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人事はカオスをともに乗り越えるバディ。COO山下が考える人事の重要性と組織づくり

こんにちは!
ビビッドガーデン人事のさとかです。

今月25日に資金調達のプレスリリースを出しました。
この資金の使い道の一つとして、人材にも引き続き投資をしていきます。

今回のnoteでは、採用強化ポジションの一つでもあるPeople Empowermentチームの役割や働き方について、管掌役員の取締役COO山下さんにお話を伺います。

人をエンパワーし、組織を強くする。チーム名に込めた想い。

ー ー早速ですが、People Empowermentチームとは、どのような領域を担っていますか?

People Empowermentチーム(以下PEチーム)とは、一般的な概念でいうところの人事チームです。組織図上の人事チームの位置付けは会社ごとに違いますが、ビビッドガーデンでは組織設計を見直し私がコーポレートチーム(経理や財務、法務・コーポレートITなどのチーム)管掌を離れたタイミングでコーポレートから独立させ、COO直下の組織となりました。
なお、人事のファンクションの中でも労務については引き続きコーポレートチームが担っているので、PEは採用・組織活性化・組織設計に集中するチームです。

チーム構成としては、
・人事専属:1人
・エンジニアリングマネージャー(プロダクトチーム)との兼任:1人
・コーポレートIT(コーポレートチーム)との兼任:1人

となっており、それぞれの専門性を活かして日々課題と向き合っています。



ー ー攻めと守りをうまく切り分けているのですね。

切り分ける側面もありますが、コーポレートチームも守り・管理することがメイン役割のチームとは捉えていません。アクセラレーターとして事業成長をバックアップしてくれることを期待しています。
コーポレートチームも人事も、事業と組織を成長させるために必要なヒト・モノ・カネ・情報などのリソースを確保し、更にそれらが活きるように組織に還元することがミッション。成長を加速させるテコになる、非常に大きなポテンシャルをもつチームだと思っています。


ー ー 人事チームのネーミングは、各社の色が出る部分ですね。

人事の仕事は文字どおり、人の事を司どっています。
ただ「何をやっているか」ではなく「何を成し遂げたいのか」が伝わりやすいチーム名にしたかったので、このチーム名になりました。
人をエンパワーし、組織を強くする。事業を伸ばせる組織づくりをするチームです。


ー ー Missionが明確になっているのはいいですね。

継続的に事業を伸ばすためには、いくら優秀な人たちを採用しても、いくら優れた戦略を立案しても不十分です。

仲間に加わっていただいた皆さんが活躍・成長できること。人が集まりシナジーが生まれ、1+1が2以上になること。これができる組織になって初めて、戦略の質が向上的に上がったり実行力が増していくので、継続的に事業を伸ばせるようになると考えています。

PEチームは、事業を成長させる組織の礎を築くチームでありたいですね。
現状起きている課題や未来のありたい姿に対して、やること/やらないことを設計して、組織全体を巻き込みながらそれを実現していくプロデューサーのようなイメージを持っています。実行部分についてはPEチームに閉じることなく、組織全体で一人一人がオーナーシップを持って取り組んでいく形がベストだと考えています。


課題に合わせて、最短で最適な方向に舵取りをする。

ー ー プロデューサーとして、PEチームはこれまでどのようなことに取り組んできましたか?

課題もやりたいことも沢山ありますが、モグラ叩きのように全てを片っ端からやるのは悪手。リソースは限られている中で、最短で最適な方向へ進まなければいけません。
これまでもその時々の課題の重要度に併せて、やること/やらないことを取捨選択してきました。

  • 2020年:緊急事態宣言下でサービスが急成長。圧倒的に人員が足りないことから採用を加速させる。それと並行して今後の人員増を見越して、評価の仕組みなど根幹となる制度を設計し運用を開始する。

  • 2021年:引き続き採用注力。加えて、スタートアップにおいても新入社員が早期にパフォーマンスを発揮するためにはオンボーディング体制は必要不可欠と捉え、20名に満たないタイミングからオンボーディングプログラムを整え始める

  • 2022年:急速な人員増の中で文鎮型組織の限界に直面し、階層型組織への移行期に突入。ミドルマネジメントを設置し、新任マネージャーの育成・抜擢や新規採用を通じて組織の骨格を作っていく。

  • 2023年:組織の急拡大(人員増)は一旦落ち着き、組織力強化の施策にシフト。足元で取り組んでいるのはValueの改訂。

一覧にまとめてみると格好良く取捨選択をしている感じになりますが、実際は「あれはもう少し早く取り掛かるべきだったのでは」と振り返り反省することも多いです。


チームのパフォーマンスを最大化する仕組みづくり。

ー ー激動の2年半を超えた今、目の前に立ちはだかる課題はなんでしょうか。

ここまでの急拡大の中で、いわゆる組織崩壊のような大きな混乱はなかったものの、それ故に潜在化した課題への気付きが不十分でした。

ビジョン共感が強く人間力の高い素敵な仲間たちが集まってくれたので、それぞれが空気を読みつつ、遠慮しながら動いている状況が続いてしまっていました。一定の人数まではそれでもなんとかなるものの、更に人数が増えると、明確な基準を持たない組織は弱い

