5-2 逡巡のランディング馬鹿
眠眠スネークの東京サバイバル
２０２４年５月６日～１２日
６月曜、GWで休み。１１時に起き黙々と眠眠書く。合間にアニメのファブル５話を見たが絵が雑やな。背景一色で紙芝居かと思う。まあでもアニメって普通こんなもんやったか。呪術や鬼滅が出来過ぎなんや。
７火曜、起きたら何故かパンツ履いてなく丸出しに。昨晩自作ハイボールで晩酌していて寝入りの記憶がない。何をしたのか。
リモートで２つの打ち合わせに参加するがどちらも僕の引き継ぎに関するもの。ぺらぺら喋って誤魔化してるが正直今後トラブルは不可避と思う。英語の話せない人に通訳を、免許を持っていない人に運転を任すようなそんな形だけの引き継ぎが多々。無責任ではあるがもうどうしようもない。時間もなければ人材もいない。
そうは言っても実際誰もわかりません対応できませんとなった場合一体これからどうするんやろうかこの部署は。僕が考え過ぎなのかな。ならいいけど。
昼は塩焼きそば、夜はペペロン作って食べる。白鳥松本解説のＭリーグ楽しい。眠すぎたので２２時に寝た。
８水曜、本格的に有休消化開始。これから六月末までの平日３８日間で３０日休まないといけないのでもう無駄に働けない。
ちょっとだけ仕事ヘルプしたりまた塩焼きそば作ったりしながら昼間に眠眠アップ。時間が出来るのは有難い。
夕方になりエンプレス杯のアーテルアストレアが買いたくて川崎までサイクリングする。グランブリッジとライオットガールを相手に馬券を購入。すぐさま競馬場を後にしたが日暮れと共に雨が降り出しあっという間に土砂降りになった。耐えきれず雑色の焼鳥屋で雨宿りをする。一時間もしないうちに雨は止んだが気温が一気に下がった。大森に向かうつもりやったが寒すぎて中止に。暖を取るため近くにあったタックルベリーに寄った。
久々に釣りにでも行こうかな。センコーぽいスティック系ワームを２２０円で購入した。十年以上前、今は無き雪が谷大塚のタックルベリーによく通っていたがその当時大変気持ち悪いと思っていた店員がこの日この店舗でレジしてたんやから驚いたわ。再会にというより自分の記憶に。飲み屋の美人店員より釣具屋の気持ち悪い男性店員の方が深く記憶に刻まれることを知った。
本屋で都留泰作の新作『ういちの島』一巻を購入してから帰る。そしてエンプレス杯の時間にもなり中継見たがアーテルアストレアは６着に敗れたよ。平日に諭吉が消えていくのは辛いな。大博打をしているつもりなどなく比較的固いと踏んで買ってる地方競馬でこう負け続けると自信無くなる。帰宅しういちの島読むも抜群におもんなかった。どうした都留泰作。このままありきたりなＣ級パニック漫画で終わるはずがない。次巻に期待する。またペペロン作ってヴィクトリアマイルの予想をしながら３時に寝た。
９木曜、朝からテレワーク。この会社に入った時僕はまだ２３歳やった。皆のために良かれと思い先輩たちのサポートを買って出た。他チームの甘いプログラムもこっそり監視しトラブルになる前にエラーを伝える。そういうストーカーみたいな作業が得意やったし皆もチームの垣根を越えて信頼してくれていたと思う。沢山可愛がってもらったよ。ただ年の近い同僚はおらず僕が入社して以降１５年間後輩は一人も出来なかった。一人研究生の期間があまりにも長すぎたのよ。先輩達は年老いていくし辞めていく。他チームのことなのに専任者がいなくなり宙ぶらりんになった業務を僕がいま後輩達に引き継いでいるのはどうしてか。
