小規模企業がとるべき生産性向上の方法

この説明、あなたはどう思いますか??

先日、保険会社の方と打ち合わせをしておりまして、いろいろと説明をされていたところに、一つこんな質問をされました。

画像は本人ではありませんm(_ _)m

問:インフレ(インフレーション)とデフレ(デフレーション)の意味は?

さて、上記の問題について、あなたなたどう答えますか??
ちなみに、、、

(1)ウィキペディアの説明
経済学では、一定期間にわたって経済の価格水準が全般的に上昇することをインフレーション(英語: inflation、物価上昇インフレ)と呼ぶ。一般的な価格水準が上昇すると、1単位の通貨で購入できる財やサービスの数が減る。その結果、インフレーションは1単位の通貨あたりの購買力の低下、つまり経済における交換手段や会計単位の実質的な価値の低下を反映する。インフレーションの反対はデフレーションであり、財やサービスの一般的な価格水準が持続的に低下することである。

(2)auじぶん銀行のネットでの説明→記事
インフレとはモノの値段が上がり続ける状態のことですが、モノの値段が上がることは、言い換えると「お金の価値が下がる」ことです。

(3)Wiki books 中学校社会公民の説明→記事
物価のデフレーションとは、単に多くの商品の物価が、全体的に下がっていくことです。
物価のインフレーションとは、単に多くの商品の物価が、全体的に上がっていくことです。

大体こんな感じの説明が一般的になっていますし、保険会社の方も上記のような説明をされていました。この説明だけ聞くと、インフレ=モノの値段が上がること、デフレ=モノの値段が下がること、というイメージを持たれるのではないでしょうか??

ですが!!実はこの説明は雑な説明!なんです。
もちろん、上記の説明が完全に間違っているわけではなく、ちゃんと『お金の価値』とか、『物価』といった言葉を使っているので、間違いではないのですが、一般の方々にとってみれば、単純に『モノの値段が上がること』と勘違いしてしまうわけです。
では、何が雑!?なのかというと、『モノの値段が上がること』と考えてしまうと、今まで100円で買えていたものが、110円になることがインフレと考えてしまうからです。

え!?でもその説明はあってるんじゃないの??

もしかすると、そう考えられたかもしれません。ただ、ここでのポイントは、どのような理由で値段が上がったのか?が肝心なわけです。

例えば、消費税がアップされてモノの値段が上がることもインフレというのでしょうか??
また、他の例でいれば、ガソリンの原料である石油が値上がりしていることでガソリン価格が上昇していることもインフレというのでしょうか??
実は、上記のような値上がりはインフレとは言いません。インフレとデフレをちゃんと定義すると、
【インフレ(インフレーション)】
需要>供給により物価が上昇すること
つまり、買いたい人がたくさん出てきて、それに供給が追いつかず、モノの値段が上がること。
【デフレ(デフレーション)】
需要<供給により物価が下落すること
つまり、買いたい人よりもモノの方が溢れていて、どんどん値段が下がっていくこと。
※わかりやすい説明がこちらのサイトにありました!

このように考えると、現在の日本はどちらでしょう??一部の商品やサービスではインフレが起こっていますが、経済全体で見ると、未だにデフレの状態。だって、需要よりも供給の方が遥かに多いでしょう?

このように考えると、今の企業は生産性を向上させるなんてもってのほか!になります。だって、生産性を向上させるってことは、これまで以上に効率よくモノを作ることができるようになる!ということですから、ますますモノが増えるわけです。とすると、どんどんデフレ状態に陥っていくわけです。

小規模企業がとるべき生産性の向上とは?

では、小規模企業がとるべき生産性の向上ってどういうものでしょうか?
これからの日本社会の課題を考えると、小規模企業には次の3つの課題がのしかかってきます。

  1. 顧客不足

  2. 労働力不足

  3. 情報不足

1番と3番の解決方法は、後々こちらのブログ等でお答えしていくので、お気に入り登録をしてもらうとして、、、www
ポイントになるのは、2番の【労働力不足】

小規模企業は労働力不足を補うための生産性向上を考えていかなければなりません。なぜなら、小規模企業にとってこれからの人手不足時代に、なかなか従業員さんを確保することが難しくなってくるからです。

そこで、現在の状況としては、次のような形で生産性の向上を図りつつ、自社の経営をスリム化していくことがポイントになります。

  • 経理の自動化:ご自身で経理等を行なっている場合、これをできる限り自動化する(例:会計フリーなどを利用する)ことや、税理士などに任せる。

  • 作業の自動化:自動でできる機械を購入したり、プログラムを組んだソフトなどを利用することや、外部に委託する(例:クラウドでのデータの共有など)。

  • 業務の自動化:あなた自身の仕事で常日頃からやっていることの中に、何か自動化できるものだったり、外部に委託した方が効率が良かったりするものはありませんか?例えば、自社でチラシや名刺を作られているのであれば、それをわざわざ自社のプリンタで印刷するのではなく、ネットで注文した方が安くてキレイに仕上がったりします。

とこのように、小規模企業にとっての生産性の向上というのは、とにかく人がやらなければならない仕事に集中することなんです。
これを読んでいるあなた自身が経営者であれば、あなたにしかできないことに集中する必要があるわけです。

できる限り、作業等の時間を自動化・委託することで、あなた自身の時間を増やすことでより売り上げを上げられるようにしていくことが大切です。
ぜひ、考えてみてくださいね!


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