た目だけでもインパクトがありますが、私は背景、つまりそのトマトのストーリーを連想できるところも強みだなと感じました。

甘さを追求して、かなり厳しい環境で修行した結果、最高の甘さと引き換えに、一部が黒くなって表には出られなくなってしまったトマト

何だか放って置けないストーリーじゃないですか?
そんな限界を超えるまで修行を積んだトマト、なんか他のトマトよりも特別な感じがしますよね。

良いコピーとは、相手に気づきを与えて行動に変えさせるものとよく言われますが、まさに「闇落ちトマト」は私に、トマトが甘くなるまでの涙ぐましいストーリー(大袈裟?)を教えてくれて、さらに食べてみたいという欲求まで掻き立ててきました。

今後のオンライン販売に期待です!新潟の曽我農園さん!

このようなナイスアイデアが食品ロスにつながるというのは非常に嬉しいニュースでした。全国の農家さんがこのようなクリエイティブなアイデアでいろんな訳あり農作物を直販できるようになると、農業の流通にもさらに変化が起こりそうだなと感じました。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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