見出し画像

ダイナミックレールパックを使って函館に行った話 (1/2)

概要

6月上旬に函館に旅行に行った記録を残すことにします。

旅行の準備

JR東日本びゅうダイナミックレールパックというお得な旅行商品があります。詳しい説明は公式ホームページや YouTuber のスーツさんの動画を見ていただければと思いますが、切符の購入とホテルの予約を別々にするより遥かに安く買えることがあるという商品です。それを使って6月に思い立って函館に行くことにしました。函館を選んだのは、今まで北海道に一度も行ったことがなかったのと、北海道新幹線に乗りたかった、ミラーレス一眼で夜景にチャレンジしたかったいうのが主な理由です。

函館山以外の目的地はレールパック購入後にある程度決めてから行きました。どちらかというと、行きたいエリアだけをざっくり決めてしまって、切符を購入してから細かい目的地を考える派です。

今回購入したレールパックの行程は以下です。

  • 往路 : 新幹線はやぶさ 7 号 東京 08:20 発 → 新函館北斗 12:17 着 (普通車指定席)

  • 宿泊 : ラビスタ函館ベイ シングル 1 室

  • 復路 : 新幹線はやぶさ 40 号 新函館北斗 16:20 発 → 東京 20:32 着 (普通車指定席)

これで合計 42,400 円でした (2022/05/22 購入時点)。東京と新函館北斗の乗車券と特急券を往復割引ありで購入しても 44,640 円はするのでかなりお得です。宿泊代は実質タダみたいなもんです。
ちなみに 7 月 ~ 8 月で同じ行程同じホテルで検索すると 6 万円を下回るプランは無いようです。夏の観光シーズンかつラビスタ函館ベイみたいな人気ホテルだと仕方ないような気もします。

ウェブで購入した切符は駅の指定席券売機で受け取るか、郵送を選択できますが、駅に行くのが面倒だったので郵送にしました。3 日ぐらいで届きました。

紛失したり乗り遅れると大変

函館へ

早起きしてまずは家から東京駅に行きます。私鉄沿線の民なので、最寄りの JR 線乗り換え駅まで IC カードで乗車して、JR の自動改札にてダイナミックレールパックで購入した切符で入場します。
新幹線に 4 時間近く乗ることになるので、東京駅の売店で、飲み物と、ランチに影響がない程度に軽食 (菓子パン) を購入しました。

東京駅 8:20 発

はやぶさ号は全席指定ですが、この日は東京駅の時点でもうすでに全席満席でした。天気の良い土曜日の朝なので、どこかに出かける感じの人が多いです。自分もそのうちの一人ですが。
ところで E5 系の普通車の座席はほぼ直角に感じるのは私だけでしょうか。リクライニングシートを倒さないで耐えられるのは猫背の人だけなんじゃないかと思います。

A 席を選択したので若干窮屈な思いをしながらも、函館についた後の行程や移動手段をネットで調べたりしていました。
仙台、盛岡、新青森と過ぎていくうちに乗客はどんどん減っていき、なんと青函トンネルを通る頃には同じ車両には 5 人ぐらいしか残っていませんでした。

で、新函館北斗駅に到着します。現在この駅は北海道新幹線の終着駅です。札幌まで開業するのは 2030 年とのことなので、全線開業まであと 8 年かかります。駅周辺、ホテル以外は田園地帯という感じです。

新函館北斗駅で 4 時間乗ってきた車両を撮る
新函館北斗駅から小樽方面。駅コンコースから。

新函館北斗駅から函館中心街に行くためには、はこだてライナーという車が接続しているのでこれに乗ります。ロングシートの車両でしかも満席でしたので終点の函館駅まで立っていましたが、それはそれで外の風景を見るには良かったと思います。

