No.11 両眼視機能検査 【乱視検査/引出し➁放射視線チャート➂4つの各経線を確認しよう】
通常の乱視検査は、クロスシリンダーを使って、乱視軸と乱視度数を測定します。前回の記事「NO.10 引出し① クロスシリンダーを使った乱視検査」を参考にして下さい。
今回の記事は、「乱視が有りそう無さそう?」と有り無しが微妙な顧客やクロスシリンダーの判断ができない人向けに対応する検査手法です。
【乱視検査手法 引出し➁】
2、放射線による乱視検査/(乱視軸の大まかな確認及びクロスシリンダー検査ができない場合の検査方法)
目的:乱視度数・軸の確認
使用チャート:放射線チャート『数字(1~12)は、視力0.5に相当します』
理想的な見え方:全方向の線の濃さが均一
(1)右眼レンズオープンにします。放射線チャートを表示します。
(2)レッド・グリーンで球面調整を終えた度数から +0.75位の雲霧を掛けます(ぼかします)、恐らく軽い乱視(オートレフ値)が、シリンダーに入っていると思いますが「CYL 0」にしておいてください
(3)雲霧後の視力は0.5~0.7位が理想です
(4)この状態で顧客に「はっきりと濃く見える線はありますか?」と尋ねます。濃さが全部均等であれば "乱視なし”と判断しますが、特定の線が濃い場合は、線の小さい数字(1~6)に30°を掛けた値がマイナス矯正軸方向です。
【例】1本の線が濃く見えると返答があった場合
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