第855回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」メコンデルタ地域に中国企業が熱視線
本日の記事：
「中国企業はベトナムのメコンデルタに投資機会を求めている」
原題：
"Chinese firms seek investment opportunities in Vietnam’s Mekong Delta "
【本日のポイント】
（１）今週、30社以上の中国企業がベトナムのカントー市でメコンデルタを拠点とする潜在的なパートナー候補のベトナム企業と会談し、特に農業、エネルギー、物流などの分野での同地域への投資拡大を模索した。
（２）ベトナム商工会議所は、メコンデルタは食料生産の中心地であり、政府の大規模なインフラ投資の恩恵を受けているため、外国投資家にとって魅力的であると強調した。
（３）在ホーチミン中国総領事は、教育機関や交通システムなどカントーの優位性を強調し、中国とベトナムの企業間の投資と協力の促進を約束した。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
このメルマガでも度々触れて来ましたベトナム南部の穀倉地帯メコンデルタ地域ですが、今週、多くの中国企業がカントー市でのイベントでこのメコンデルタ地域を訪れ、多くのベトナム企業と面談しメコンデルタ地域への投資を拡大する機会を求めたというニュースです。
メコンデルタといえばベトナムの主要な食品・食材の生産拠点で、まぁ、「ベトナムの米倉」って感じですので、果物輸出や食品加工なんかで外国企業はチャンスがありそうですね。
すでに多くの中国企業が進出済みで、これまでに、この地域で401のプロジェクトに投資し、登録資本金の合計は24億米ドル（約5776億円）に達し、これは中国の対ベトナム民間投資のちょうど10％を占めているそうです。
従来はあまり外資系企業ガ注目してこなかったカントー市はここ数年、飛躍的な経済成長を遂げ、結果、中国との経済関係は非常に緊密になって来ているようです。
今後、日系企業も徐々に進出してくるとは思いますが、他の地域と同様、中国、台湾、韓国がかなり進出した後になるんだろうなと思います。
以上 豊田英司
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