無本番・練習日記2021年1月1日~1月3日

2021年1月1日(金)
セヴシック:ヴァイオリン教本 Op.2 Part1
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing Violin
ドゥヴィエンヌ:フルートとヴィオラのための6つの協奏的二重奏曲 Op.5
 ご時世柄「密」を避けるべく、今年は元朝詣りも元日の初詣もできないし、元日の今日くらいは練習せずのんびりしようかと考えていたのが今朝。昼食を食べながらふと思い出したのは、ドゥヴィエンヌの合わせが今月10日にあること。そしてその日に録音する予定の番号が決まったと、昨日(大晦日)連絡をもらったこと。
 あれ?今日1日だぞ。
昼食後の練習が決定。主にドゥヴィエンヌの練習。
 まずセヴィシックの3番でロングトーン、次いでジェミニアーニの教本から7番の1ページ目。準備運動が完了したところで、ドゥヴィエンヌへ。6曲ある中から、3・4・6番。前回の合わせで6番までやって判明したことが、番号が進むにつれて音符の数が増えて難しくなること。4番と6番から練習し、前回弾くので手一杯だったために把握できなかった曲全体の流れを(ヴィオラパートだけでも)弾いて耳にとりあえず入れることにする。細かい部分を詰めるのは明日以降。同じ耳に入れるでも「聴くだけ」と「弾いて聴く」では感触が全く違うので、これは弾かなければどうにもならない。
 バロックとモダン、両方の楽器で練習を行う。
それにしてもヴィオラパートだけを組み立てている状態なのに、3曲ともインスピレーションを刺激される。刺激される具合がバロックとモダンそれぞれで違うのも興味深い。
まだ合わせは古楽器でしかやっていないので、これがモダンになってどう変わるか。

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2021年1月2日(土)
音階(C-dur , a-moll)
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(ヴィオラ編曲版)
 時間の関係でモダンヴィオラのみ。音階を弾いて、ホフマイスターの2番。疑問符を抱え込みながら弾いていたが、道の先に光が見える瞬間があり、嬉しい。明日にはどうなっているかわからないけれど。
 ふとバッハの無伴奏が弾きたくなり、パルティータ第2番を選ぶ。楽譜は出さず、どこまで弾けるか挑戦。時間に限りがあったため、繰り返しは省略。シャコンヌはさすがに、所々思い出せない箇所あり。この曲をヴァイオリンで初めて弾いたのは高校生の頃。数年後にはヴィオラの世界に飛び込むことになるなんて、考えもしなかった。この曲をレッスンして下さったヴァイオリンの先生のお話で、初めてバロック弓の存在を知ったのだっけ。「バッハの時代の弓は今と形が違っていてね。こういう曲はその弓の方が弾きやすいのよ。」
 真偽のほどや、如何に。
 この後ヴィオラへ転向するまで何曲かレッスンで弾いたけれど、ひときわ印象に残っているのがバッハのパルティータ第2番。一曲通すという意味では初めて弾いたバッハの無伴奏曲、訳が分からないながらも、惹かれていたのだろうか。
 久し振りに一曲を最初から最後まで弾いて、腕が疲れたところで練習時間終了。次回からはまた基礎練習を中心にしよう。

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2021年1月3日(日)
セヴシック:ヴァイオリン教本 Op.2 Part1
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing Violin
ドゥヴィエンヌ:フルートとヴィオラのための6つの協奏的二重奏曲 Op.5
 昨日はモダンのみの練習となったため、今日はバロックのみ。10日の合わせに焦点を当てて、間に2日練習できない日があることを考慮に入れつつ練習を進めていくことにする。
 セヴシックの3番でロングトーン、ジェミニアーニの9番は前半のみ。音を立ち上がりから逃さず耳に入れるのは難しく、どう耳を使ったものか苦心しながらの基礎練習。テレビで偶然目にした歌舞伎からヒントを得て、和楽器の音を聴くときの耳の使い方を参考にした。「線」よりも「点」に近い音の扱いに近しいものがあったらしく、これは合わせにも応用できるかもしれない。
基礎練習の後ドゥヴィエンヌの二重奏(Vaパート)へ。音が曖昧かつ掠れがちな箇所、指が回らない箇所を中心に細かい箇所を詰めながら練習していく。なかなか形が見えてこない。どうやらバロックヴィオラ、出てくる音を聴いているだけで良いというものでもないらしい。モダンにも言えることではあるけれど、その傾向がより顕著になる気がする。自分の意思を抜きにしてただ自動的に音を出そうとすると、かなりの確率で音が鳴っていない。自分が何をしたいのかその都度向き合いながら練習していたら、あっという間に時間が経ってしまった。6番の2楽章しか出来ず。残りは明日へ。

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