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ウクライナのチーズ【スィル】

Всім привіт!
皆様、こんにちは。

記念すべき最初のお料理はずばりチーズです!
料理というより食材では?という気もしなくもないですが
今後いろいろなお料理に活用できるのでぜひご紹介させてください。


【スィル】とはなんぞや?

まず発音がひっかかりますよね。
”シル”と読んで頂いて問題ありませんのでご心配なさらずに。
ちなみに"ル"は巻き舌の音になります。
rrrrr とこっそり練習してみてくださいね!
(私は頑張りましたw)

Сир【スィル】とはウクライナ語でチーズの総称なのですが、一般的にСирといえば誰もが思い浮かべるのが今回ご紹介する自家製の白いチーズです。

一般的にはカッテージチーズと訳されることが多いのですが「カッテージチーズとは全然違うー!!!!」のだそう。
日本で市販されているカッテージチーズには食塩が含まれているのですね。
これから作るスィルには塩気は一切ないので、お好みや用途によってご自身で味付けをして使うことができます。

ちなみに義母は日本で市販されているカッテージチーズもクリームチーズも試した結果、自分でスィルを作ることにしたそうです。

現地ではこんな可愛いパッケージで市販されています

では早速作ってみましょう!

材料(約200gのチーズを作る時)

  • 牛乳 1000ml 

  • 硬めのヨーグルト 100ml

  • レモン果汁 大さじ1

作りたいチーズの量に応じて分量は調整してくださいね。

牛乳3000ml使うとこんな量に

他に必要な道具たち

  • お鍋(使用する牛乳の量に応じた大きさのもの)

  • ガーゼ(チーズを濾す時に使います)

  • 調理用温度計(あるとより便利です)

義母に選ばれしブルガリアヨーグルト
薬局に売っている普通のガーゼでOK

作り方

  1. ヨーグルトは予めかき混ぜてなめらかな状態にしておく

  2. 牛乳はお鍋で予め30-40度に温めておく

  3. ヨーグルトとレモン果汁を加えてダマがなくなるまでよく混ぜる

  4. 弱火で30-40分かけて沸騰しない程度に加熱して発酵させる

  5. 全体が凝固して乳清が出てきたらザルとガーゼを使って濾す


発酵

弱火で沸騰させないようにじっくり加熱していくことが大切です。
分量によりますが、長さにして30-40分、温度は70-90度をキープしましょう。
ぐるぐるかき混ぜ過ぎずに、熱が均等に行き渡るように時々混ぜる程度にしてください。

加熱をはじめて10分後
15分後
20分後!

この時はミルクパンで500mlの牛乳から作ったので加熱時間は30分程。
約90gのスィルができあがりましたよ。

濾す

ガーゼをかけたザルの下に一回り小さなボウルをセットすると自然に上手く水分が落ちてくれます。

ハンドル付きの平たいザルがあれば便利なので私もそのうち購入しようと思っています。

今のところ我が家ではこんな感じ
ガーゼは適当な大きさに切ってください
ホエイ(乳清)は保存して活用します
ぎゅーっと絞ってから2-3時間は水分を切ります
モニョっとつい触りたくなる手触り
出来上がり♪

さいごに

冷蔵庫で5日は保存できるとのことですが朝食に食べたり、お料理に使うとあっという間になくなります。

牛乳やヨーグルトを足してよくかき混ぜるとクリーミーになり食べやすくなるのでおすすめです。
ウクライナの実家ではケフィルを混ぜてお砂糖をドバッとかけて頂いていました。
(他のご家庭もそうなのでしょうか。。。?)

黒糖と
ウクライナのホテル朝食にてジャムと
ハルキウの実家での朝食
スィルとケフィルを混ぜたものを食べながらケフィルを飲んでいます
お腹が弱い方は要注意!!!!!



その他にはウクライナのクレープ、ムリンツィのフィリングにしたり

ホエイ(乳清)を使って生地を作りました

ウクライナのおやき、スィルニキにしたり

甘くもしょっぱくもアレンジ可能なおやき

こんな風にいろいろなお料理に活用できるのです。

私は自分でチーズが作れるなんでハイジみたい!!と感動しながら自家製チーズ【スィル】を作っています(笑)

まずは少ない量からでも大丈夫。
皆様もぜひお試しになってみてくださいね。

それでは。
До побачення!!



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