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玉露の生産日本一!福岡県八女の”TEA HOTEL”で「お茶にこころを寄せる旅」

4月下旬~5月上旬は新茶の季節。日本茶は各地で生産されていますが、その中でも玉露の生産全国一位とも言われる福岡の「八女茶」は、あまくてコクがあり旨みの強い味わいが特徴です。

銘茶の産地・八女の中心地に佇む『NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町』では、ご到着からお帰りまで滞在を通してお茶を楽しんでいただきます。

お茶の世界に思いを馳せ、今までは知らなかったその本質や新たな可能性を体感していただく”TEA HOTEL”として宿泊体験はいかがでしょうか。

今回はそんな『NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町』での1泊2日の過ごし方をご紹介いたします。


ちなみに「玉露」とは?

最近は玉露入りのお茶がコンビニでもよく見かけられますが、玉露は緑茶の中でも最も高級なお茶です。喉を潤すためにのむお茶ではなく、少量を楽しむお茶。香りと甘み、うまみをすすります。また、同じ茶葉を1度でなく2度3度使いながらその変化をも味わいます。

この特別なうまみを楽しんでいただくためには、単に茶葉にお湯を注ぐのではなく、厳正に管理されて育てられた茶葉を使い、お湯の温度を下げ、丁寧に抽出しなければなりません。お茶の作法は形だけでなく、理にかなったプロセスによって、美味しいお茶の味わい方を教えてくれるのです。

このようにわたしたちの身近にあっても意外と知らないお茶のことを知り、そして新たな愉しみ方にも出会っていただければと思います。

それでは、チェックインから始まる「お茶にこころを寄せる旅」をご紹介しましょう。

チェックイン~お茶の世界への入口~ 

チェックインの際には、八女の煎茶とお茶を用いたお菓子をご用意してお迎え。まず一番に「八女のお茶」に触れていただきたく、心を込めてお淹れいたします。ここから始まる1泊2日にワクワクするひとときです。

八女茶が紡がれる「まち」を歩く

お部屋で一息ついたら、ぜひ日があるうちにまちの散策へ。周辺は居蔵造り(土蔵)の町並みが特徴的な商家町です。今もその趣を残すように江戸末期から昭和初期の歴史的建造物が130軒ほど並んでいます。

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老舗のお茶屋さんや日本酒の蔵元などを巡りながら、この土地や歴史文化、人々の思いを感じていただけます。帰り道の夕暮れに照らされるまち並みは、その日その瞬間でしか出会えない景色となります。

素材の調和とお茶の可能性を堪能するディナー

茶香炉の芳しい香りでお客様をお迎えします。お茶の席もそうですが、お客様をお迎えする空間づくりにもこだわり、まずは香りから。

食前の一杯として、お茶の最上級の愉しみ「玉露」からお食事をスタート。

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お料理は、筑後の川の幸・山の幸に、甘くてジューシーな味わいが特徴のブランド牛「筑後船小屋牛」など、地産食材をふんだんに取り入れたフルコース。それぞれの素材が尊重され、和を大切にした一皿一皿です。季節を味わい、素材本来の旨みから土地の豊かさを感じていただきます。

また、コースのところどころにお茶のエッセンスを抽出して活かしています。飲むだけではない、お茶の可能性をご堪能ください。

料理

さらに、八女茶を使用した「八女茶ジントニック」や「和紅茶と日本酒のティティール」など、東京の有名バーミクソロジーグループの南雲氏考案のオリジナルカクテルもご用意。お茶のフレーバーや鮮やかな色味をお楽しみください。

ディナーの余韻に浸りながら、もう一杯。

施設内にある「SAKE BAR エビス」では、地元の老舗酒蔵「喜多屋」の日本酒や焼酎をお楽しみいただけます。マスターの話に耳を傾けながら、まちの人との出会いも旅の思い出に。

