神戸おでかけコース~〈第7回 ぐるめぐる神戸〉神戸のジャズ
幕末に開港した港町・神戸には、それまで日本にはなかったものが一気に流入し、それが「神戸発祥」として現在まで脈々と受け継がれている。
ジャズもそのひとつだ。
大正12年(1923)、「日本のジャズの父」と呼ばれる井田一郎が日本人初のプロジャズバンド「ラフィング・スターズ」を結成し、旧神戸オリエンタルホテルでジャズを演奏したのが日本のジャズの始まりとされる。
当時すでに神戸では、外国客船でやってきたダンスバンドがダンスパーティーで演奏するなどジャズは流行音楽として広まりつつあった。
加えて、同年に起きた関東大震災で東京からジャズ奏者が大量に神戸に移ってきて、神戸は一大ジャズの町となったのだ。
当初ジャズはダンスミュージックとして親しまれたが、戦後ダンスが廃れ、ジャズは踊るためのものから聴くためのものに変化した。
そのため神戸には今もジャズのレコードを流す「ジャズ喫茶」が数多く、ジャズファンから根強い人気を集める。
また、生演奏を楽しめる「ジャズライブハウス」もしっかりと歴史をつないでいる。
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10月の〈第7回 ぐるめぐる神戸〉のテーマは「神戸ジャズ」。
ふだんジャズを愛聴している方も、まったく馴染みのない方も、この機会に神戸のジャズにしばし浸ってみない?
日程はまだ決まっていないけれど。
今回は歩き回るというより、ジャズの名店をいくつか訪れながら、他にジャズとはまったく別の神戸の魅力を楽しめる時間も設けるつもりだ。
ジャズの名店、ぜひともみんなで訪れたい2店を紹介しよう。
まずは「ジャズ喫茶」から。
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