#23.ユクエシレズ【曲紹介・感想】
僕の隣に 居てもらっていいですか?
無性に語りたい曲があったのでやってきました、ぐりーんです。書き始めたのかなり前じゃんってのはオフレコで。
というわけで、今回語りたいのはうみろさんと改名された旧こじろーさんの代表曲のひとつである『ユクエシレズ』。
懐かしいと感じる方も少なくないかもしれません。先日インタビューでもお答えしたように2011〜12年頃にボカロにハマりだした僕にとっても、13年に発表されたこの曲はドンピシャな世代…のはずなんですが、なんでか、この曲はタイミングが合わなかったのか、しっかりとは聴いてこなかったんですよね。
最近、改めてこの曲をしっかり聴く機会がありまして。その原因がコイツです。
そう、CHUNITHM(チュウニズム)。
ボカロ好きに馴染み深いProject DIVAと同じSEGAの音ゲーですね。このゲームについては、なんとタイミングのよいことに最近、vocanoteにて二人の方が語ってくれているのでそちらを参照になさって、あわよくば沼に片足を踏み込んでみてください。ゴーストルールの実装も決まったので(そこ)。
さて、下段えんまーるさんの記事の方でも紹介されている通りなのですが、CHUNITHM内でこの曲を楽しむことができます。しかもボカロ曲の中でもMASTERの難易度が低めで、導入にはもってこい。
前もって簡単な譜面のボカロ曲を調べていた僕はそのことを知って、せっかくの機会なのでニコニコでこの曲にあたってみようと聴きに行ったら即堕ち2コマです。初めて聴くわけじゃないはずなんですが、今までなんでこんなにいい曲を聴き流してスルーしてこれたんだぐりーん!と自分にキレます。
狂っちゃってんのかい?
そんなこんなで最近になってハマり出したユクエシレズです。元々GUMIちゃんのコンピに書き下ろされた楽曲であるという背景もあってか、オーソドックスで聴き取りやすいGUMIの歌声が特徴的ですね。オーソドックスとは言いつつ、ベタ打ちとは程遠い非常に丁寧な調声が施されているのが聴き取りやすさの秘訣になっている気がします。
歌詞も、比喩などは織り交ぜられてこそいますが真っ直ぐです。自らの将来の行方が知れず、見たくないモノばかり目に移り、晴れの予報に頼っては雨に降られ、そんな軽い躁鬱感はかえって心に刺さってきますね。共感してしまいます。そんな時に隣に呼べる「君」の存在が「僕」にとってどれだけの救いになるかというのは、自らの「鼓動」に変わるとまで言い切ってることからも窺いしれるところです。
優柔不断な
どういう話の持ってき方をしようという感じですが、簡単に歌詞の内容に触れたので次は曲の話をします。
とその前に、この曲は昨年、2017年の4月にうみろさん(当時はまだこじろー名義)御本人によってv_flowerを用いたセルフカバーがされています。
ロック向きのライブラリとして昨今活躍しているflowerのボーカルが、ギターロック色の強いアレンジによくマッチしているので、もし聴いたことのない方がいたら聴き比べてみると面白いと思います。ちなみにですが、僕個人的には原曲のアレンジの方が好みでしたがみなさんはどうでしょう。かなり好みが割れるところに思えるので、皆さんの声も聞いてみたいです。
ということで、今回は二つのアレンジをちょいちょい比較するような形でゆるっと進めていきたいと思います。早速イントロからなのですが、まず原曲の方の出だしの柔らかい、シンセ?ベル?の音がめちゃくちゃ好きです。それから、開始5秒ほどで入ってくるギターのカッティングがめっちゃ好きです。
アレンジ版はリードこそシンセであるものの、ギターの伴奏の中にシンセが馴染んでいるという感覚ですが、原曲はシンセのリードを裏から支えるようにエレキギターが鳴っているような感覚で、相対的に柔らかい印象があります。
イントロや間奏を除けば伴奏は、基本的には原曲、セルフカバー版ともにギターによるバッキングが中心になっています。ただ音作りがまったく別物で、カバー版の方がスタンダードに歪んでるなという感じの音で、やはり原曲の方が音色が柔らかいんですよね。
ギターソロもめちゃくちゃカッコいいです。カバー版でもキャッチーなフレーズは健在ですが、バッキングや、キーなどに起因するであろう表情の異なりがあって、受ける印象はかなり変わるように思います。
それから、これは原曲もカバー版も…というより曲そのものの話ですが、何よりこの曲の魅力だと思っている部分で、サビの歌メロがめちゃくちゃいいです。
メロとあいまってこのフレーズが、GUMIにせよflowerにせよ脳内に丁寧に刻み付けてきます。一度聴いたら忘れない。
そして、別に取り立てて騒ぐことではないのかもしれないんですけど、「僕の隣に」っていうフレーズが「君を呼んでいいですか?」と「居てもらっていいですか?」の両方の質問にかかることに気付いて「こりゃすげえや…」ってなりました。不思議な感動を覚えたんですよね。
もう少し
さて、日を空けて書き進めたこともあって書いてる途中で記事の着地点がユクエシレズになってしまいました。が!言いたいことは大体言った気がします。note、あんまり日を跨いで書くものじゃありませんね。
僕は原曲のアレンジが好きという話をしましたが、セルフカバー版もセルフカバー版の魅力があり、むしろ四年の月日を経て純粋なクオリティとしては明らかにパワーアップを感じる素敵なバージョンなので、両方いいです。両バージョンPVもめっちゃいいです。この機に是非ご覧になってくださいね!
今回は少し短めでしたが、この辺で終わりにしたいと思います!ぐりーんでした!あ、チュウニズム是非やってみてくださいね!
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