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ひのきの香りに癒されるバスタイム 

お風呂は職人さん手作りの檜風呂。檜の香りに包まれて深呼吸をしたら、日々の疲れがじっくり癒されます。

安らぎのひとときをお供するお茶を。

お部屋には、八女茶の名付け親であり九州最古の茶商としてお茶を厳選している許斐園の煎茶や古賀製茶本舗の和紅茶などをご用意。

yms部屋お茶

お風呂の後にお茶でのどを潤し、体の内からキレイになります。体がほぐれたら、本を読んだり会話を楽しんだり、忙しない日々から離れゆとりのある夜をお過ごしください。

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朝抹茶で、一日を始める

「朝茶は七里帰っても飲め」という言葉があり、朝のお茶は災難よけのため、飲むのを忘れて旅に出たら、たとえ七里の道を帰ってでも必ず飲むべきだとされたほど。

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ご朝食の始まりには、朝抹茶をお召し上がりいただきます。スタッフが点て方をお伝えしますので、手元に集中して心静かにお茶を点てる体験もふくめてお楽しみください。

贅沢に「八女茶」のお茶漬けを。

筑後地域の豊かな食をつめこみ、八女茶のお茶漬けをご用意。滋味深い地域の食材とカテキンを多く含んだ煎茶のお茶漬けは相性がよく、健康的でさっぱりとやさしい味わいの朝食で体がゆっくりと目覚めていきます。

大茶園の鮮やかな緑でリフレッシュ

朝食の後は少し足を伸ばして、ホテルから車で約10分ほどにある「八女中央大茶園」へ。天候の良い時は有明海や島原半島までも望むこともできます。瑞々しく輝く茶の葉と、一面に広がる茶園を眺めてリフレッシュを。

茶園

「八女茶」をお土産に家へ持ち帰って。

チェックアウト後は、車でおよそ30~40分ほどの星野村「茶の文化館」へ。お土産としてお茶の購入はもちろん、ほうじ茶づくり体験などもできます。周辺のお茶屋を回りながらお気に入りのお茶を探すのも、茶の生産地であるここだからできることです。

おすすめは玉露を一袋買って帰り、お店で教えてくれる淹れ方で家で楽しんでみること。旅先だけでなく、家でのお茶の飲み方が変わってくるかもしれません。


むすびに

最後まで読んでいただきありがとうございます。「お茶にこころを寄せる旅」、いかがでしたか?

お茶は身近にありながら、しっかり楽しむ機会は少ないのではないでしょうか。長い歴史の中で受け継がれてきたお茶の文化。その世界に触れ、味わい、楽しむ旅をぜひ『NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町』で。

NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町 公式HP
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【VMG総合窓口】0120-210-289(11:00-20:00)

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*執筆者からの一言*

最後に千利休が説いた茶道の心得「四規七則(しきしちそく)」をご紹介します。

「四規」とは和敬清寂〔わけいせいじゃく〕の精神を言います。
和…お互い仲良くする事。
敬…お互い敬いあう事。
清…見た目だけでなく心の清らかさの事。
寂…どんな時にも動じない心の事。

「七則」とは、他人に接するときの以下七つ心構えです。
「茶は服のよきように点て 炭は湯の沸くように置き 冬は暖かく夏は涼しく 花は野にあるように入れ
刻限は早めに 降らずとも雨具の用意 相客に心せよ」
つまり、「心をこめる、本質を見極め、季節感を大切にし、いのちを尊び、ゆとりをもち、やわらかい心を持ち、たがいに尊重しあう」のが大切だということです。

お茶の世界と出会い、そこにこころを寄せ、想うことは、きっとわたしたちの暮らしだけでなく、人生をも豊かにするきっかけをもたらしてくれるのではないでしょうか。前より手間をかけてお茶を淹れて自分を労わったり、それをのむ時間に大切な人へ想いを寄せたり。

そんなきっかけと出逢う旅をこれからもお届けできますように。

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