はこだてライナー
函館駅
ようこそ函館へ。

函館駅周辺エリアにて

函館駅に着いてからは早速ランチに行こうと思ったのですが、駅に置いてあるパンフレットを見ると、「はこだて縄文めぐりパスポート」という非常に魅力的な企画切符を見つけたので、みどりの窓口で購入しました。これさえあれば道南地区や函館市内は大体網羅できるはずです。これから市電やバスに何回も乗ることを考えると、買わざるを得ないですね。ちなみにこれは 6/30 までの期間限定商品ですが、それ以外の期間は「はこだて旅するパスポート」が 2023/03/31 まで利用できます。
新函館北斗~函館の移動にも使えるので、新函館北斗駅の時点で気づくべきだと少し後悔しました。ちなみに特急列車には乗れないように思えますが、エリア内に限り自由席特急券を買えば乗れます。大沼公園や森駅に行こうとすれば特急のほうが本数が多いので、うまく組み合わせるのがよさそうです。

この内容で 1,830 円はお得すぎる

その後は早速昼ご飯を食べに行きます。もう13時も回ってきたころなので、駅から歩いていけるきくよ食堂というところにしました。

海鮮丼が有名なお店なのですが、どうもその時は生魚を食べるテンションでもなかったのでホッケの開きの定食にしました。ホッケも良かったですが、添え物の帆立貝のヒモもいい味でしたね。
店内は週末にしてはかなり空いていたように思います。来店した時間がピーク過ぎだっただけなのかもしれません。

食べた後は、滞在時間 1 時間ぐらいで観光できるところとして函館市青函連絡船記念館摩周丸に行きました。ここは観光地なのか?と思うくらい閑散としていましたが、地方の博物館とか記念館って大体こんな感じですよね…(?)船内には当時の座席や展示物があり、青函連絡船の歴史の勉強ができてなかなか面白いところでした。ちなみに、はこだて縄文めぐりパスポートを持っていれば入館料は 50 円引きになります。

JNRマークが目立つ

五稜郭エリアへ

摩周丸を見学した後は、五稜郭に行くことにしました。五稜郭へはバスでも行けますが、バス停よりも駅を探すほうが楽なので函館市電を使って移動することにしました。函館駅前から五稜郭公園前まで大体15分ぐらい乗車して、そこからさらに15分くらい歩くと五稜郭タワーなどがあるエリアに着きます。
市電は路線バスよりも揺れるような気がしました。そして、ドアの開閉チャイムが JR 西日本のホームドアの閉まる音と同じなのが大変気になりました。

函館駅前駅

五稜郭に着いた後は、五稜郭タワーの展望台まで上がります。はこだて縄文めぐりパスポートを持っていれば、チケット購入時に申告すればオリジナルポストカードが貰えます。
稜堡式の要塞で、銃や大砲による攻撃からの死角がないようにこの形に設計されたとのことです。★形になっているのはただその見た目がキレイとかそういう理由ではなく軍事上の理由でそうなっています。
戊辰戦争や箱館戦争にはこれまで全く詳しくなかったのですが、ちょうど漫画ゴールデンカムイを全話無料公開で読み終えていたのもあって、展示物の歴史説明は全部読んでしまいました。

五稜郭タワーから撮影。

上から眺めた後は公園内に入って行って、箱館奉行所に行くことにしました。現在ある箱館奉行所は江戸時代後期にあった役所の復元で、当時の約 1/3 ぐらいしか復元されておりません。ここでも歴史の勉強をすることができました。
ちなみに最後出ようとして靴履いてる時に係員の人に「壺は見ましたか?」と聞かれて「いえ、見てないです。」と答えると、「ぜひ見ていってください」と言われたのでもう一回戻って観に行こうとしましたが、実際にはトイレに寄って一瞬だけ見て出てきたことを白状します。

ここが当時の再現ゾーン

箱館奉行所を見学した後は、一通り公園内を一周散歩しました。桜の時期には沢山人が来るようですが、この日は閑散としていました。藤の花が綺麗に咲いていたので何枚か撮影して後にしました。

6月は藤の花が見頃

17時ぐらいだったので、そろそろホテルにチェックインしに行こうと戻ろうとしましたが、ホテルでは夕飯は出ないのとその後函館山に行くことを考えて、このタイミングで何か食べることにしました。
その場でスマホで調べて出てきた近くの麺厨房あじさいが塩ラーメンの有名店だそうで、ここに立ち寄ることにしました。ベーシックな塩ラーメンを注文しましたが、あっさりした味で僕は好きですね。入店時はかなり空いていましたが、店を出る頃には結構混んできました。