自分だけにしか出来ないこと、自分だけしか気付けないことは率先してやりたいと思ってる。それが生まれつきの僕の性格だから。まあおせっかいってことか。おせっかいしすぎてやらなくてもいい仕事を抱えてしまい今悪態ついてる訳やけど、やってた道中は勿論無理はしてないし楽しかったし後悔してないよ。でもそれでも、同じ感覚の仲間が一人でもいいからいてほしかった、と今になって思う。ＡＯ木さんが蒸発した時点で僕は辞めるべきやったのよ。
「お前はよくやってる」と飲みに誘い声をかけてくれる先輩がたった一人いるだけで仕事は報われる。半沢みたいなこと言うけど、僕は頑張ってる後輩にはそれが皆の助けになってるよということをちゃんと口に出して伝えるべきと思ってる。それがきっと彼らの指針となるんや。
例えば後輩達は率先して電話を取ってくれるが、それに対して有難うも言えないカスみたいな先輩共は人間じゃないので全員下に見ていい。取次ぎをお願いされたら「先日亡くなりまして」って言ってやればいいよ。問題になって結構。
教育や環境が悪いと皆連鎖して荒み腐っていく。強く聡い仲間を育てるためにはまず若者達を絶望させちゃいけないのよ。
今後僕は誰とどんな活動をするのか全くわからないがそれを忘れないようにしたい。そしてそれが一人では続かないことも。
ひたすら引き継ぎし仕事終えそうめん茹でて茗荷とめんつゆで食べる。美味い。眠すぎたので２１時に就寝したがひと眠りしたら目が覚めてしまい結局布団の中でヴィクトリアマイルのことを考える。まず僕はマスクトディーヴァをほとんどリバティアイランドと同じくらい強いと思っているので今回は１強ここ固定。相手は大阪杯でソールオリエンスと同タイムのスタニングローズと阪神牝馬でマスクトディーヴァに迫ったウンブライルの２頭を考えていたが買い方が難儀や。人気馬同士で払い戻し１０万を狙うにはもう三連単しかないのかも。そんなこと考えてるとまた眠りに落ちていた。
１０金曜有休、朝から眠眠書き出すもどうも筆が乗らないので家を出る。コンビニでおにぎりを買い浅草線に乗り込み千葉県は勝田台駅へと向かった。５、６年前から通ってるいつもの川へ。釣りに来るのは２年ぶり。
１４時到着、良い天気。気温は２３度で釣り日和や。ただ川の雰囲気は以前と大きく変わっていて驚いた。絶好のポイントになっていたヘラ台達が無くなってる。ヘラ台は直ちに撤去してくださいという看板まであったよ。ショック。水量は豊富なのに生命感がない。この季節岸際にギルの姿がないと釣れる気がしないのよ。なるべく小さなワームで様子を見るもまるで魚信はなかった。
ポイントを移動してはキャストを続ける。川沿いの小さな弁天様になんとか釣れますようにと祈願するのも毎度の恒例行事やった。
対岸への移動中には改めてナミュールのことを考えた。この馬はクラシックの時からずっと好きで一年前のヴィクトリアマイルと安田記念ではそれぞれ対抗評価にし馬券沢山買ってたんや。ただそれが報われることはなく以降買わなくなった途端にここまでの活躍。僕とはちぐはぐな相性なので今更そうやすやすと買えないよ。今回はスタニングローズが先行して残る方に賭けたく、差し届かないとみて押さえまでか。
対岸に到着したのが１５時。突然何かが跳ねた。ようやく魚の存在を確認する。それを合図にどこからともなく魚が浮き始めギルが目視できるようになった。しっかりいるやん。断然やる気が増す。時間の問題やったのね。
直後フォール中のラインがすっと走り鼓動が高鳴った。きたね。ヘラ台が撤収され一度は絶望するもそこから辛い時間を耐え、遂に待ち焦がれたゴールの瞬間が目の前にあった。しかしそこで躊躇う自分がいる。釣るためにわざわざやってきたのに釣れてしまうことへの寂しさがあったんや。ハンターたるもの追い求める道中こそがまさに宝物でありこれぞ勝者の寂寥感。そう思いを巡らすこと０．５秒、勿体付けてから竿を合わせた。子バスだって何だっていい。坊主を逃れたという安堵と感謝の気持ちを噛み締める。
