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No.6 NIDEKシステム検眼機器を使った両眼視機能検査 【2-3 予備検査/カバーテスト】

斜視や斜位の方向・大きさは、カバーテスト(以下CV)で確認できます。予備検査の段階で斜視の確認はもちろんですが、斜位の方向と大きさはしっかりと確認しておくとよいでしょう。
CVテストで、被検者の主訴が概ねわかる場合もあります。(例:疲れる、文字が見えづらい、物が二重に見えるなど)

■ 斜視の眼


常に眼球が外側や内側に向いており片目しか使っていない。両眼視できないため遠近感覚や立体感覚が苦手である。(まれに上下の斜視もあります。斜視の種類と動きは次回の記事にUPします)

■ 斜位の眼

かくれ斜視とも呼ばれています。両眼視はできていますが、眼が安静位(見ることを休んだ状態)で外側や内側にズレてしまいます。両眼視を維持するため、このズレを眼球周囲にある6本の外眼筋で位置を修正しながら見るため、眼位ズレの方向や大きさで非常に疲れや複視がでやすくなります。(眼精疲労、肩こり、頭痛、複視などの症状)

■ 間欠性斜視の眼

疲れた時やリラックスした状態の時に片眼が外側に向いてしまう眼の人をご存じないですか。このような人の眼を "間欠性斜視”と呼んでます。
普段は両眼視できていますが、時々斜視となり片眼抑制状態になります。非常に眼の疲れを感じやすく身体の不調にでやすい眼位です。

【2-3】予備検査 カバーテスト(CV)

カバーテストは両眼視の状態(斜位と斜視)の眼位種類と大きさを簡単に検査できます。他覚検査ですので被検者からの返答なしに両眼視の有り無しを把握できますので、子供や老人にも効果的です。カバーテストには二種類あります。”カバーアンカバーテスト”は、斜視の確認です。”交互カバーテスト”は、斜位の確認です。遠方視と近方視で確認します。

■ カバーアンカバーテスト

斜視の有無しの確認をします。一眼をカバーして他眼の動きを観察します。

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