松永暢史

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松永暢史公式サイトhttps://matsunaganobufumi.edorg.jp/ オンライン講演・講座開講中https://teket.jp/g/bmml8i6gmz

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  • 読んでわかる古文読解講座

    音読道場で大人向けオンライン講座を開設します。 高校生の古文予習にも最適。 リアル参加・ライブ配信・見逃し配信(アーカイブ配信)で参加が可能! 特設ページはこちら▶https://edorg.jp/talklive チケット購入はこちら▶https://teket.jp/g/bmml8i6gmz

  • 音読道場ネットワーク

    松永式の日本語音読を全国全世界に広める普及活動についてまとめていきます。すべての日本語を話す人たちに届けたい。

最近の記事

パー券について

自民党の政治資金パーティー裏金問題がメディアでしつこく追求されているが、その本当の理由は、これが一種の「合法的賄賂」であるからだと思う。 法改正や公的資金享受によって、自らのビジネスを有利に展開しようと願う企業は、当然その「窓口」を国会議員に求める。 するとそこでは「パーティー」が開かれると言うので、「陳情」の機会を求める企業社員が出席せざるを得ないことになる。 多くのパー券を買った企業は、団体で乗り込んで陳情しやすくなる。いや少数が代表参加しても「優先順位」を高くつけてもら

    • 天日矛さんとYou-Tube

      昨日午後に天日矛さんのYou-Tube収録をしたら、もうその夜にはそれが編集UPされていて驚いた。 これは昨年三枝誠先生のお招きでカタカムナ音読講演の機会を頂いた時に、その主催者の人からのご案内で繋がって実現したものである。 聞けば天日矛氏は、私と同様哲学科の出身で、個人学習指導者であるとのこと。「啓蒙Youtuber」として、世にある不思議な言説を探究して紹介している人で、極めて理知的で明晰な人物である。またその語るレトリックも繊細で興味深い。カタカムナ音読について、上手に

      • 高校古典教科書から『源氏物語』が消えたことについて

        昨日中央区の会場で、『源氏物語』音読読解講座を行った。これはすでに音読指導者養成講座を終了した人たちが、高校古典教科書の解説指導もできるようにするために、『徒然草』、『宇治拾遺』、『枕草子』、『伊勢物語』など、高校教科書にある古文を読んできたことの「仕上げ」であるが、今回前もって調べて驚いたのは、高校古典教科書の「言語文化」から『源氏物語』が消えていたことである。つまりこれからは、あえて教師が源氏テキストを自主的に取り上げて授業をしない限り、日本人の若者のほとんどが『源氏』の

        • 『花鏡』について

          世阿弥の『風姿花伝』と『花鏡(かきょう)』を読み返している。これは、舞、歌、音楽を行う現代アートの芸術家が、レッスンを求めてきたからであり、そのテキストをおこがましくも芸能に無知な私が音読して伝えるというのであるから、どうしても「予習」をせざるを得ない。 『風姿花伝』は別として、なぜ『花鏡』を選んだのか。それは昔読み差した部分に強い印象を受けた記憶があり、どうしてもそれを専門家と共有してみたいと思ったからである。 その題目6ヶ条を述べた最後の「舞声為根(舞は声を根となす)」の

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        カタカムナとの出逢いーその2

        カタカムナとの出逢い

        カタカムナとの出逢いーその5

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          新大久保の「推し」ビジネスについて

          2020年に第164回芥川賞を受賞した宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』を読んだ時、なんだかやや気持ちの悪い不可解な世界を感じさせただけで、その印象を残して忘れ去っていたが、昨日急にそれが蘇った思いがして、この若い作家の才能と慧眼に改めて気付かされた。 「推し」とは、自分の好きなアイドルを支持してそのためになることをすることを自己のアイデンティティのように感じることである。 「光源」である好きな人に限りなく近づくこと、ファン以上の存在になろうとすること。そしてその人との「結婚」を

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          『ダンマパダ』ー古代聖者の教え

          25日のリベラル初級は、『真理の言葉―ダンマパダ(法句経)』(岩波文庫/中村元訳)を読んだ。 33 心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英知ある人はこれを直くする。―弓矢職人が矢柄を直くするように。 初めのところでブッダは、心について語るが、どうして2500年以上前の心理学や脳科学が発達する前の時代に、こうした深い考察ができたのか。驚きとしか言いようがない。 116 善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ。 164 善

          『ダンマパダ』ー古代聖者の教え

          マスクの苦しみ

          コロナウイルスが「寛解」してもまだマスクをつける人がいる。風邪にかかりやすい人もいると思うから、人混みや電車の中でつけることは理解できるが、室内で人と話す時でもマスクを外さない人もいるのは不思議だ。 私は花粉症なので、毎年2月からGW前まで外を自転車で移動する時はマスクをするが室内では取る。 小学生で何年間かマスクをするのが当たり前の生活をした子どもたちの中には、6年になってもマスクをし続ける者も多い。 私にとってマスクをすることは息苦しくて不快なのでできるだけしたくないもの

          マスクの苦しみ

          利根の水上

          この秋一時帰国した妹と老母を連れて、群馬県は水上に行ってきた。 やや遅いとは思いながら、楽して佳い景色を拝もうと、遠くから雪山を目指した谷川岳ロープウェイ駅に着くと、なんとすでに「シーズンオフ」で、30日まで調整中とのこと。 すぐに予定を変更して、県道63号線で利根川最上流の奥利根湖矢木沢ダムへ。 係員以外観光客が誰もいない湖畔から県境を越えた新潟の雪山を拝む。 嗚呼なんと美しい!関東平野奥の奥の湖。 言うことは何も無い。 自分はこうした景色が見たかった。 都会の逆。背後のダ

