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No.9 NIDEKシステム検眼機器を使った両眼視機能検査 【視力検査/0.05以下の測定方法】

視力検査は、全ての検査の始まりであり問診に次いで最も重要な検査になります。

システム検眼機の視力計測は、0.05から始まりますが強度近視や遠視の人(0.05)以下の人は、” 0.05↓ "で表記されてしまいます。これは非常にあいまいな裸眼視力測定値となりますので、可能であれば0.01~0.04までもしっかりと計測しましょう。
この記事では0.01~0.04の視力計測の方法も解説しておきます。検眼技術者は、このような細かなところもしっかりとおさえておきましょう。

【 システム検眼機の視力測定方法】

■裸眼視力測定

通常レフラクターをセットせずにそのまま「遮眼子」を持ち測定する方法が一般的ですが、ここでは、レフラクターをセットしての検査方法の説明をします

(1)PD(瞳孔距離)を入力しレフラクターをセットします

(2)コントロール画面の【裸眼】を押します

コントロールボックスの【裸眼】押す
0.05視力

(3)【R】を押します。左眼が遮蔽されます。
オートレフと連動させてれば、度数データに応じ目安視力値のチャートが自動的に表示されます。

R・L・両眼ボタン

(4)右眼の裸眼視力を求めます。
被検者が判定できる限界の視力を計測します。
下記の【チャートマスクボタン】を押しながら視力値を変更します。
最後に呈示した視力表の視力値が表示部のVA欄に記載されます。

チャートマスクボタンで横4個、縦3個の視力表を表示
横4個
縦3個
ランドルト環1個にも絞れます
同じ視力が2個以上見えてその視力と推定します
裸眼視力値は赤◯部に記録されます

(5)【L】を押します。
左眼の遮蔽板が外れ、右眼側が遮蔽されます。

(6)左眼の裸眼視力を求めます。右眼と同じ要領で行います。(4)を参照

(7)【両眼】を押します。
遮蔽板が外れ、両眼ともオープンになります。

(8)両眼裸眼視力を求めます。手順は(4)を参照

以上がシステム検眼機を使った0.05以上の視力検査方法ですが、0.05以下は、どのように視力を測定するのでしょうか?

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