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#2 「私が選んだドラッカーの言葉たち」✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。


P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)

20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。


『働く環境を知る』


「組織が腐っているとき、自分が所を得ていないとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい道である。出世はたいした問題ではない。重要なことは公正であることであり公平であることである。さもなければ、やがて自らを二流の存在と見るようになる。」 1)


     by P.F.ドラッカー 


「自分が所を得ていないとき」とは自分の能力や希望に合った場所や役割を見つけられていないと感じているときに使います。

この文章を引用したのは、この組織は私の所属している組織です。組織にいると、二流どころか三流の何もできない人間になったと思うことがありました。出世を望んでいるわけでもなく、上司に期待しているわけでもなく、ただ生活費を稼ぐために割り切っているつもりでした。

しかし、本来あるべき姿を想像すると、生き生きと成果を上げる自分がいることに気づきました。この本来の姿を本当は望んでいるのです。

辞めない理由は、長い間組織に貢献してきたため、出世も上司が変わるのではと叶わない期待をしていることにも気がつきます。本当は正当な評価を求めている自分がいます。また、組織を変えることができるのではないかと期待を抱いているのです。

その妄想と現実の狭間で、自分のことを二流だ、三流だ。と哀れみ惨めな気持ちに浸ることで、何とか組織で生き延びようと順応している気がします。

一方で、本来の自分のあるべき姿を想像し可能性しかない未来の活躍の場を求めて、今いる世界から飛び立とうと羽の準備をするドラッカー先生の言う「正しい道」へ既に憧れから脱した私がいるのです。

キーワード:組織/正しい道/公正/公平/二流


あなたの本来のあるべき姿は、どのような場にありますか?



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会の実現です。

参考引用文献

1)P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.213

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