①いただいた質問について
僕は多義語について研究する大学院生です。認知言語学について研究をしていて、その中でも多義語という言葉について焦点を当てて研究活動をしています。さて、そんな中、ある日のこと。学会発表した時に質問が出て、後から随分と考えさせられた質問ですので、それについて書いてみたいと思います。いただいた質問は以下の通りです。
②質問への答え
一応、多義語にも種類はあり、それは研究者がかなり多く指摘していることです。もっとはっきりといってしまうと、さまざまな種類があって、それは多義語研究者の数だけあるといっても過言ではないです。とはいえ、多くの研究者がいうことにも共通点があるもの。今回はその共通点をお伝えしていきますね。
③さまざまな多義語
はじめに、このブログで書いてきた、多義語の定義についておさらいしておきましょう。多義語には「言語学的な定義」がありまして、以下の通り。
とはいえ、意味の関連性とは「曖昧」なこともあれば「明確」なこともあります。ひとくちに「関連している」といっても、関連していることが「はっきり」と分かることもあれば、そうではないこともあります。
ただし、曖昧性と言ってもいくつかの種類があります。以下にウォルドロンに従って4つに分類してみましょう。
なお、曖昧さ、多義性、意味変化の相互関係は複雑です。特にたいていの多義語という言葉を指すときは、意味変化による多義性に基づいています。しかし、それ以外の要素も多義性を生み出す意味変化の要因となり得えます。
④最後に
そんな感じで書いてきました。まあ、多義語と言ってもさまざまな種類がありますね。そんなこんなをこの質問をしてきた方と懇親会の時に話したら異様に話が盛り上がりました。今回はそんな感じです。