マンガの紹介・感想を自由に書いていく(その6)
この記事では、好きなようにマンガを紹介したりその感想を書いていきます。
作品の新旧に関わらず、その時紹介したいものを紹介します。
今回は2作品を紹介します。
カラフルグレー / 躯咲マドロミ(既巻3冊)
◆どのような作品か
グランギニョル家の当主タナトスの人体実験により生まれた不死の令嬢であるイリス・グランギニョルは、魔導融合炉の大爆発を阻止すべく父タナトスの復活を目論む。
広大な城の各地にバラバラにされて封印されたタナトスの体を回収するため、イリスは魑魅魍魎がうごめく城内を戦闘狂の首なしメイドメアリーや潔癖症の動く死体ブレアと共に奔走する。
ゴシックホラーな世界観で繰り広げられる不条理コメディ。
◆ポイント
表紙からしてマニアックな趣味丸出しで異彩を放っていますが、内容はさらに奇々怪々でやりたい放題です。
立ちはだかる敵は白骨化したナルシストや四足歩行で戦う執事など、癖のある人物ばかり。さらにギャグのノリがコテコテで、テンポよくボケとつっこみを織り交ぜながら話が進んでいきます。
世界観やキャラの造形はなんとも悪趣味な感じですが、それを気にするのがバカらしくなるくらいの爆発力を持った作品です。例えるならゴシックホラー版ボーボボともいうべき内容となっています。
てるみな / kashmir(既巻5冊)
◆どのような作品か
猫耳の少女が鉄道に乗ってノスタルジックで奇妙な場所をぶらりと放浪する不思議な旅マンガ。
◆ポイント
鉄道に乗っているうちに不思議な世界へと迷い込む一話完結型の作品です。
"不思議な世界"とはいってもまったくの異世界に行くわけではなく、現実世界をベースとしながら退廃的なモチーフが多くちりばめられたシュールな世界が待ち構えています。
また、鉄道や土地(関東が中心)の解説が非常に富んでおり旅マンガらしい面白味もあるのですが、途中から大嘘が混ざりいつの間にか謎世界の話をされているという展開も少なくありません。とにかく現実と架空の境目をあいまいにするのが巧い作品です。
最近友人にこの作品を紹介されて読み始めたのですが、非常に心地のよいシュールさで気に入っています。
締め
今回は以上の2作品を紹介させていただきました。みなさんのマンガ選びの参考になれば幸いです。
マンガ紹介の記事は以下のマガジンにまとめられています。
よかったら是非他の記事もご覧いただければと思います。