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バーゼルの歩き方 (スイスでワイン造ってるの? #50)

連邦国家であるスイスは26の州・準州(カントン)から成り立っています。(詳しく知りたい方はWikipediaでも読んでな〜 )

全26州を巡ったのが自慢のぼくですが(どや❗️)、思い出深い街もあれば、「どんなとこやったかな〜?」と印象が薄~い街もあります。

今回綴るバーゼルはぼくの一番好きな街です。

旅行ガイドにもあまり取り上げられたない「へ〜っ」とか「ほ〜う」の連発やから両目しっかり見開いて読んでね~

バーゼルなんか知らんわ〜」って言わんと読んでや〜(笑)

バーゼル

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バーゼルはライン川沿いにあるバーゼルシュタット準州の州都でチューリヒ、ジュネーブに次ぐスイス第3の都市です。(写真上はバーゼル市庁舎)

みなさんはバーゼルって聞いて何にピンときますか?

スイス最大のカーニバル「バーゼル・ファスナハト」、世界最大の宝飾・時計フェア「バーゼル・ワールド」、世界最大級の現代美術アートフェア「アートバーゼル」、ヘルツォーク&ド・ムーロン設計の数々の建築物など、みなさんそれぞれあるかと思います。

え?どれも知らんて~?

じゃあこれを機会に知ってもらお!もうこれでキミもバーゼル通やね~

お祭りやフェアだと開催時期に行かないと観ることはできませんし、建築物も駅前になかったりします(ヘルツォーク&ド・ムーロンのシグナル・ボックスは駅近 写真下)ので、今回は手軽に行ける「駅」と「空港」の「へ〜っ」をご紹介しますね〜。

駅の中の国境⁉️

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バーゼルはフランス・ドイツも国境を接しているため、スイス国鉄(SBB)のバーゼル駅にはフランス国鉄(SNCF)の駅が併設されています。SNCFに乗ってフランスに行く際や、フランスから帰って来た際にはパスポートコントロール(写真上)を通過しなければなりません(びっくり❗️)

といっても陸続きのヨーロッパならでは。お役人の姿はこれまで一度もみたことはありません。

また、バーゼル市内にはドイツ国鉄(DB)のバーゼル駅(Badischer Bahnhof)もあるので、旅行で訪れる際には間違わないようにしてくださいね。
地元の人はSBBの駅を「Bahnhof SBB(バンホフ・エス・ベー・ベー)」とか単に「SBB(エス・ベー・ベー)」と、DBの駅を「Bad Bahnhof(バド・バンホフ)」と呼んでます。
ちなみに「Bahnhof」は「駅」という意味。
悪い駅って〜(笑)

ちなみにDBのバーゼル駅にもパスポートコントロール(写真下)はあり、こちらではパスポートの提示を求められたことがあります。
(左奥に国境警察官が立っています)

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協働ワイナリーの一つ「ヴィニグマ」はSBBの駅前にありますので、バーゼルを訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね〜

またSBB の駅前にはモデルナのコロナワクチンの製造を受託しているロンザの本社があります。

フランス?スイス?

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CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=181519

バーゼルの空の玄関、バーゼル空港はなんとスイス国内にはなく、フランスのミュールーズにあります❗️フランスの領土内にあるためスイスから空港には高速道路でしか行けないのです(上画像)。

また、空港内のパスポートコントロールはスイス、フランス、ドイツの3ヵ国あり、間違って出ると2度と戻れません(うそです)。

隣国と地続きでない日本人にとって国境ってなんか不思議ですよね〜。
(下写真は畑のの中にあるドイツとスイスの国境を示す石碑)

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旅の起点でもある「駅」と「空港」ってただの通過点に過ぎないことも多いですよね。
複数の国に囲まれているスイスだからこそ、こんなコアな逸話もご紹介できます~
今回の記事、楽しんでいただけたなら嬉しいです。
またガイドブックには載っていないユニークな情報をシェアさせていただきますね~

Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
www.vinumhelvetica.com



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