第924回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムの女性弁護士、2024年に7大陸の最高峰を踏破する決意を固める
本日の記事：
「ベトナムの女性弁護士、2024年に7つのサミットを制覇する決意を固める」
原題：
" Vietnamese female lawyer resolves to conquer Seven Summits in 2024 "
【本日のポイント】
（１）ベトナムの女性弁護士、グエン・タイン・ニャは2022年にエベレスト登頂成功し、セブンサミッツ(各大陸の最高峰への登山)制覇に挑む決意を固めている。
（２）彼女はマレーシアでの弁護士のキャリアから登山への情熱を見出し、ベトナム帰国後に本格的に登山を開始。彼女は「登山と弁護士業務、その両方の仕事に共通するのは「挑戦的な精神」だと語る。
（３）ニャ氏は自身の経験から、女性が限界を設けずに夢を追求し、自己可能性を拡大する重要性を強調している。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
まず「「セブンサミット」と言われてもピンとこない方も多いと思いますが、これは、
「地球上にある７つの各大陸で最も標高が高い山」
を指し、これを制覇すること は登山家のあこがれとされています。
で、このベトナム人弁護士の方はすでに６つまでは制覇し、残りは北米のアラスカ州にあるデナリ山（標高6190.4 m）だけだそうです。
デナリ山て聞いたことないな、と思って調べたら、これ、日本人登山家の植村直己さんが遭難して、そのまま帰らぬ人となったことで有名な山ですよね。
2015年から「デナリ」が正式な呼称となったそうです。
しかし、この方、すごいのは登山だけじゃないようです。
1987年生まれのニャさんはフランスのソルボンヌ大学とパリ・パンテオン・アサス大学で法学の修士号を2つ取得し、その後、弁護士としてベトナムだけでなく海外でも活躍し、現在は法律事務所の所長であり、投資ファンドの会長で、さらに現在、ベトナム国家大学ホーチミン市校の一部である経済法科大学で法学博士号を取得中、とのことです。
いやぁ、、、凄すぎますね、、、、
こういう人を見てると、夢を見る限り、人間の可能性はいくらでも拡がる、っていうのを感じますよね。。。
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（記事の日本語訳）
ベトナムの女性弁護士、2024年に7つのサミットを制覇する決意を固める
セリーヌ・タイン・ニャとして知られるグエン・タイン・ニャは、2022年にベトナム人女性として初めて世界最高峰のエベレスト登頂に成功し、歴史に名を刻んだ。
今後の展望として、彼女の今年の抱負は、すべての大陸の最高峰を含むセブンサミッツを制覇した初のベトナム人女性となることで、彼女の業績をさらに強固なものにすることである。
セブンサミッツとは、アジアのエベレスト、南米のアコンカグア、北米のデナリ、アフリカのキリマンジャロ、ヨーロッパのエルブルス、南極のヴィンソンマシフ、オセアニアのプンチャクジャヤを指す。
現在までに、ベトナム系アメリカ人でカリフォルニア在住のITエンジニア、カイ・グエン氏だけが七つの頂上制覇に成功している。
ホーチミン市出身のセリーヌ・タイン・ニャは、エベレスト、エルブルース、キリマンジャロ、アコンカグア、ヴィンソン・マシフ、プンチャク・ジャヤの6つを制覇している。
今年4月にはデナリに登り、7大陸の最高峰を制覇するという目標を達成する予定だ。
現在37歳のニャさんは、若い頃はいろいろなスポーツをやってみたかったとトゥイチェー紙に語っている。当時、彼女は登山のような極端なスポーツを考えていなかった。
当時は、登山のような過激なスポーツは考えていなかった。
彼女の登山への情熱は、弁護士としてのキャリアから始まったという。
「マレーシアのペトロリアム・ナショナル・ベルハド（PETRONAS）で弁護士として働いていたとき、登山に対して素晴らしい感銘を受けた。
ベトナムに戻ってからは、このスポーツを追求するようになりました」とニャは語った。
「好奇心旺盛な子供のように登山の旅を始めた。現在、セブンサミットを制覇するという目標を設定し、そのうちの6つを達成したとき、私は登山が純粋な情熱ではなく、合格しようと決意する試練であることに気づいた。
「これはまた、自分自身を向上させ、コンフォートゾーンから自分を連れ出し、徐々に強く安定した肉体、精神、心を持つための方法でもある。
彼女は、登山と弁護士という仕事に多くの共通点を感じている。
弁護士はプロフェッショナルで格好よく見えるが、冒険的で挑戦的な思考に満ちている。リスクを最小限に抑えるために、画期的な解決策を必要とする。
登山家にもこうした性格が必要なのだ。
「実際、私が弁護士として取り組んだ事件の中には、七大陸の最高峰を制覇する旅の山のように、困難で過酷なものもあった。すべてのスポーツには、回復力、忍耐力、絶対的な規律、そして情熱が必要です」とニャは言った。
登山の旅は一歩一歩が簡単ではないのです」と彼女は付け加えた。
「私は詳細な計画を立てることから始めた。グエン・マウ・リン（2008年にエベレストを制覇した最初の3人のベトナム人の1人）のような経験豊富なトレーナーやアスリートに意見を求めたわ」と彼女は言った。
「リンさんは私の最初のトレーナーで、ロープの結び方や岩にしがみつく方法、言葉による命令などを教えてくれた。
「クー・スィー・チウ（東南アジア人初、世界で4番目に北極点、南極点、セブンサミッツを完登した人物）もまた、登山の基礎と応用を教えてくれた。
登山のたびに、彼女とその仲間たちは、適切な装備の選択、地形に関する知識の習得、山の重要な側面の理解、気象条件の研究、救助計画の策定など、いつ不測の事態が起こるかわからないことを認識しながら、綿密な準備をする。
登山は困難で冒険的なスポーツである。登山者は生命を脅かす状況に直面することもある。
3,000メートル級の山を制覇するためには、少なくとも1年間の練習が必要だ。過失や中断があれば、スタミナはゼロに戻る。根気がない人はこの段階で諦めてしまう、とニャは指摘する。
彼女は、マーガレット・サッチャー元英首相の「私は並外れた忍耐強さを持っている。
ニャによれば、現代社会で最も素晴らしいことのひとつは、女性が自分の可能性を伸ばすことができる環境を作ることだという。女性にはそれぞれ驚くべき個性がある。
彼女は時々、人生の新たな章を開いた自分の選択に驚くことがある、とニャは言う。
夢は健康増進のためにスポーツを練習する動機になる。
誰もが限界を決めず、勇敢に忍耐強く夢を追い求めるべきだ、とニャはアドバイスした。
1987年生まれのセリーヌ・タイン・ニャは、フランスのソルボンヌ大学とパリ・パンテオン・アサス大学で法学の修士号を2つ取得している。
現在、ベトナム国家大学ホーチミン市校の一部である経済法科大学で法学博士号を取得中である。
ニャは弁護士であり、セリガル法律事務所の所長であり、イエティ・キャピタル投資ファンドの会長でもある。
読書が好きで、熱心な本のコレクターでもある。
登山に加え、ゴルフも15年間プレーしている。スキー、スカイダイビング、フォーミュラ・レース、ヘリコプターのファンでもある。
以上 豊田英司
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