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【よみがえる遺産】もしかしたらバグの産物かもしれないけれど

悪い癖があって困っています。
正確には、困っているのは私ではなく、困らせています。

今や、そこかしこにいらっしゃる自分よりも年若き女性達を、事もあろうに「ちゃん付け」してしまう癖。

言い訳すると、誰彼構わず「ちゃん付け」してしまう訳ではないのです。その人の書く文章からピピッと感じたその日から、zoomなんかで一目会ったその日から、恋の花咲くように「ちゃん付け」してしまう。

こういうのに慣れていない方からすれば不快感満載でしょう。しかも、実際に会ったこともない年配のオバちゃんから「ちゃん付け」されてしまうのです。

ほんと、迷惑にも程があります。飴ちゃんで済む問題ではない。それでもついつい呼んでしまう強引さ。

ラテン系関西のオバちゃんには手の施しようがありません。

「何、この馴れ馴れしいオバちゃん」と思われている方、この場をお借りして、お詫びいたします。

ゴメンナサイ。

やっと本題です。そんなご迷惑をおかけしているお一人である湖嶋いてらさんから、リレー企画のバトンが回ってきました。

いてらちゃん、いや、いてらさんは、私と同じく国際結婚し、日本で生きることを選んだ女性。

彼女の心から流れ出る言葉には、生まれ落ちた場所や文化の違い、国境といったものを超える強さや逞しさ、優しさや繊細さ、矛盾や葛藤の海の奥底に、凛とした輝きが見え隠れします。

私が企画した『世界の美味しい月』に参加していただいた『闇を照らす月を食べた』は、バリ島の幻想的な月の下、月に守られながら暮らす人々と彼らの祝福を受ける若いカップルの様子が印象的に描かれていました。

彼女が描く作品の中には、読み進めるうちに色が鮮明に浮かび上がってくるものが多くあります。特に、この二つの作品は私の大好きな作品でもあります。

機会があれば、いつかお会いしたい方のお一人です。



そんな、大好きな湖嶋いてらさんから手渡されたのは、チェーンナーさんの【よみがえる遺産】企画のバトン。

何でも、自己note史上でPVトップの記事を愛でてみようという企画だそうです。

大量に雑に溜まった過去の写真の中から、一番多くの人目を引いた写真を探し出して公開する。

そう考えたら何だかドキドキします。お見苦しいものが出てきてしまったらどうしようかとか。

第一、PV数なんて、池松潤さんのレーダーチャート診断の時以来、一度もチェックしていません。(PV数? そういうのん、あったよね?)という程度の位置づけなんですよ。

そこで、久しぶりにダッシュボード、覗いてみました。

すると、そこには、思いもよらない記事が猛烈トップを直走っていたのです。

この記事です。

この夏の終わりに開催されたキリンビール主催コンテスト『また乾杯しよう』に投稿参加した作品です。

数字を見ると2位の記事よりもPVは3600数以上も多くなっています。

つまり、9月9日に投稿した記事なので、わずか数カ月半前でこれだけのアクセスがあったということなんですが…...。

あのね、コレは正直、何かの間違いだと思います。

2位にランクインしている一本の傘がプレゼントしてくれたもの』は有難いことに編集部のお気に入りマガジン、エッセイ記事まとめ、さらに、note公式ツイッターでのご紹介もいただいたので沢山の方に読んでいただきました。

納得のランクインです。

ところが、1位にランクインしたこの記事は、スキの数も他の記事とさほど変わりなく、3位になっているスキ数1位の記事『25年経って、ようやくあなたに言えること』の18%しかありません。



明らかに何かのバグですよね?



この記事『37.5度ネジを緩めた隙間で』は、エッセイ記事まとめにはピックしていただいたのですが、コンテストには掠りすらしなかったものです。

この記事の中では、『また乾杯しよう』というテーマに沿って、乾杯が持ついろいろな意味について私なりに書き解いてみました。

日本での中年同士の飲み会とはまた異なる異国での乾杯の形。週末毎に会っていた友人たちとの再会を恋しく思うと同時に、容易に会えなくなって、改めて彼らの存在の大きさを感じました。

以前のように自由に肩を叩き合い、大笑い出来るようになる日が戻ってくるのが何か月も先であっても、きっと彼らとの間に時間の隙間は存在しない。

書きながらそう私を勇気づけてくれた、とっても大切な作品でした。

その作品に、10.507回もアクセスしていただいたのだと思うと舞い上がるくらいに嬉しい。この際、バグの可能性は無視して素直に喜びに浸ったほうが精神的にも良いんじゃないかとさえ思ってしまう。

棚から牡丹餅は落ちてこなくとも、美味しそうな牡丹餅を想像するだけでも、丸いやんわりとした気持ちになれるし、何より誰にも迷惑はかからない。当然、喜ぶべきでしょ。

そう考えながらも、

(もし、本当にそれだけアクセスがあったとしたら……。)

と冷静に考え直して、これだけアクセスがあるのにスキ数が伸びなかったということは、10.000人以上の人に「なんや、しょーもない」と思われてしまったのかもしれないと、滋味に落ち込みました。

一瞬だけね。

しかし、まぁ、あれですよ。

PV数もスキ数も本当は気にすることはないのです。



この記事の後に企画した『世界の美味しい月』企画も予想以上に楽しく、新たな出会いもたくさんあった。企画のグループ参加に始まって、最後の打ち上げzoomまで、ずっと笑っていた気がする。


世界各国に点在する7人のフォトエッセイマガジン『旅するように暮らしてる(かもしれない)』、通称『たびくらマガジン』は、メンバーの何気ない日常を垣間見る共同運営のマガジン。執筆参加するだけでなくメンバーの目を通してみる小さな世界が愛しい。


11月からサークルでスタートするお題企画『旅する胃袋』では、世界の食文化を紐解きながら頭の中も満腹にする。作って食べるだけではない食の面白さを知ってもらえる機会になるかもしれないと既に鼻息を荒げている。



noteを始めて1年半。いつにネットに接続しても24時間必ず誰かがそこにいてくれる。お互いに励まし合い、支え合い、刺激し合う。そんな仲間が世界中にできました。

楽しい人たちに囲まれて、やりたい事が在り過ぎて困ってしまう。

最高じゃないですか。

PV数、スキ数、フォロワー数もそう。これらは全部、他人からの評価です。

昨日よりも沢山笑った。
予定どおりに上手くいかなくて落ち込んだ。
思いがけなく出来ることを発見した。
何時間もかけて庭の掃除をした。
またカレーの鍋を焦がした。
ズッコケな自分を仕方ないやと納得した。

等身大で自分の自分自身に対する評価を楽しむ。

これで十分じゃない?



そう思っている11月末日です。

とアップしたら、まだ10月末だよとご指摘いただいた。それって、君、ズッコケどころか、かなりヤバイのんちゃうん? という声がした。

◇◇

さて、次なるバトンを受け取っていただくのは、半径10メートルの暮らしの一コマ系noterとして熱烈なファンを抱えるルミ姉ことルミさん。#ハッピーになるかもしれない朝エッセーは、本当にハッピーになってしまう魔法入り。

先日note投稿数500本を突破したルミさんの、【よみがえる遺産】を紹介していただきます。

ルミさんの大好きなnoteの中から3つご紹介。(本当はもっと沢山あります)

いずれも、身近にある生活の1ページを一文、一文丁寧に表現されているルミさんならではの世界。

さて、ルミさんのPV1はどの記事になるのでしょうか?!

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