無本番・練習日記2021年6月7日~6月13日

2021年6月7日(月)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
音階(C-dur , a-moll)
ヴュー:音程のための10の練習曲
 昨日ある程度まとまった時間練習出来たからなのか、今日の練習は短時間ながらも心穏やかに。昨日あまり音出ししなかったバロックヴィオラはジェミニアーニの8番。本番前に楽器の調整に行けたら良いな。この子が私の所へやって来たのは、ちょうど2年前の今頃。少なくとも弓の毛替えはどこかで行わないといけないのかもしれない。
 モダンヴィオラは音階と、ヴューの3番・4番。譜面の景色はパッと見似ているようでちょっとずつ違う。そして6/8や12/8など8分音符が分母になっている拍子の曲が、クロイツェルなどと比べて多いように感じられる。10曲しか入っていない練習曲集だからそう感じるだけなのだろうか。ドントやカイザーはどうだったか。
 全体を通じて、ええ格好しいをしない、長所も短所も演奏に材料として取り入れるなど念頭に置いて練習を行う。これで本番での緊張感を良い方に活かせるようになれば万歳。

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2021年6月8日(火)
他用のため練習お休み。

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2021年6月9日(水)
他用のため練習お休み。

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2021年6月10日(木)
新曲譜読み
J.S.バッハ:カンタータ21番 , 29番 , 93番(ヴィオラパート)
 立て続けに楽譜届く。何はなくともまず譜読みの日。
 まず最初は新曲の譜読み。今までリアルタイムで生きている作曲家の作品に触れる機会は何度となくあったけれど、まさかそれをバロックヴィオラで弾くことになるとは思わなかった。他パートと合わせるまでどんな音楽が出てくるのか皆目見当がつかないけれど、一人で弾いていたら大河ドラマ『新・平家物語』のテーマ音楽が思い出された。あれは冨田勲だっただろうか。とか言いつつ合わせてみたら洋風になったりして。
 幸いヴィオラパートの出番は短かったので、次にバッハのカンタータ3曲分の復習も兼ねた譜読みと練習。どれも弾いたことがあるけれど(自分の書き込みにも再会した)、しばらく弾かないと音の出し方など、やっぱり忘れている。思い出すのにしばらく時間を費やした。合わせになったらまた色々感覚のリセットが必要になるのだろう。とりあえず初回練習までに、コラールの歌詞は書いておこう。
2日楽器ケースを開けていなかったのでモダンもバロックも両方弾きたかったが、譜読みだけで時間切れ。せめてもの罪滅ぼしに、モダンヴィオラのケースを数分開けておいた。
(余談)
以下、「新曲or現代曲」と耳にしたとき&楽譜を目にしたときの脳内風景。
パターン1:変拍子・臨時記号多し、その他見慣れない記号がある。
1)「曲者じゃー!者ども出合え、出合えーぃ!!」
2)ガラガラガラ……(『蛍の光』をBGMにシャッターが閉まる)
パターン2:作曲者の名前だけ聞かされた。
「お名前は伺ったことがありますねぇ。」「どちら様ですか?」「え……誰?」
程度の違いこそあれ、玄関先に知らない人が立っている時くらいには身構えている。

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2021年6月11日(金)
ジェミニアーニ:The Art of Playing on the Violin
J.S.バッハ:カンタータ21番・29番・93番(ヴィオラパート)
L.v.ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』(ヴィオラパート)
 昨日の続きで、ジェミニアーニの8番を半分ほど弾いたところでバッハのカンタータの練習に取り掛かる。歌詞はまだ書き込んでいない。こちらの初回合わせは6月末、本番は7月頭。「幅広い音程、柔軟なリズム」小林道夫先生の言葉を頭の片隅に置いて。
 練習している最中に、以前先輩からもらったアドバイスを思い出した。自分の楽器を手に入れた頃、言葉では理解できても実践できるまでには至っていなかったアドバイスだ。モダンでのビブラートが、バロック弓でのボウイングの表現に相当するのだと。それを思い出した瞬間、バロック弓に対して持っていた「偏見」という名前の鱗が少し剥がれ落ちた気がした。無作為に長い音の真ん中を膨らませれば良いというのではないのだ。かといって、ただビブラートを止める、というのも違う。自分の中にもいわゆる「バロック音楽の演奏」に対する固定イメージというか、偏見があったのだ。
 モダンヴィオラはレッスンの予習。ベートーヴェンの交響曲5番は弾いていそうで、全楽章演奏の機会は数えるほどしかない作品。色々見る方向が変わってからパート譜を弾くと、これがオケの中で弾いた時どういう風になるのかはさておき、楽譜の景色が同じ曲とは思えないくらいに変わって見える。次回練習ではもう少し時間を取ってさらおう。

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2021年6月12日(土)
他用のため練習お休み。
 (余談)今週は健康診断週間(私自身も含む)。
今日はバロックヴィオラの弓毛替えのため楽器工房へ。ついでに楽器本体の健康診断もお願いする。その結果側板の小さい剥がれが見つかった。何となく行かないといけない気がしていたのは、これだったか。工房にお泊りしている間バロックヴィオラの練習はできないけれど弦の張り替えもお願いできたし、本番2週間前に気付けたことが何より。待ってる間にカンタータの楽譜にコラールの歌詞書き写せるかな。あと突発的に発生したモダンヴィオラの宿題。まずは弾く曲決めなきゃ。

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2021年6月13日(日)
レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲第3番
その他色々
 急に降って湧いたモダンヴィオラの宿題を始めるべく、第一段階として今日は曲選びを行った。時間的制約に加え演奏ジャンルは無伴奏という制約があるため、選択肢はかなり狭まる。まず作曲家被りを避けるため、バッハは除外。本当に曲が決まらなかった時の手段としておく。時間的な面だけで言えばレーガーの無伴奏組曲3番が条件に合っていたので(しかも全楽章弾ける)、今日はそちらを中心にさらう。
 レーガーの他にはヒンデミットやポーションの『パッサカリア』を弾いたりもしたが、あまりピンと来なかった。時間的な面で言えばテレマンの無伴奏ヴァイオリンのファンタジーという手もあるけれど、なるべくヴィオラのために書かれた曲を弾きたい気持ちがあり。もう少し探してみるか。

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