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ブルースターナックル

9月

9月14日 顔合わせ。日本写真映像専門学校にて。9月5日と8日にて総勢24名の参加者の中から16名の俳優が選ばれました。全員が揃うのはまだまだ左記の話だと思うが、とにかく、概ね、このメンバーでやっていくぞ、とそういう会だ。
台本読んで、すぐに立ち稽古。朝一番に捻挫していた僕はどうにもうまく動けず、帰宅してプロテインを飲む。僕自身はどこまでいっても満ちない、完成しない、不完全であることを望んでおりますが、なるべく参加者の皆さんには楽しい時間であったなと思ってもらいたいと思う。「出来」のために心が犠牲にならないでもらいたいなと思う。難しいけどね。

9月15日 朗読BARに出演。お客様の前で反応のやり取りをすることはとても良い経験だなと思った。どれだけ稽古を別の人に見てもらおうが、お客様という存在は別の何にも代えがたく、それが最後のピースになるなぁと、再確認。稽古ばっかりしてて公演ができなかった時期を半年も過ごしたので勘が狂っていた。お客様がいて完成。それに尽きる。久しぶりにご褒美にビールを飲んだ。缶ビール、アサヒのマルエフ。旨い。

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9月17日 稽古。白井は全くドライブせず。一番多くの量、密度が必要なタイミングであるべき。であったのに、色々考えすぎて見失う。力を借りよう。いろんな人の力を貸してもらおう。今日は足りないものばっかりを自覚した日でした。自分で間に合わないものは人にずばーっとお願いしよう。そんなふうに思った記念日。自分にしかできない事は自分の時間を沢山割くしかない。

9月21日 週末に「シャン・チー」を見た。さすがmarvel。衣装探索のため京都の戻橋へ。やること山積。そんな週末を経て、稽古。やっとチャリりんとドライブし始めた感じがする。まず、獲得できたこととしては、稽古場に来てくれているオーディション参加者が楽しそうでいてくれていること。案外これが強い力になってます。まず、最初の、一番近くにいるお客様だと思って、厳しい目線も、楽しんでくれる目線も、ひっくるめて。見られるということ。がんばれそうです。

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9月24日 神咲さん、ちーぼうとのシーン。電話で怒鳴り散らすところ。一方的な感情的なセリフをぶつけるシーン。稽古前の作りでは淡々と、一度本読み後オーダーが入る。「もっとぶつけて叫べ」と。外から見えている感じを全く意識できなかった、が、良いのかもしれない。コントロールしなくていい時もある。ただ、こういう人(役の人)好きになれない。勝手だ。

9月28日 前回の稽古からまた、時間を少し戻して再び初日にやった谷屋さんとのシーン。まだ、ドライブできた方。が、緻密さに欠ける。理由がわからん。ただの稽古不足といえばそこまでだけれど。このシーンだけファンタジー感ある。また改めて、わかりやすい言葉に変えて「言語化」してみようと思う。多分、嘘をついているシーンなので、それがまだ、出来てない。2重に嘘をつかないといけないから。白井として→役の人になる嘘→買うの人がつく嘘→もしかするともう一つくらい。膜が、ある感じ。再調整の必要。

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10月

10月1日 チラシが完成して手元に届く。稽古を割り稽古にしているため、会えない人が多く、お渡しできない人が多いため残念。また、次回稽古で渡せれば。チラシを渡す封筒に一人ひとりの名前を書いてみる。少しずつメンバーの顔と名前が一致してくる。落ち着いた迎え入れる立場の自分ですらようやくであるなら、オーディション参加メンバーならばいかなるものか。
 慣れている方も多そうだけれど、初めて舞台に立つ人もいるため、よく、導いてあげなければいけないなと思う。そのくせ、人のことより自分のことをもっとがんばれよという心の声にも従わなければいけないので、もう奴隷。活き活きとした奴隷、イキイキ奴隷。
 稽古では、アイスブレイクになまえおに。結局舞台は特別な場所だけれど、その特別な場所に置いてどれだけ自然に居るか、それはぐるり回ってリラックスである。集中した状態という意味合いのリラックスまでならないといかん。課題は山積み。たのしめ。

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10月5日 割稽古を解消し、参加人数めいっぱいでのお稽古。日本写真映像専門学校にて。午前中になんきちこに動き回ってもらって沢山の着物が手に入る。お稽古のみならず、なぜか「衣装」担当する事になったので、なるべく楽しみたい。
 オープニングから区切りながら稽古。これまで進んできたところまで返していく。全員が全員毎稽古にきていたわけではないのでセッション不足をここで補う。今回は鍋ちゃんが振るわず。「広さ、大きさ」と「感情の波の小ささ」に戸惑っているイメージ。こんな言い方すると気を悪くするかもしれないけれど「その迷いは無駄」なんだろうなぁ。まず、やってみる。変えてみる。勇気を出して踏み出してみる。思い込みがあるとなかなかむつかしーけどね。

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10月6日 谷屋さんと演ると楽しいね。

10月10日 ダンス稽古1回目。武将隊のダンスをアミジロウがつけてくれる。良い感じ。僕の参加するパートは、ほんのちょこっとだけ。まだ、言えないけれど。身体の癖がやっぱり出てくる。筋肉のつけ方をニュートラルにしないといけないなって思ったので、やっぱり筋膜リリース再開しないとなーってのを椿を見ながら実感。意識が身体をなぞらせるようにしないとなと。

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10月12日 アクション稽古1回目。本日はアクションの稽古には声がかからなかったため、オーディションメンバーが多く参加するシーンの調整をする。見ている側のところから、気になるところとかグルービーにできるポイントを確認。途中、アクション稽古を見ていた演出が合流。なべちゃんのシーンをやるが跳ねず。身体が死んでるね、生きてない。そんだけ。
 そのあと最後に前半時間をかけて調整したシーンを見てもらうが、演出、シーン見ず、台本を見ている。これにはがっかり。とてもがっかり。でも時間が無駄だったわけではない。演出が見ていなかっただけだ。

10月13日 アクション稽古2回目。少し代役で入る。どうも解決が見つけられず。獲物の問題だろうなと、相手の小野さんが持っているものと、使い方と。ゆっくり考えればきっとなんとかなりますね。なべちゃん、再び飛び上がれず。たぶん単純に考えが及んでいないんだろうな。そんだけ。まだまだ読まないと。過去も未来もつくるのだ。

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10月15日 前半のキモのシーン。何度か相手役の小野さんと、稽古場への行き帰りに時間をとって合わせてもらったけど、結果、その時には思いもよらなかったところが腑に落ちる。大したことじゃないけれど、それもそのはず、という着地点。身体がしっかりと活きていた、ということを確認できてありがたい限り。小野さんにも、面白い道筋の経路をお伝えすることができた。演劇のパズルって、本当に、台本に書いていないことをどれだけ見つけるか、なのよね。ほんとにほんとに。でもまだ、お客様の前に出すまでは届かない。まだまだ。

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