マウエムキニ

仕事を休んでしまった。

大人になって初めてしっかりとした仮病を使った。

慣れてなさすぎて、上司に電話した際に

気づいたら「すみません体調不良でして〜」って言っていた。

なんだそりゃ。

本来であれば今頃ようやく家路について、一息ついてから実家へ帰っている予定だった。

しかし、お昼頃の段階で父が迎えに来てくれて

今は劇団四季のリトルマーメイドのサントラを聴いてnoteを書いている。

気分はアリエルである。

日々のつまらない海での生活や、人間への憧れを書いてみようか。

足を得るために自らの声を犠牲にした時の心境とか、

【独白】あの時の心境語ります!【本人】みたいな稚拙なタイトルで

書いてみようか。


心が折れてしまった。

ぽきっと音を立てて。

あ、無理だと涙が出てきた。

コールセンターで働くすべての人を敬意を払いたい。

顔の見えない相手に、私のせいでは決してないことへの文句を

長々30分以上話される。

時には私の対応へ飛び火して、私自身を否定してくる。

…​私の対応ができたものでなかったからなのだけど。

そんなことが毎日あって、トイレで何度か泣いてみたが

当然何かが変わるわけではなかった。

コスト削減のための肌に優しくない硬いトイレットペーパーで目元を拭ったが、

メイクのキラキラが一緒に落ちて、日々のきらめきも一緒に消えていく感じがした。

そこで個室から出ると、営業部署にいた頃の先輩が笑顔で

セクハラをして来た上司の元で私が働く事になりそうだと告げてきた。

以前も書いたが、セクハラをしてくる女は日常的にセクハラをするもので

被害を受けている人がいたとしても、外野はまたやってるよと目をそらすのだ。

その先輩も私がどれだけ嫌な思いをしているかまでは知らないのだろう。

その宣告を受けてからというものの、ぼーっとする事が多くなった。

それからしばらくして、今日ぽきっと心から音がした。


海こそ最高。

やっぱりミュージカルは最高だ。

底抜けに明るい。

リトルマーメイドって圧倒的に女性人気が多いと思う。

男性にはストーリーに共感ができないのだそう。

数人にしか聞いたことないけど。

私は小さい頃から自己肯定感の低い親に育てられたので、

自らも自己肯定感が養われることもなくこの歳になってしまった。

そのおかげでこんな私が可愛いものを持ってはいけない、ブスが可愛いもの持って調子に乗ってると思われたくないと思っていた。

だから、ディズニープリンセスも、ケアベアも、スージーズーも可愛いと思っていたが、関心を持たないようにしていた。

でも大学に入ってからは好きなものは好きと言おうと決めた。

可愛いものを好きと言っていいと気づけたし、自分もああなりたい、こうなりたいと思っていいんだと思えた。

だた、訓練がまだまだ足りていないので、自分自身にお金を使うことができない。

衣食住にはお金を使えるが、疲れたからマッサージへ行こう!や、髪を整えるために美容室へ行こう!と思えない。

こんな私がマッサージなんて言っちゃダメだ。と思ってしまうのだ。

何と比べてこんな私がと思っているのかわからないが。

だからいまだに趣味以外で自分の機嫌の取り方がわからない。

どうしたら自分を認められるのだろうか。

だから心が折れてしまった時の対処法がイマイチわからない。

こうして思ったことを吐き出すようにはしているが、

どうしたいんだろうか。どうしたら、いいのだろうか。

自信が欲しい。

実生活では周りに弱みを見せないようにしている。

弱みを見せたらバカにされる、卑下されると思っているからだ。

実際はそんなことはないんだろうが、自信があるように振舞ってしまう。

内心ビクビクで、毎日吐きそうになりながら生活している。

支えてくれる人が欲しい。

支え合い、肯定しあえて、寝る前には頭を撫でてくれる人が欲しい。

助けて欲しい。

隣で笑ってくれるだけでいい、一緒にお酒を飲んで欲しい。

よし、マッチングアプリ、始めるか。


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