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4️⃣子育てのヒントになる絵本の紹介『だいじょうぶ だいじょうぶ』

おすすめの絵本
『だいじょうぶ だいじょうぶ』

作・絵 いとうひろし

出典 作・絵いとうひろし 講談社 『だいじょうぶ だいじょうぶ』 


この本は、我が子が4歳の時に購入しました。

だいじょうぶ だいじょうぶ
それは、魔法の言葉

蟻が歩いているだけで。
雨や風の音が。
知らない人が。
真っ暗な夜が。

小さな子がしがみついてくる。

どんな時も、その魔法の言葉を唱えます。

子どもは、はじめて出会うものばかり。

そして、それは、大人も同じ。
こわいことも、辛いことも、心配で仕方ない時がある。

そんな時、この魔法のことばを唱えると、不思議と「思っているようなことはたいてい起こらない

だいじょうぶ』と思える。

この絵本は、おじいちゃんと男の子のお話です。

おじいちゃんは、男の子と出かけます。歩きながらいつも見守り助けてくれました。

どんなことがあっても、
どんなときでも、
だいじょうぶ

男の子は成長していきます。

そして、男の子はおじいちゃんから『だいじょうぶ』のバトンを引き継ぎます。


⚫︎人生のバトン
ちょっと余談ですが、現代はおじいちゃんと一緒に住むことも少なくなりました。

私たちのいのちは、両親から10代さかのぼると、

- 1代前(両親):2人
- 2代前(祖父母):4人
- 3代前(曾祖父母):8人
- 4代前(高祖父母):16人
- 5代前:32人
- 6代前:64人
- 7代前:128人
- 8代前:256人
- 9代前:512人
- 10代前:1024人

なんと、1024人にもなります。
そうやってつないできた、いのち。
感慨深いものが有ります。

会ったことのあるのは、そう祖父母まででした。

1024人の人生をつないでくれて、いま私たちのいのち生活がある。

おじいちゃん、おばあちゃんは、人生の大先輩
色々なことを経験し、乗り越えてここまで生きてこられました。

そんな、

おじいちゃんの
特別な『だいじょうぶ』

先を生きるおじいちゃんの優しい励ましは、見返りを求めない

そして、その優しさは、
見返りを求めていなかったおじいちゃんに返っていきます。

そんな絵本です。

この絵本に合わせて、気持ちが温かくなるこの曲を選びました。

Andre Gagnon - Chanson Sans Paroles (YouTubeから引用)


おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。
ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことであふれてる。
          いとうひろし

引用 作・絵いとうひろし 講談社 『だいじょうぶ だいじょうぶ』 

おじいちゃんの てを にぎり、
なんどでも なんどでも 
くりかえします。 



「だいじょうぶ だいじょうぶ。」
だいじょうぶだよ、おじいちゃん。

引用 作・絵いとうひろし 講談社 『だいじょうぶ だいじょうぶ』



あたたかい、まなざし。
あたたかい、見守り。

そんな大人の温もりは、どれだけ子どもに安心と勇気を与えるのか。

そして、その温もりは、
子どもが成長したとき、

ひとを温かく見守り思いやりのある優しい子になる。

目の前にいる困難な状況にある人を、温かく励ますようになると信じています。

背中をトントンしながら、
『だいじょうぶ だいじょうぶ』と慰めた子ども。

具合の悪い私の背中を小さな優しい手で、『トントン』と慰めてくれました。

『だいじょうぶ』
『だいじょうぶ』

優しい愛のある慰めと、励まし、そして、勇気が湧き起こる言葉。

それは、試練を乗り越えられるよう、優しく背中を押してくれるそんな言葉です。


つながってきたご縁のなかで、生かされている。

先を生きるおじいちゃんは、私より先にいなくなるかもしれない。

その有限のいのちに触れて、思いやりが生まれるような絵本でした。

おじいちゃんやおばあちゃん
と子どもって、
とっても相性が良い❤️

もし、自分のおじいちゃん、おばあちゃんがいなくても、触れ合う機会がいっぱいあるといいな。

人生の大先輩たちは、きっと大切なことを教えてくれるはずです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

私が目指しているのは共生社会です。


その他、
子育てのヒントになる絵本の紹介です。よろしかったらご覧ください。

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