アナフィラキシーショックを起こす子供を持つ母の体験談
我が子サニーは重度のアレルギーっ子でした。
食べることはもちろんダメ。
触ることもダメ。
吸うこともダメ。
食べることがダメなのは、すでに、皆さんご存じ。
今の社会ではアレルギー食やアレルギー用給食など、当たり前になっていて、本当に羨ましいです。
約20年前は、「アレルギー」自体、誤解があったように思います。
食べる、触る、吸うこともダメって簡単にいいましたが、それは死と隣り合わせと言うこと。
これがアナフィラキシーショック。
当時はお医者様や看護師さん、病院の受付の方の中にも、それほどご存じない方も数名いらっしゃいました。
お医者様では
「本当にアナフィラキシーショック起こすの?僕、今まで長い間、医師やってるけど、一人しか会ったことないよ」とか、
「アナフィラキシー様症状をアナフィラキシーショックと勘違いされてるお母さんたち多いんだよね」とか。
「そんなの、どこで言われたの?」などなど・・・
また、違う時には、全身、真っ赤に腫れ上がって、大病院の救急に運んでいるにも関わらず、
受付の方が「ま、とりあえず順番なんで、皮膚科の前でお待ちください」って💦
もうね、怒りに近かったわ。
最終的には「緊急なんですっ!アナフィラキシーショックですっ!」って病院の受付で大声で叫んだ。
そしたら、後ろから複数の看護師さん達が慌てて、パルスオキシメーターと血圧計を持って、病室に走る間もなく、その場でチェックする羽目に。
アナフィラキシーショックとは、厳密に言うと、3つの以上の症状が短時間に急激に現れること。
うちのサニーの表現は、「ベロが辛い。」から始まり、唇が腫れる、まぶたが腫れてくる、身体中に蕁麻疹が広がる、全身に地図の様に蕁麻疹がつながって、真っ赤に腫れ上がる、泣き出す、全身もう白い部分がなく、耳の中まで真っ赤に腫れ上がる、お腹が痛いと泣き叫ぶ様になる、もう、泣き叫べなくなる。そして意識を失う。(今、生きているので反応はここまで。処置が間に合わなければ、命を落としていたかも)
食べる
アレルゲンを食べたり飲んだりはもちろんダメ。
7大アレルギー不使用のものでも、実際には、コンタミでアナフィラキシーを起こしたことも。
コンタミとは、コンタミネーションといい、製造過程で混入する微量の物質。
その物質に少しでもアレルゲンが混入してると反応する。
お菓子とかね。
原材料には、サニーのアレルゲンは入ってなくてなくて、本来なら食べられるものでも、食べるとなんとな〜く調子悪くなって…
なんかおかしいなって思って、メーカーに問い合わせると、あ、やっぱりって事も。
メーカーによって、アレルギーに対する姿勢が本当に千差万別。
見た目が変わらない商品でも、
A社は、「アレルギーがある方は食べないでください」
B社は「うちの製造工程ではアレルゲンになるものが少ないものから、製造しています。」
C社は、「工場別に製造しているので、〇〇工場のものだったら、危険度は低いですが、十分ご注意ください」などなど。
各会社の姿勢と取組が見えてくるよね。
ママの感は当たると思うので、なんかおかしいなって思ったら、表示を鵜呑みにせずに確認するのがオススメ。
でも、食べることさえ注意していれば、良い訳でもないほどサニーは重度でした。
触る
触ることもダメ。
例えば、スーパーマーケットのカートをサニーが押していて、ふっと見ると、急に顔が真っ赤に!
「食べてないのに なんでっ?」って、慌ててよく見ると、カートの持ち手に少しアイスクリームが垂れた形跡が。
アイスには乳製品や卵が含まれているので、サニーにとってはアレルゲン。
たぶん、そのカートを使用していた人の手についていたのだとすぐに察知。
アレルギーじゃなかったら、
「はい。ベタベタしたね〜」って手を拭いて終わりだけど、
いやいや、そんなレベルじゃありません。
すぐに薬を飲ませ、病院へ。
病院に着く頃には全身蕁麻疹。
モール内のフードコートなんかは特に要注意。
誰が何を落としてるかなんてわからないから💦
どうしても、使わないといけない時は、テーブルや椅子、触るであろう物全て除菌シートで拭きまくってました。
今ではコロナ対策で小さなお子様をお持ちの方にとったら、当たり前かも知れない。
当時は、そんなことをする人は皆無。
吸入
吸うこともダメ
これって以外でしょ。
例えば、お好み焼き屋さん。
入ってしばらくすると(もちろんサニーは手作りお弁当と水筒持参)、何にも食べていないのに、身体中に蕁麻疹💧
慌てて、事情を説明し、何も食べずに外へ。
薬を飲ませ、病院へ。そこで「吸入にも気をつける様に」とのこと。
当時は、小麦や卵もアレルギーの数値が高かったので、煙や舞い上がる見えないアレルゲンに反応した様子。
吸うことなんて、防げるのか?と不安になりました。
でも。実際反応するから仕方ない。
アナフィラキシーショックは、命を落とす。
「大袈裟」
とか
「お母さんの神経質なのが、子供に悪影響」
とか
「食べて治したらいい」
なんて、何度言われたことか、わからないくらい。
知らない人からしたら、挨拶のうちの1つのような言葉。
どうでもいい。
命を落とさずに済むのなら。
アナフィラキシーショックは命を落とすのです。
それも、あっという間に。
一瞬、よそ見をするだけで、体の反応は急激に悪くなる。
もちろん、重症度は人によってバラバラなので、一概に全員が危険なのかどうなのかのレベルは医師や母でないとわからない。
先日、テレビから聞こえてきました。
「コロナの予防接種で、アナフィラキシーを起こす確率は低くはないが、アナフィラキシーショックの対応は注射打ったらOKなんですよ。」って。
いやいや、その後の反応、知らんっしょ?
その後の反応はまた次回・・・
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