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立命館大学金先生インタビューまとめ

韓国の裁判所制度、離婚制度について

2023/6/17 14:30~16:30、立命館大学の金先生のインタビューを受けました。びじっと事務所内で、スタッフ2名がご一緒しました。
遠いところまで足を運んで頂いた金先生に感謝!

金先生は、法と心理のジャンルがご専門です。
このジャンルは、犯罪についての研究がマジョリティだったそうですが、家事分野の必要性を感じ、テーマになさっておられるそうです。

私のメモなので、内容に間違い等があれば、私の覚え違いですので、その点ご了承ください。

そもそも、離婚には3ヵ月の熟慮期間が設けられていたが、これだと時間の経過を待つだけだったため、2007年に民法が改正された。

子どものいる夫婦が離婚する場合、父母同席で、裁判所で父母教育を受ける必要がある。 裁判所での面談も義務化。子どものいる夫婦の場合、父母同席で受ける必要がある。 離婚の意思確認、養育費、面会について、面談で確認。 当事者は、熟慮期間の間に、協議書を作成。協議書も、裁判所の確認が必要。

裁判所内の面会交流センター

ソウルにある家庭裁判所、各地にある支所?内に、面会交流センターがあり、無料のプレイルームがある。受渡しも対応してくれる。 ただし、父母が連絡をしない、無断で欠席などがあり、悪質な場合、利用を断られることもある。 国がやっているため、無料なのはメリット。

ただし、センターの利用を断られた場合の受皿がないこと、センターがそんなに多くないので、父母の移動が大変なことはデメリット。 支援者の方も、各地に公民館レベルであると良いね、とのこと。 日本の民間の良いところ、韓国の国の良いところがあわさると良いですね~などと。

びじっとの支援で、面会がうまくいく両親の特徴

 Q うまく面会ができている家庭は、どんな家庭?
①寛容である
②干渉、詮索しない
③子ども中心の面会

①寛容である
人間が最低でも3人移動するわけで、100%予定通り面会ができることはありません。突然の予定変更、キャンセルはあり得ます。スタッフが必要な場合はなおさら。 それに対し、「仕方ないね」となる両親の場合、スムーズです。

②干渉、詮索しない
同居親も別居親も、面会のときに例えば、子どものツメがのびている、服が小さい、ちょっとしたすり傷、打ち身などを探すようなことをすると、なかなかうまくいきません。 結局、子どもを見ているのではなく、子どもを通して元配偶者の落ち度を探しています。
また、子どもをスパイのように使い、元配偶者の就労状況や交友関係を探るようなことをすると、子どもはすぐに気づきます。 結局、子ども自身が面会を嫌になってしまう。 面会の時は、子ども自身に集中して、その時間を過ごして欲しいです。

③子ども中心の面会である
面会を通じて、子どもを自分の思う通りにしよう、思い通りの振る舞いをさせようとすることも、うまくいかない原因です。 長期間子どもに会えていない場合、同居親に、子どもが興味を持っているものやことを教えてもらい、子どもが楽しめる面会にすることが大切。
日程についても、子どもの無理のない日程を選ぶことが重要です。 中学生ともなると、子どもも部活や習い事で忙しくなります。 うまくできている両親は、子どもが大きいと、短い時間でも夕食を食べる、スキマ時間を使うなど、子ども中心で考えられていることが多いです。

面会は、子どものために行うものであり、自分の希望を叶えたり、相手をコントロールするために行うものではないとわかっている人は、うまく行きますし、条件の拡充、支援の卒業につながりやすいです。 中学生ぐらいになると、子どもと親が直接連絡をとり、日程を調整するのが理想的です。

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