ガラナと塩ラーメン

函館山へ

ラーメンを食べた後は市電で五稜郭公園前から魚市場前駅まで移動して、ホテルに行くことにしました。それなりに歩き疲れたのでウトウトしていました。

そして、お待ちかねのラビスタ函館ベイです。チェックイン時にフロントで予約していることを伝えます。ダイナミックレールパックで使用した切符を見せる必要などは無かったので、切符が改札で回収されても心配する必要はないと思います。

ダイナミックレールパックで利用できるホテルは他にもありますが、このホテルにしたのは朝食と大浴場につられたからです。普段一人で宿泊するときは、適当に楽天トラベルでビジネスホテルの素泊まりプランを選ぶだけですが、今回は少し気分が違います。とはいえ、このホテルも部屋だけ見ればちょっと豪華な感じのビジネスホテルという感じです。
客層としてはファミリー層が多く、旅行慣れしてなさそうな人が多くて結構騒がしいなぁというのがフロントで感じた印象でした。

シングル部屋。テレビが古い。
ホテル部屋から函館山。レンガ倉庫が手前に見える。

少し休憩して、リュックから着替えなどを抜いて荷物を減らした後は早速函館山に向かうことにしました。
ホテル前からロープウェイ乗り場までバスも出ていますが、間に合わなかったので開港通りを歩いてロープウェイ乗り場まで行くことにします。天気も良かったし、何より本州と比べて涼しいのでそれはそれでよい選択だったと思います。

レンガ倉庫

函館山ロープウェイ山麓駅に着いた後はロープウェイに乗ります。めちゃくちゃ混雑していましたが、ゴンドラは大きいので後続便を待つ必要もなく乗り込むことができました。ちなみに、ここでもはこだて縄文めぐりパスポートを見せることでオリジナルポストカードを貰うことができます。

日が沈み始める前に展望台に着きましたが、とんでもない数の人が展望台に集合していました。皆さん各々場所取りしているんでしょうけども、全くその場から動こうとしません。
ミラーレス一眼カメラで撮影するために三脚を広げる余裕もスペースもなく、手持ちではノイズがひどかったり手ブレのある画しか撮れなかったので、手持ちのスマホ (iPhone Pro 12) に切り替えました。
辛うじて撮影できた写真が以下です。iPhone では自動補正がかかりますが、おかげでそれなりには見えるので便利ですね。

函館山から函館市街
上の画から少し左側。こっち向きに撮る分には空いてた。

なお、函館山山頂は6月にもかかわらず風が強くて非常に寒いので、フードのある上着はあったほうが良いと思います。

ロープウェイで下山した後は夜の函館市内を散歩してから帰ることにしました。ちょっと見たいものがあったので市電で十字街駅から「函館どつく前」まで行くことにしました。ちなみに「どつく」ですが、これは「ドック」と読むのが正しいです。「殴る」の意味ではありません。

見たかったのは大正湯という銭湯の建物です。着いた頃にはすでに営業時間外でしたので外から見るだけにしました。
なぜ見に来ようかというと、勤めている会社の人から、ここはぜひ行くべきだ、と薦められたからです。実家がここの方が居るのです。

大正湯

市電の最終列車までは 1 時間ほど待ち時間がありましたが、その後は徒歩でホテルまで夜の街を撮ったりしながらブラブラ帰ることにしました。結果的に電車よりも歩くほうが早かったです。

海沿いを歩く
赤レンガ倉庫

帰る途中に、ハセガワストアという道南ローカルのコンビニでやきとり弁当を購入しました。5時間ほど前にラーメンを食べましたが歩き回っているとお腹がすきます。
やきとり弁当はハセガワストアの看板商品で、注文してから焼いてくれます。「やきとり」ですが、写真を見たらわかるように豚肉を使っています。

一番ベーシックなやきとり弁当

ホテルでは大浴場と露天風呂を楽しんで、風呂上りにサービスのアイスを食べて、もう日付が変わっていたので次の日の予定と起きる時間を決めてさっさと寝ました。

つづく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?