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選択したからには、最善の選択にするために全力で取り組んでみる

〜人生のオーナーシップを自らの手に〜Vol.10

「選んだからには、その選択が正しかったかどうかを悩むのではなく、
その選択が最善であったとなるように全力をかけろ」

独立して、15年間。
常に自分の心の中心にあった「教え」があります。
それが、上記の言葉です。

この言葉は、前回ご紹介した
組織変革に向けてはじめの一歩を踏む出す人のための
学びあう会『かえるんかい』の第1回会合にご登壇頂いた、
リーダーシップ仲間で、大学病院外科医師のMさんが
登壇中に語った言葉から受け取った私なりのメッセージです。

Mさんは、リーダーシップについて考える上で外科医師としての
リーダーシップを次のように教えてくれました。
(もう16年前くらいにお聞きした内容なので、細かい所は違っているかも
しれないけど。)

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「僕たち、外科医師は、手術を前にして、どこにメスを入れるかは、事前に熟考し、シミュレートし、試行錯誤し決める。
でも、決めて、メスを入れ始めたら、一切悩むことはしない。
メスを入れたら最後、その選択を最善のものにすべく全力を尽くす。
これが、外科医師としてのリーダーシップだと僕は考える。
(メスを入れてから、この選択は正しかったのか?なんて悩んだり、
やり直しなどし出すと、患者さんも怖いでしょ?笑)」

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といった内容でした。

この話しを聞いて、強烈な印象を受けたことを僕は憶えています。

「AとBで、なんとなくAが良いと思って、Aを選んでみたけど
本当にこれでよかったのかな?」なんて選択した後に悩み出すことが
日常茶飯事だった僕にとっては特に。

そして、その2年後、僕は永年勤めてきた会社を退職し、独立を
したのですが、この際には、この言葉が僕を強く後押ししてくれました。

会社に勤めて、それなりに築いてきた信頼関係を土台として、
現在の延長線上で頑張って行くという道を絶ち、
まったくの荒野に飛び出すような感覚で独立することを決めた自分でしたが、ついつい、
「この選択は、正しかったのだろうか?」
「もしも、あのまま会社にいたら、どうなっていただろうか?」
「思うように行かない個人事業などを選ばずに、安定と継続を選んでおいた方が正解だったのではないか?」
といった気持ちが、心の奥で湧き始めそうになってくることも
正直ありました。

そんなときに、僕を勇気づけ、再度前に気持ちを向けさせてくれた言葉が
正に冒頭のMさんからのメッセージです。

「選んだからには、その選択が正しかったかどうかを悩むのではなく、
その選択が最善であったとなるように全力をかけろ」

選択が正しかったどうか?など、今更になって悩み悔やんだとて
何もポジティブなエネルギーは生まれない。
だとすれば、悩み悔やんでいるのではなく、選択を最善なものにするように
出来ることを一歩でも進めていこう。

そんなやりとりは、その後も何度か押し寄せてきましたが、
何度か乗り越えているうちに不思議と
「結局の所、あの選択は僕にとっては、最善だった」と想えてきたものでした。

結局の所、
自分が選択したからには、その選択を最善のものにしていく。
という自分への尊重の姿勢であり、人生のオーナーシップを自らの手にする上での大きな原動力にもなるのだと思います。
(そのためには、僕の場合、選択の前に、充分な検討・準備・試行錯誤も
必要になるだろうと思います。)

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自分が大切にしている「人生のオーナーシップを自らの手に」という世界観やこの言葉の言霊が僕に体験させてくれたこと、僕が思っていることを発信していく時期に
来たという感覚に従い、不定期ではあるものの、発信を始めてみました。
(何も真理を説くつもりはありませんし、どれも私の仮説です。)

ご覧になって頂いた方の何かしらの参考や刺激になれば嬉しいです。

では、また。

エグゼクティブ・コーチ
ヴィニー垂水

自分の人生のオーナーとして主体的に生きることで、自分が持つリソースを気づき、最大限に活かすマネジメント・リーダーシップを発揮したいという方は↓


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