見出し画像

引越し所感。


最近、引越しをした。
前の場所は、適度に寂れていて、居心地は良かった。布団を敷けばほぼ移住スペースがなくなることや都内とは名前だけでほぼ埼玉であることだったり、色々と不便なところはあったが、住めば都、石の上にも3年といったところだ。勝手を知った土地になったし、美容院や居酒屋など行きつけにしているところもできた。

でも、独身なのに1ヶ所に住み続けるはどうなんだろうと去年から思い始めていた。そこにコロナの影響で、テレワークが増え、狭いワンルームでオンオフが混在し始めたこと。アラサーになり、何かステップアップしたいこと。お風呂に浸かりたいこと。キッチンが狭く、自炊できないこと。23区内の割に、主要な駅へ出るのに時間がかかること。外食のレパートリーがなく、同じものばかり食べていること。隣の部屋からの喘ぎ声みたいな声がうるさいこと。一度考え始めると、枚挙にいとまがないほど、色々思うところができてきた。

特に今の部屋に慣れすぎていて、そんな不便さが考えなくなるほどに停滞しているのが、何よりもつまらなく嫌だった。かといって、住みたい土地があるわけでも、こういう部屋がいいといったイメージも、特に湧かず、友達の家に行ってどんな風にしているのかということを少しづつ探っていた。それでも、諸々面倒でお金がかかる引越し作業したいと思うほどの意欲が湧かないのも事実だった。

そんなとき、とある縁で物件を紹介してもらう機会があった。ここじゃなきゃダメとかとても良いと思った訳でもないが、条件も悪くなく、今の部屋よりは間違いなくより良くなる物件だった。正直、こういう巡り合わせのようなタイミングで話が回ってきていること、今の自分が住みたい場所や部屋に対して、意欲が足りてないことを鑑みて、このチャンスを逃すと、引越しせずダラダラと今のまま過ごしていく気がして怖くなった。

そんな気持ちから、内見時にその場で決定し、1週間後に引越しすることにした。ゆっくりすると、色々と考えが回ってしまうので慌ただしくバタバタと動いてしまおうという考えだ。期限が迫っているので、電気、水道、ネット回線、必要な家具、持っていく物の箱詰め、エアコンの取り外しの手配などに頭を使って体を動かしていた。そのおかげで、やめとけばとか、こうするべきだったとか、面倒くさいとか、マイナスな考えをせずに引越しを終わらせることができた。この後、新しい家に慣れるまで時間がかかるだろうなと思っていた。それは、前の引越しのとき、自分の家に思えなくて、見知った実家に帰りたいであったり、部屋にいるだけでなんでこんなところにと感じた記憶があったからだ。

それが初日から意外にも馴染んでいる。思えば、最初に引越しできたのだって会社都合であり、自分で選んだ土地ではなかった。今回は、縁であってということはあるが、誰かの都合ではなく自分で選んだ行動である。自分で住む場所を決めた望んだ転居は初めてだったから?正直、自分でも不思議。

まだ趣味に勤しんでいくほど、落ち着いてはいないが、いつまでもそんな訳にもいかないので、ぼちぼち頑張って行動していこうと思う。オチが思いつかないそんな引越しまとめでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?