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すばらしき世界

「パーフェクト・デイズ」と勘違いしたのは私だけではあるまい。
この勘違いは鑑賞後もしばらく続いた。

当たり前過ぎて言いたくないが、それでも言わずにはいられない役所広司の演技に対する印象は、きっと「パーフェクト・デイズ」も同じに違いない。

役所広司の後ろ姿は、ただただ感服するほか何も生まれなかった気持ちは、きっと「パーフェクト・デイズ」も同じに違いない。

背中で語るすばらしき広司


背中で語るすばらしき広司

鑑賞中、私は何度も「人はどんなに頑張っても、生きてきたようにしか死ねないんだ」と心の中で呟いたがそれは、きっと「パーフェクト・デイズ」も同じに違いない。

「人生には幸せも不幸もない、あるのはただ『すばらしき世界』を生きた事実だけなのだ」という感想は、きっと「パーフェクト・デイズ」も同じに違いない。

そしていつか「パーフェクト・デイズ」を鑑賞したあとに抱く気持ちは、きっと「すばらしき世界」と同じに違いない。

頬杖で語るパーフェクト・広司

★★★★☆

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