無本番・練習日記2021年3月29日~4月4日

2021年3月29日(月)
F.A.ホフマイスター:フルートとヴィオラのための3つの協奏的二重奏曲
カイザー:36の練習曲 Op.43
 来客準備のため。空き時間に駆け足で練習する。こうなると目的は楽器をケースから取り出すことに絞られる。バロックヴィオラでホフマイスターの1楽章を練習、モダンではカイザーの32番。バロックの方はなかなか音が出せなかったため、「音を出す」のではなく弓と絃で摩擦を起こす方に着眼点を変更。こちらの方が今の私には具体的で合っているらしい。カイザーの32番はAllegro non tantoと移弦を伴う16分音符との兼ね合いに疑問を持ちつつ時間終了。

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2021年3月30日(火)
他用のため練習お休み。

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2021年3月31日(水)

音階(C-dur)
クロイツェル:42の練習曲
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジー
音階(C-dur , a-moll)
カイザー:36の練習曲
 目標がなくなると、途端に練習内容がぼんやりしたものになってしまう。現在の主な練習目的はいざというとき対応できるようにするためのものではあるけれど、時折しんどくなる。
 練習はバロックヴィオラから。音階はカール・フレッシュの5番を、デタッシェと1拍ずつのスラー、2通りのボウイングで弾く。クロイツェルは2番を、こちらも基本形と、弓のバリエーションをいくつか用いて練習。他の番号も弾こうと思ったが、今日は気分ではなく次の本へ。数日前消化不良だったテレマンの1番1楽章を取り出す。残念ながら今回も消化不良で終わってしまった。しばらく離れるとこの曲はどの番号も一からやり直しになっている気がする。
 モダンヴィオラは音階と、カイザーの32番~34番。32番は一昨日と同じく、演奏速度とスラーのかかり方、移弦の都合などで腑に落ちないまま弾き方を探ることから始まった。何度か弾いて音符は辛うじて間違えなくなったけれど、腑に落ちていない分どこか危うい。気分転換も兼ねてある程度流せるようになったところで33番、34番へ。その二つを弾いている最中「演奏の都合で音楽を歪めないで」の言葉を思い出し、ようやく32番停滞感と危うさを解決に導くことができた(明日はどうなるかわからないが、とりあえず今日は解決だ)。この調子でテレマンをさらい直そうかとも考えたが、後の用事が控えていたので思い出したことを忘れないように努めつつ、次回の練習へ回すことにする。

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2021年4月1日(木)
音階(C-dur)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジー
音階(C-dur , a-moll)
カイザー:36の練習曲 Op.43
 春眠暁を覚えず。ぼんやりした頭で、それでも日々の練習は続く。
 今日の練習の共通目的は「音楽を歪めることなく演奏の都合を考慮して弾く」「音楽と演奏の都合の中間地点を探す」こと。起点は「演奏の都合で音楽を歪めないで」という、2月の公開レッスンで先生が何度も仰った言葉だ。
 バロックヴィオラは音階とジェミニアーニの9番で準備運動。モダン演奏の機会が多かった3月、適当になりがちだったバロックの方は段々感覚が戻ってきたか。気のせいか。テレマンは1番の1~3楽章。それなりに演奏上の都合はあるので、音楽を歪めない範囲で演奏の可能性を探る。最終的には、いつも臨機応変に一音一音対応していくことに行き着くのに変わりはないのだけれど(なら何故いつもここに辿り着くまでに時間が掛かるんだ?という話になる)。
 モダンヴィオラは音階とカイザーの32番~35番。こちらは音階から「音楽を歪めない」方向を目指してみることにする。本当に上手な人は、音階を弾いただけでも魅力的だと聞く。綺麗な音だけでは不足。どうせならそこを目指したい。
 カイザーは昨日練習した分の復習と、新たに1曲。ついでに36番も軽く譜読み。これでようやく予習も兼ねた練習一周目の終わりが見えた。どれも短い練習曲集なのに、終わりが見えただけで不思議と達成感がある。

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2021年4月2日(金)
他用のため練習お休み。

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2021年4月3日(土)
他用のため練習お休み。

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2021年4月4日(日)
音階(C-dur)
F.A.ホフマイスター:フルートとヴィオラのための3つの協奏的二重奏曲
音階(C-dur , a-moll)
ヴュー:音程のための10の練習曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
 2日ぶりの練習。今週に入って暑さを感じる日も増えてきたので、今日になって急にバロックヴィオラの状態が気になり、こちらから練習開始。音階をデタッシェ&一拍ずつのスラー2通りのボウイングで弾き、準備運動。モダン寄りの音が出てしまっているのは、原因は特定できないものの多分気のせいではない。カール・フレッシュを弾いているというのも理由の一つだろう。
 ホフマイスターはフルートとの二重奏曲2番。いつも1楽章と2楽章で練習が止まってしまっているので、今日は全楽章きちんと見ることを心に決める。思えば3楽章は冒頭の譜面の景色に見覚えがある程度で、ほとんど見ていない。練習してみて、曲が進むにつれ手薄さ加減がどんどん増していくのには若干の焦りを覚えた。確か本番は6月だ。そろそろ一度、ヴィオラパートだけでも形をある程度作っておかねばならない。
 モダンヴィオラは音階とヴューの1,2番。「演奏の都合で音楽の形を歪めない」ことが今の自分ではどこまで実践することができるのかを試す。指示テンポで弾くので精一杯になってしまっている印象から抜け出せていないので、余裕とは言わずとも、せめてもう少
し音楽的に弾きたいと思っていた。もしこれがヴューなど技術的に難しく音数の多い曲にも応用できるのであれば、表現の幅の拡大にも繋がるだろう。結果的にはこの練習曲の1,2番の違った側面を見ることができたので、どうやら応用できるらしいことが判明。ただし気を抜くと指を動かすことと音符を目で追いかけることに必死になってしまうので、慣れるまで両立は難しい様子だった。
 残った時間でJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第4番のPrelude~Couranteを弾く。こちらはこちらで難しい。残り時間に駆け足で弾く曲ではなかった。

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