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ヘルベティカあるある (スイスでワイン造ってるの? #30)

スイスワインの輸入を始めて約1年になります。
友人、知人よりしばしば尋ねられて、答えに窮する質問がいくつかあります。
経験豊富なインポーターさんやワインショップの方ならスマートにお答えされるのでしょうが、ビギナーインポーターやワインショップの方ならきっと少なからず感じられているであろうことを
「ヘルベティカあるある、聞かれて困る質問」としてご紹介します!

困ってるのアンタだけや〜」って言わんといてや〜

全部!

数ある質問の中で一番困るのが「ヘルベティカのお勧めのワインは何ですか?」です。

ズバリ、全部でしょう〜!」(ちびまる子ちゃんの丸尾くん風)

ぼくがスイス中を巡って気に入ったワインだけを買い付けてきているので、本音は「全部オススメ」なんです。
また、根がクソ真面目なぼく。
「好みも知らんのにお勧めって言われても…」という心の声をグッとこらえて、笑顔でとりあえず「全部です〜」と答えて軽い笑いを取ります。
(タイトル写真は2020年度弊社取扱ワインのラインナップ)


みなさんもワインショップの方などにアドバイスを求められる場合には
- 予算
- どんな料理に合わせるのか
等をぜひ伝えるようにしてくださいね。
ショップの方はそれに応じて複数の候補を挙げてくれるので、あとはエチケット(ラベル)をみて「ビビっと」感じたのを選んではいかがでしょうか〜

甘口?辛口?

ソーテルヌ

このワインは甘口ですか、辛口ですか?」という質問も非常に困ります。

ワインは残糖(ブドウ果汁の糖分がアルコールになりきらずに残ったもの)が少ないと「辛口」、多いと「甘口」と表現します。
ところがブドウ本来が持っている甘い香りや樽の香り、熟成による甘い香りは、多くの人は香りとしては捉えずに味覚として「甘い」と感じてしまうものなのです。

つまり「辛口だけど甘い(甘く感じる)ワイン」というものが存在するのです。

多くの方には「香りが原因で甘く感じる」ワインは「辛口」と思っていただけないので、「甘口、辛口」の質問をされる方には「スッキリ」とか「フルーティー」、「華やか」とお答えするようにしています。
(写真上は極甘口で有名なソーテルヌ)

スイスって寒いんでしょう?

バーゼル雪景色

めっちゃ寒いで〜、冬は人間も冬眠するくらいや〜」(んな、わけあるか!笑)

おそらくこの質問をされる方は「スイス= アルプス = 万年雪(もしくは氷河)= 寒い」と連想されているのではないかと思います。

でも世界地図を思い出してください。
スイスは四方をフランス、ドイツ、オーストリア、イタリアに囲まれており、ドイツよりも南に位置しています。
ドイツと聞いて「寒い国」と思われる人はそう多くないと思います。

スイスも確かに冬は寒いですが、セントラルヒーティングが完備されており、部屋の中ではTシャツ一枚で過ごせるほどです。
また、ぼくが暮らしていたスイス北部のバーゼルでも雪が降るのは年に数日でした。
(上の写真はバーゼルで雪が降った時の風景)

レマン湖畔のジュネーブやローザンヌ、協働ワイナリーのあるティチーノ州などは冬でも比較的温暖なので、みなさんが思い描く「スイスは寒い」というイメージとは程遠いと思います。

いかがでしたでしょうか。
「ほほ~ぅ、なるほどね~」と思っていただけたら嬉しいです。

「辛口」のスイスワインはこちらからお求めになれます。

ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
www.vinumhelvetica.com


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