今やるべきこと・進むべき方向は右なのか左なのかとなった時に拠り所となるものがなく、結果として意思決定に時間がかかってしまう。その状況を脱するために、足元は「ビビッドガーデンとしての背骨作り」が重要です。

様々な局面において核となる方針や考え方を言語化し、浸透させていく必要がありますね。


ー ー現在進行中のValue改訂がまさに、背骨造りの一つですね。

素敵なメンバーが集まっている中、チーム力をより高めるための仕組みやカルチャーが作りきれていないのはもったいない。

Valueは、今のビビッドガーデンにおいて「こういう考え方・行動は良い、これは違う」という指針になるものです。現在のValueは10人規模の時に作ったもの。人数規模も事業フェーズも大きく変わった今、改めて作り変える必要があります。

人数の増加を、膨張ではなく成長となるようにする仕組みの一つがValueなのかもしれません。


ー ー 組織や事業の成長角度を高める仕組みとしてのValue改訂だからこそ、そのプロセス設計にもこだわっていますね。

プロジェクトメンバーは、
・PEチーム
・プロダクト組織をみているエンジニアリングマネージャー
・取締役COO(山下)
で構成しています。

Valueは作ることがゴールではなく、認知→理解→共感→実践を経て、結果として組織全体で体現できていることが重要です。それゆえに、設計プロセスの中で一人一人が自分ごと化してもらえるような工夫がポイントになりそうです。

新しいValueによって、組織にレバレッジをきかせられるか。1から100まで細かく決めていかないと動けない組織ではスケールできません。細かいものがなくても、みんなが同じ軸で判断して決めて進めていける、その拠り所にしたいです。
また、現状の課題解決にフォーカスしたものだけでなく、先を見越して今後課題になりそうな観点やこういう組織でありたいという想いも入れ込めると良さそうだなと思っています。
(Value改訂プロジェクトの模様は、後日別のnoteを書く予定なのでお楽しみに!)


組織の未来予想図はまさに模索中

ー ー 引き続きカオスの状態は続きそうですが、その先にはどんな未来図を描いていますか?

正直なところ、まだ明確なものはなく模索中です。
私たちのサービスがどうしたらスケールできるのか。そのためにはどういう組織であるべきなのか。
経営チームやPEチームに閉じることなく、組織全体で一緒に考えていきたいです。

スタートアップは、非線形の成長が求められます。つまり、組織もそうでなくてはならない。
一般的には人が増えると生産性が下がってしまいがちですが、人数規模が5倍になったら5倍以上の事業成長を生み出せるように。

また、食べチョクはプロダクト、マーケティング、カスタマーサクセス、企画、営業など様々な職種チームが必要な事業です。
その組織体制で人数増以上の事業成長を生み出すためには、多岐にわたる職種の人たちのコラボレーションが大事であり、各々を活かし続けられる組織である必要があります。
それは具体的にどういう組織なのか?をデザインし、作っていくのがこの先のチャレンジです。


PEチームのメンバーへ。そして、未来の仲間へ。

ー ー 振り返ると、本当にいろんなことを乗り越えてきましたね。

私自身、ビビッドガーデンに来るまで人事経験がありませんし一緒に働くのも初めてですが、人と組織を見続けるのは大変だなと感じます。
人と向き合うというのは人の感情に触れることなので、ポジティブなことばかりではありません。
また数字に現れにくかったりと、わかりやすい判断軸が少ない中で定性的な情報をキャッチしながら今必要なことを選択して成果を出し続けなければなりません。

日々起こる課題に対して、人と組織の専門家として常にポジティブに一緒に考えてくれる存在がいることは心強いです。
よく「経営者は孤独」といいますが、この人事チームの存在がなければもっと孤独であっただろうと思いますね。ここまで乗り越えられなかったかもしれない。人事は経営者のパートナーであると強く感じます。


ー ー 現在PEチームのポジションを採用強化中ですが、未来の仲間へメッセージはありますか?

PEチームは面白いチームで、愉快なメンバーが集まっています。(笑)
常にポジティブで、ご機嫌。大変なときもそうでないときも遊び心を忘れない、大好きなチームです。

事業も組織も課題はたくさんありますが、それゆえに面白いフェーズ。このタイミングでの組織の作り方によって将来の可能性が大きく変わる実感を持っているので、責任重大です。
だからこそ、PEチームの仲間を増やしてさらにパワーアップを図っていきたい。人事パーソンとして、他では得難い経験をしていただけるのではと思います。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひお話しましょう!


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