          利根の水上

          One Tin Soldier

          世界各地で酷い戦争や紛争が続く中、自分のできることは何もないのはつくづく虚しいことである。 ずいぶん昔のことだが、1969年、カナダの「オリジナルキャスト」と言うバンドが『One Tin Soldier』という曲を大ヒットさせた。 これは、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の『雨を見たかい?』と同様に、ベトナム戦争時代の反戦歌の一種だと思われるが、アンデルセンの『鉛の兵隊』の話とは無関係である。「錫(すず)」を「鉛(なまり)」と訳したのはなぜだろうか。邦題は

          One Tin Soldier

          書くことについて

          昨日のカタカムナウタヒ祭りは満員盛況で、「上手」も多く、ココロとアタマに良い音が響き渡って爽快だった。 「講演」の連続が終わって、通常モードに戻ってデスクワークする。 人がものを書くのは、言いたいことを他人に伝えたいからなのか。 それとも、他人に批判されずに受け入れられる常識的なことを書くためなのか。 いや単に喋りたいから喋るのと同じなのか。 読者を意識して書くのは簡単かもしれないが、逆に読者を意識しないで自分の書きたいことを書くのはかえって難しい。 人に伝えたいのは、それが

          書くことについて

          カタカムナウタヒ祭り

          ヒフミヨイ マワリテメグル ムナヤコト アウノスベシレ カタチサキ ソラニモロケセ ユヱヌオヲ ハエツヰネホン カタカムナ 本日19日は、14時より西荻ホビット村(Nawa Prasad)で、『カタカムナ音読(ウタヒ)祭り』を開催する。 「岩系アーティスト」のKirilolaさんの出演で、宇宙音を感じさせる美しいカタカムナが秋の街に響き渡ることだろう。 日本人の国語力の低下が深刻であることは新井紀子さんなどの研究からも明らかなことである。同時にAIの発達で未来社会の言語環

          カタカムナウタヒ祭り

          ADHD者の悩ましい選択

          事務所内中央に配置した90センチ水槽は、期待通り子どもたちが眺めて楽しむものとなっている。「癒し」を与えていることは明らかである。 CO2注入システムのおかげか、水槽内の水草は大いに繁り、たびたび「トリミング」を行わなければならないほどである。 その水草の中を約50匹のネオンテトラ、カージナルテトラが泳ぐ。たまに2匹のヤマトヌマエビがシュワシュアワと現れ、苔をカリカリと食べるのが見えて愛らしい。 ところが最近、ここにスネール(サカマキガイ)が大量発生し始めた。 目につくものを

          ADHD者の悩ましい選択

          左脳右脳連結言語

          北千住講演は無事?終了。EDORG前田が撮影収録したので、これを次回本の構想の一つとして編集する予定。 菜の花畑に入り日薄れ 見渡す山の端霞深し 春風そよ吹く空を見れば 夕月かかりて匂い淡し 眼の前一面に咲く菜の花。今夕日は沈んでいく。 遠くに見える山の端には霞が漂っている。 気持ちの良い春風に吹かれて空を見上げれば 夕月が出ていて、その光は朧で淡い。 この光景を想像するには、菜の花畑を見た経験が必要である。 春に山に霞がかかるのを見る体験も必要である。 月は今でも見れ

          左脳右脳連結言語

          講演「レジュメ」

          明後日11月16日に北千住のマルイ10階のシアタ−1010で講演を行うので、執筆などに合わせてその腹案も作っている。 参加者は七田式の利用者が多いということから、教育メソッドの正しい用い方の解説が中心になると思われるが、読者ご参考として、ここにやや整理の代わりに机上のメモをまとめてみたいと思う。与えられた講演タイトルは、『AI時代を生き抜く力は言葉力にあり』である。 ・学校教育現状分析→公教育の改善の見通しは暗い ・中高入試実情と大学というところ→結局言語力が高い者が勝つ

          講演「レジュメ」

          伊藤貫氏と「リベラルアーツ」

          国際政治と国際金融のアナリストの伊藤貫氏は、アメリカの第二次大戦後の朝鮮、ベトナム、イラク、シリア、アフガニスタンなどにおける「戦争政策」について、自国の利権のために一千万人以上の民間人の殺戮を行った「大犯罪」であると断罪し、その人間的倫理観を失ったアメリカに追従し続ける日本を「おバカさん」と批判する。 伊藤氏は、核武装を主張する「保守論客」とされているが、親米保守勢力とは一線を画し、日本の政治、メディアの現状を嘆く。彼は、おそらく筑駒高の出身で、東大経済学部を出た後、渡米し

          伊藤貫氏と「リベラルアーツ」

          なぜ我々は子どもを賢く育てたいのか

          子どもの時はそうではないかもしれないが、10代以降になると、何かの事件かきっかけで自分がそれまでよりも明らかに賢くなったと感じた時、そこにそれまでの自分が愚かであったという認識が起こる。20代以降もこれは続くが、40代に入った頃からこれは無くなることが多い。もちろんそういうことを感じないで生きる人もいる。 賢くなるとはそれまでの自分の愚かさを知ることでもある。 これは、賢くならないとは現在の自分の愚かさを知らないということである。 この命題はきつい。 今の自分でどこが悪い。こ

          なぜ我々は子どもを賢く育てたいのか