おしおママの27億スタジオ破壊発言。絵師とVtuberの危うい関係

おしおしお、通称おしおママとは、天音かなた(ホロライブ)や空星きらめ(にじさんじ)のデザインを手掛けた絵師です。

彼女がなぜこんなにもキレているかというと、ホロライブ恒例となった、頭部が入れ替わるシャッフルメドレーにおいて、

天音かなた(貧)の頭に癒月ちょこ(巨)の体がくっついたことにより解釈不一致を起こしたためです。

天音かなたが胸を盛ろうとしたり、宝鐘マリンがナイスバディかなたを描こうとしたときなどに発生するいつものネタであり、

本人が本当にキレているかはともかく笑いとして消化されるものです。

ではなぜ今回取り上げたのかというと、私にはこのポストがやりすぎに思えたからです。

例えば漫画の原作者が解釈不一致を理由にアニメーション制作会社を潰すような発言を冗談としてポストしたらどうなるでしょうか?

原作者か、アニメ会社か、どちらかが間違いなく炎上するでしょう。

今回そうならなかったのは、受け手側の共通認識がしっかりしていたからです。

まずおしおママのいつものキレ芸だなと思う人がそれなりにいると思いますが、そうでなくても多くの人がネタだと分かると思います。

それはなぜかと言えば、絵師側にそんな権限はないと分かっているからです。

実際にカバーや天音かなたが訴えられたりするような強制力はおしおママになく、皆それを理解しています。だからこそネタとして成立するのです。

逆に言えば、その共通認識さえなければいつ炎上してもおかしくないようなポストだと思います。

Vtuberをよく知らない人が見たとき、先程の漫画原作者がアニメ制作会社を潰すような発言と抱くイメージにはそう変わりないはずです。

口調も割りと真面目に言っているように見えますし、ネタ投稿ですというエクスキューズが足りてないように思えます。

今後このようなネタを額面通り受け取った人がもしいたら、

絵師には3Dモデルの改変について文句を言う権利があるとか、二次創作で天音かなたの胸を盛ると怒られると思ってしまうかもしれません。

共通認識のおかげでネタになっていたのに、そのネタのせいで共通認識が破綻するということが起きてしまいかねないのです。

だからこそ、面倒でもエクスキューズを付ける、野暮でもネタバラシするというのが大切になってくると思います。

私がなぜこのような炎上すらしていない投稿にケチを付けているかというと、1つにはこういう共通認識というのは簡単に崩れるなというのをつい最近思い知ったからです。

常闇トワが兎田ぺこらのクリスマス会に呼ばれていないことについていつものようにヘラり芸をしたところ、ぺこらの元へ鳩が飛びまくるという些細な事件がありました。

改めて文字を文字通りに受け取ってしまう人が多くいることを実感しましたし、アンチの煽動によって簡単に事態は大きくなります。

身内ですらこうなるのに、絵師という一応外部の存在がカバーに対して楯突くのはネタにしても少々大振り過ぎるかなと思ったわけです。

もう1つ、この投稿を取り上げた理由としては、Vtuber界隈と絵師界隈の関わりについて危ういところがあるなと前々から思っていたというのがあります。

一時期はにじさんじとすらほとんどコラボしないほど他界隈との関わりが薄いホロライブですが、絵師界隈との関わりに対しては比較的寛容です。

私はこれはしぐれういの影響だと思っています。彼女は大空スバルのデザインを手掛けたロリ神絵師でかつ、自身もVtuberとして非常に高い人気を誇っています。

しぐれういのような活動者としても絵師としてもプロフェッショナルな存在がいるために、

絵師という存在に対してVtuberやそのファンも気を許してしまっているのではないかと思うのです。

他界隈との絡みというのは、どうしてもリスクが付きまといます。ホロメン同士でコラボしているのとは訳が違います。

それは界隈によって持っている常識、踏み越えていいラインというのが違うからです。

奇しくもこれも天音かなたなのですが、泥酔した状況で乱入され、中の人ネタ発言されるという貰い事故が起きています。

このようなことがホロメン同士で起こるかといったらまず無いですよね。それはホロライブ内での常識と言うのが共有されているからです。

ホロメンが酔っ払ってすることと言えばせいぜい兎化計画のネタバレくらいです。

それでも脇が甘くなりがちなのは、普段からお世話になっているというのがやはり大きいと思います。

もちろんそういった関わりというのは非常に大事なのですが、表での絡みは他界隈であるということを意識して慎重に行っていくことが大切です。

今回はおしおママのポストから、Vtuberと絵師界隈との絡みなどについて触れてきました。

視聴者がおもしろとしてスルーするところに引っ掛かってしまうのが一流杞憂民ということで、

今後も気になることがあったら記事にしていきたいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。




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