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NVidia社「オムニバース」ユーザー・ミーティング

メタバースについては過去、何回かnoteした。例えば以下の記事は(ゲーム開発者会議の講演の要約ですが)ご好評をいたいたものの一つ。

今回はNVidia社の「オムニバース」ユーザ・ミーティングについて書いてみたい。

「オムニバース」最新情報については「起業家と投資家を繋ぐ」がコンセプトのブログメディアBridgeに素晴らしい記事が掲載されているので、詳細はそちらをご覧いただきたい。

上記からの引用になるが、オムニバースは「エンジニア向けのメタバース」と説明される。

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オムニバースでは、写実的で物理的にも正確な仮想空間が提供されている。オムニバースで3Dで作業を行うワークフローは、異なる産業(建築、ロボット、工業製品の設計と生産)で利用されているツール群を、相互に活用する仕組みを提供している。

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上記の記事にある Blender (オープン・ソースの3Dソフトウェア)の追加はミーティングでも目玉の一つであった。それ以外にも、USD(アニメーション映画で有名なピクサー社で開発された、オープン・ソースの3Dシーン記述言語)をベースにしているオムニバースのコラボレーション機能についても触れられていた。

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Nucleus Channel(ニュークレス・チャネル)は多くのアプリケーションの間で通信するための仕組みを提供する。例えば Unreal Editor や Houdini といったツールを利用することで、3Dコンテンツを作成したりデータを制御することが出来るようになる。

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OMNI UIは、GPU(NVidia社のグラフィックボードで提供される計算装置)によって高速化される、オムニバース向けのUI(ユーザ・インタフェース)のフレームワークである。オムニバース・キットのユーザ・インタフェースの基礎を成し、HTMLのスタイルシートのような方法で自分のスタイルを定義できる。

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オムニバースによって、仮想空間はどのように変わるのか? 一つの答えは、その見かけが現実に近いものになり、さらにはそこに登場するマシンの振る舞いはよりリアルなものになる。
仮想空間内で、現実とほぼ同じマシンと思えるものを「デジタルの双子(Digital Twin)」とミーティング中は呼んでいたが、これがオムニバースを理解する一つのキーワードとなるのだろう。

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なおミーティングの最後には、オムニバースを用いて作成された3Dデジタルコンテントのコンテスト結果が発表された。このようにすでに5万人と言われるユーザを巻き込んで、今後も進化していくオムニバースには注目していきたい。

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