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American Viticultural Area(AVA)

American Viticultural Area(AVA)とは、ざっくり言うと、フランスのAOCの様なもの。いくつかの条件を満たすと、Alcohol and Tabacco Tax and Trade Bureau(TTB)から、AVAを名乗って良いと許可がおります。

フランスのAOCとの大きな違いは、ワインの作り方や栽培できるブドウの種類まで細かく規制があるAOCに対して、アメリカのAVAにはそのような厳しい規制はありません。近年は、アメリカの自由度を求めて、フランスのワインプロデューサーがアメリカでワインを作りを始めることもあります。

AVAとして認めてもらう条件として、AVAの名前について、境界線について、その土地の気候、土地の特徴、土、標高などなど、その土地の特異性についての説明、証明が必要です。いかにここの土地が特別であり、また他にはない特徴があり、ブドウ作り、ワイン作りに最適であって、且つ(ここからは私の個人的な私見ですが)ここをAVAにすることによってアメリカに利益をもたらすか、を証明しなければなりません。誰でも申請書類をTTBに提出すればOK、というのがいかにもアメリカらしいところです。けれども、簡単に許可が下りるという訳でもないようです。

現在、アメリカには265のAVAがあり、そのうちNapa Valley AVAの中に以下の16のnested AVAがあります。

1. Diamond Mountain District
2. Spring Mountain
3. Mount veeder
4. Howell Mountain District
5. Atlas peak
6. Los Carneros
7. Coombsville
8. Wild Horse Valley
9. Yountville
10. Stags Leap District
11. Oakville
12. Rutherford
13. St. Helena
14. Calistoga
15. Chiles Valley
16. Oak Knoll District

ボトルのラベルに、上記のnested AVAを表記する場合には、必ず”Napa Valley”の文字も入れなければなりません。これは消費者側に、Napa Valleyのワインだと分かりやすくするためです。

また、ワインを選ぶ時のtipsとして、nested AVAの表記があるワインの方が、当たりを引く可能性が高いです。何故なら、AVAをラベルに表記出来るのは、そのAVA産のブドウを85%以上使っているものでなければならない、という法律があるからです。

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