第970回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」コスト高、低収益がベトナムの映画製作の課題
本日の記事:
「コスト高、低収益がベトナムの映画製作の課題」
原題:
" Challenge for Vietnamese movie production: high costs, low profits "
【本日のポイント】
(1)ベトナムの映画プロデューサーによると、ベトナムでの映画製作には高額なコストがかかり、製作予算が約20万~220万米ドルにのぼるが、良質な映画を作るには少なくとも約80万300ドルの予算が必要とし、多くの場合資金不足がクオリティーに影響を及ぼしている。
(2)ベトナムは東南アジアで映画興行収入が2位という成果を収めているものの、映画産業の発展はまだ十分ではなく、映画製作会社が50社近くあるにもかかわらず、その半数以上が1本のみの製作で、年間の制作本数も限られている。
(3)ホーチミン市で行われたベトナム映画界についてのワークショップでは、映画製作と映画館運営の高コストが低収益の原因とされ、固定撮影所の不足や映画館インフラの不足が挙げられた。
これらの問題に対処するため、資本の再投資や公共投資を通じたサポートが必要であると指摘されている。
=====================
【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナムで何度か映画館に行きましたが、料金的には、大体6万ドン(300円)〜15万ドン(900円)くらいかな、と思います。
日本だと大人は大体1800円くらいなので、安い様にも感じますが、大卒初任給が日本の1/4くらいの物価感で考えると、まぁ、似た様な負担感か、もうちょい高い印象があります。
ベトナムでは昨年、23本しかベトナム制作の映画がないそうで、日本で邦画だけで年間676本(2023年度)も制作されていることを考えると、これはかなり少ない様に思います。
(参考)
一般社団法人 日本映画製作者連盟(映連)データより
この記事にあるホーチミンで行われた映画関係者の公開ワークショップではその原因として、そもそもの制作予算が少ないこと、映画撮影専門のスタジオが不足しており、映画ごとにセットを新たに作らねばならずコスト高の構造にあることなどが指摘されています。
ただ、東南アジアの中ではインドネシアの次に映画売り上げが大きく、ここ数年、毎年、前年比20%以上の売り上げ増を続けているそうで、今後も、ますます発展が期待されています。
以上 豊田英司
=====================
「アジアゲートベトナム 」はベトナムにおける人事・ 労務のアドバイスに特化して、あらゆるご相談を承っております。
まずはお気軽にご相談ください。
(主なサービス内容)
(1) ベトナムにおける人事、労務、法務のご相談、調査、 セカンドオピニオン提供
(2) 就業規則、賃金テーブル、雇用契約書などの作成サポート
(3) 人事評価制度作成サポート
(4) ビザ・就労許可証(WP)、一時滞在許可証(TRC)の取得代行
(5) 会社設立ライセンスの新規・追加手続き代行
(6) ベトナム市場調査、ベトナムローカル企業の与信調査
(7) その他、ベトナムでの事業運営に関わる各種相談対応
============================== ==============
ASIA GATE VIETNAM CO., LTD
(ウェブサイト)
https://www.asiagate-vietnam.com/
Managing Director /代表
豊田英司(Toyoda Eiji)
TEL : +84(0)94 653 2425
Email: toyoda@asiagatevn.com
【会社所在地(Office Location)】
ハノイ本社(Hanoi Head Office)
4 Floor, B220 Vinhomes Gardenia, Ham Nghi, Cau Dien, Nam Tu Liem, Hanoi, Vietnam
ホーチミン支店(HCMC Office)
1F - Somerset Chancellor Court,
No. 21-23 - Nguyen Thi Minh Khai street, Dist. 1 Ho Chi Minh city ,Vietnam
ハイフォン出張所:(Hai Phong office)
No.12/116 Vinh Cat str, Vinh Niem ward, Le Chan Dist,Hai Phong, Vietnam
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?