エルフのえるに学ぶ外部コラボ処世術。今夜は語りあいたいコナン回
無言マリパの陰に隠れた良枠について語りあいたい。
この企画は、同じものを好きなVtuberが集まりそれについて語り合うというもので、今までに3回、月1回のペースで行われている。
司会が主催の鷹嶺ルイ、ホロライブから2名、外部(多くはにじさんじ)から2名というメンバー構成になっているのだが、
今回はにじさんじ側の1人が欠席し、にじ1人、ホロ3人のアンバランスな状態になってしまった。
そんなアウェーな状況の中で遺憾なく実力を発揮したのがエルフのえるである。彼女の立ち回りは、外部コラボのお手本というべきものだと感じた。
外部コラボで必要なこと
外部コラボ配信でもっとも意識すべきは、自分のことを知らない人が多いということだ。
ホロメンのチャンネルで配信されている以上視聴者の多くはホロのファンであり、えるを知らない人が多くいる。
そんな中で重要になってくることが2つある。その1つが得意分野で戦うことである。
得意分野で戦うことによって自らの魅力を手っ取り早く伝えることができる。
そのために大事なのが、大前提どのような外部コラボに出向くかということである。
FPSが得意ならFPS大会、歌やダンスが得意ならライブに出るのが良いだろう。
好きなものを語り合うというこの企画、言い換えればオタク語り選手権であって、これはえるが非常に得意とするところである。
この辺は前に記事にしたものがあるので、よければ読んでみてほしい。
これに関してはルイのメンバー選びも素晴らしかったといえるかもしれない、流石の観察眼といったところか。
配信の中では、テンションが高まったり喋る量が多くなったりとオタク語りを強調している場面が何度か見られた。
だからといって空気が読めていないわけではなく、他の人の番の時には聞き役に徹していたのが印象的だった。この辺は本人が気を付けているところなのかもしれない。
もう1つ外部コラボにおいて重要なのが、わかりやすいキャラ付けである。
自らのキャラクター、その配信においての立場を明確にすることで、存在感が増すだけでなく、見ていて分かりやすい配信になる。
重要なのはその場にそぐうキャラ付けを行うことだ。
えるがモノマネが得意だからといってミサトさんになったり、おばちゃん口調になったりしては場が散らかってしまう。
内部コラボではそういうおふざけもアリなのだが、外部コラボでは良くない印象を与えることも多いだろう。
それでいうと、彼女の夢女子ムーブは実に見事だった。
まず一番の推しはジンという敵組織のキャラであり、夢女子的な推し方(自分と好きなキャラのカップリング)をしていると発表。
話の流れで夢女子をするときは"える"ではなく"サツキ"という名前を使っていることが判明し、強烈なインパクトを残した。
さらにそのあと、好きな主題歌という話題において、歌詞をジンから自分への言葉だと解釈(妄想)しているという話で笑いを誘う。
曲の好きなところを発表するときの、徐々に点と点がつながり、サツキじゃねーか!!となる感じは伏線回収のような快感があった。
他にも随所に夢女子としてのキャラクターが発揮され、えるは配信の中で大きな存在感を示すことに成功していた。
またこれは意図的ではないかもしれないが、夢女子的目線があることによってこの配信はバランスのいいものになっていた。
というのも、出演していた他のホロメンは、天音かなたは主人公(=コナン)になりたいと思う、轟はじめは恋愛関係を楽しむというように異なった見方をしていたからだ。
そのおかげで、恋する、憧れる、カップリングという三者三様の観点からコナンという作品の魅力を伝えられるという、企画の主旨的にも素晴らしいものになっていたのだ。
まとめ
外部コラボにおいて重要なのは得意分野で戦うこと、その場にそぐうキャラ付けをすることである。
最近でいえばアンジュ・カトリーナと宝鐘マリンのバニーガーデンコラボは、重要な点をしっかり押さえている良い例だと思う。
にじさんじの話をするとき、えるえるとアンジュと委員長ばっかりな気がするが、絶対気のせいだ。うん。
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