岸際まで寄せればもうただ引っ張り上げれば良かったんや。なのに無駄に左右にいなした直後ジャンプされてしまいバレれたんやから大失態。フックアウト逃げられた。結局余裕をかましていたと見せかけて引っこ抜く勇気がなかっただけ。逡巡のランディング馬鹿やった。
ただその後もチャンスは幾度となく訪れたよ。次からはもう余計なことは考えずに無事何匹か釣り上げることができた。いつも豆バスやけどこの川では釣れなかったことがない。今回もドラマがあり楽しかった。
時々飲む保険屋から珍しく誘いが入ったので１７時で切り上げ帰路に着いた。
そして１９時から蒲田で乾杯。魚を求めて歩き続け疲れ火照った体にビールが沁みた。
たまたま近くで飲んでた星矢も合流してまた深夜まで３軒はしご。最後のバーでは知らない客と始発の時間は何時かで一杯賭けた気がする。まんまと負けたが余裕綽々の相手の顔にムカついたのを覚えてるわ。すき家で牛丼弁当買って帰り食べて４時に寝た。
１１土曜、とても良い天気。この日は１１時から麻雀へ。幼馴染西やんの呼びかけにより招集されたこのメンツでやるのも一年ぶりやった。僕は二日酔いこそなかったが深酒翌日で頭は回ってなかったと思う。それを負けた言い訳としたい。
一回戦目からリーチ一発ハイテイツモの倍満を直前上家のツモ上がりで阻止されたんやからツキがなかった。
また親のマンガン確定ってダマの方が期待値あるんやっけか。勢いでリーチしてしまったが残念ながら上がれず。待ちの形はもう忘れたが、親マンで十分の場面やったはずで悔やんだのを覚えてる。元々脳のメモリに余裕ないのに久々のメンツで楽しくなりペラペラトークしてる間に鳴きたかったダブ東を２枚とも見過ごしてしまうポカもあった。論外過ぎるね。結局５回戦やり２着２回のラス３回で大負け。情けない。
麻雀は１７時で切り上げ、その後は旗の台へ移動し打ち上げ開始。五下さんも誘って皆でＮ２さんへお邪魔した。相も変わらずの美食を堪能したよ。御馳走様でした。その後も焼鳥屋に移動しクイズ大会コントしたり、３軒目ではＮ２のマスターも駆け付けてくれ乾杯したり。カラオケが歌い放題の飲み屋やったがトークに夢中で誰も歌わなかったな。最後にもう一軒寄りたかったがこの日はもう閉まっていて終電の時間で大人しく解散した。帰宅しヴィクトリアマイルの予想を固めて３時半に寝る。
１２日曜、１１時に起きる。昨日買いに行けなかったので川崎にＧ１馬券買いに行き、発走前の１５時頃武蔵新田の飲み屋に入り馬券写真を撮った。ハッピーアワーで半額のハイボールで喉を潤しながらレース中継を見る。結果は全くノーマークの馬に勝たれ馬券は惨敗したが直線の不利がなければマスクトディーヴァは余裕で勝ってたと思うよ。相手が来てないのでどっちにせよ外れてるけどね。
店が海鮮居酒屋ということもあり不的中の涙は涙巻きで誤魔化した。ただ、むせ返る程辛く冷や汗まで出て死にかけたわ。わさびは劇薬也。
この日はＧ１以外にも数レース買ってたが本命の穴馬は来ても肝心の相手が抜けてばかりで悉く負けた。回収率を重視するとどうしてもこういう悔しい負けが頻発してしまう。
安易に期待値を追うことが思考の放棄となってる気がするよ。昨日の親マンリーチ同様に。
高目を狙うという勇気と欲望のその向こうに勝利へのベストバランスがあるんやろうけどそれが難しい。ファブルの６話を見て眠眠書き進めてから３時に寝た。
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