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「フリーメーソンは世界的なクーデターを進めるためにWHOと『ベルゴリオの教会』を利用している」ビデオ・インタビュー(2022年6月17日)

私たち西洋人は、王や貴族や高位聖職者の首を切り落とすことで、何を達成できると考えたのか?母親に自分の胎内の子どもを殺す権利を与えることが自由の獲得だと思ったのか?

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教
2022年6月17日 米東部標準時夏時間午後零時01分

(LifeSiteNews)―編集者注:以下は、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教が「Byoblu TV」のアルマンド・マノッキアに対して行ったビデオ・インタビューの記録です。このビデオはイタリア語で話され、2部に分かれています。

【問い(アルマンド・マノッキア)】大司教様、(ここイタリアでは)今、公的債務が27億ユーロを超え、経済的・財政的に破綻しています。私の考えでは、問題は、支配階級だけでなく、国民のかなりの部分が道徳的、倫理的に破綻していることです。倫理的、道徳的な感覚を含めた社会構造を再構築するために、私たちに何ができるでしょうか?

【ヴィガノ大司教】破綻は複数の要因による必然的な結果です。第一は、個々の国の通貨主権が欧州連合(EU)のような超国家的組織に移ったことです。欧州中央銀行(ECB)は民間銀行であり、加盟国に利子を取ってお金を貸し付け、永久債務を強制しています。欧州中央銀行は、公式には加盟国の中央銀行によって所有されていることを思い起こします。したがって、中央銀行は民間企業によってコントロールされているため、欧州中央銀行(ECB)自体も本質的には民間企業であり、そのように行動しているのです。

第二の要因は、通貨発行益(seigniorage)、すなわち中央銀行が国家に代わって通貨を発行することで得られる収入です。国家は、銀行券を印刷する材料費ではなく、その名目上の価値で借り入れを行います。これは、共同体に不利益を与える窃盗行為です。なぜなら、通貨は市民に属するものであり、民間銀行からなる私的主体に属するものではないからです。

第三の要因は、EUの経済・金融政策にあります。EUは、各国が過去に支払った資金を交付することで、利子の付いた融資を押し付けています。このため、【資金拠出が融資より多い】純拠出国であるイタリアは、利子を受け取らないだけでなく、あたかも自分のものでないかのように高利貸しのEUに返還する数十億ドルを想定しておかなければならないことになっているのです。

第四の要因は、最近の(イタリアの)政権の悲惨な財政政策によるものであり、それは加盟国の公的債権者である「トロイカ」(国際通貨基金、欧州委員会、欧州中央銀行)の強制的な命令に基づいているのです。大金融・大企業グループの実質的な免税と中小企業への嫌がらせは、国の貧困化を進行させ、多くの活動を失敗させ、その結果、失業者を増やし、安い労働力を生み出す基礎となっています。そして忘れてはならないのは、加盟国への融資という脅迫によって、地球温暖化や人口過剰といった誤った物語(ナラティブ)に基づいた、いわゆる改革を押し付けるのは、常にEUだということです。ジェンダー平等やその他の恐ろしいことが、市民への相談なしに、しかも市民が反対していることを十分承知のうえで、国内法に導入されたのです。

最後に、国連のアジェンダ2030の破壊活動、つまり世界経済フォーラムのグレート・リセットは、その目的として、国家と個人の富をグローバリスト・マフィアが管理する大規模な投資ファンドに移転することを宣言しています。この破壊的な作戦は、共同体に対する真のサイレント・クーデターとなっているため、裁判官が糾弾し、起訴しなければならないものです。

しかし、私が指摘したいのは、経済的な側面は、世界人口の完全な支配とその奴隷化といった、はるかに心配される目標を達成する一つの手段に過ぎないことです。もし、市民が持ち家を奪われるなら、もし、市民が企業の自由を持つのを妨げられるなら、もし、無秩序な移民や保健上の緊急事態で地域に特有の失業が起こって増大し、人件費が削減されるなら、もし、イタリア人が法外な税金で苦しめられるなら、もし、若い二人が結婚して子どもを持つことを事実上不可能にすることで、伝統的な家族が罰せられるなら、もし、教育が小学校から破壊され、個人の才能をくじくことによって文化の空白が生まれるなら、もし、私たちの生まれ育った土地の歴史が取り消され、イタリアを偉大にした輝かしい遺産が、包括性および国のアイデンティティー放棄の名の下に否定されるなら、未来もなく、希望もなく、戦う意欲もない社会以外に、何が期待できるでしょうか?

社会の構造を再構築するためには、まず第一に、現在進行中のクーデターが、支配する人々と全政治家の共犯によって行われていることを認識することが不可欠です。国際的な犯罪組織に不可侵の権利を奪われていることを理解することが、第一にして必須の一歩となります。特に制度や司法の健全な側が、いったんこのことを理解するならば、このサイレント・クーデターを可能にした裏切り者を裁き、政治の舞台から永遠に追放することが可能になります。当然ながら、イタリアは、まず第一に、EUから離脱することによって、その主権を取り戻さなければならないのです。

【問い】大司教様が始められた反グローバリズム同盟が決定的な役割を果たすことになるこの再建の仕事で、最初に着手すべき取り組みは何でしょうか?

【ヴィガノ大司教】将来の支配階級の知的、科学的、文化的、政治的、さらには宗教的な養成教育を目的とした、将来を見通した広範なプロジェクトを実施することが必要でしょう。彼らに批判的判断力と確固たる道徳的基準を持たせるのです。正しい市民、誠実な支配者、利益の正当な要求と労働者の権利や消費者保護を調和させる方法を知っている企業家といった支配階級が出現するような、学校や財団を設立しなければならないでしょう。

すべての正直な市民のように、公職に就く人々が自覚しなければならないのは、主がお与えになった役割において自分を聖化して天国に行くにふさわしくなりたいならば、自分が行うことに対して天主の御前で責任を取ること、また、個人的利益よりも共通善を優先させなければならないことです。私たちは、次のことを子どもたちや若者たちに教育しなければなりません。すなわち、誠実さ、義務や規律の感覚、対神徳【信仰・希望・愛徳】から当然あるべき結果として枢要徳を実践すること、善と悪が存在することを知る責任、そして、私たちの自由は、善であることの領域で動くことであると知る責任があります。何故なら、これこそが天主が私たちに求めていることだからです。「私が命じたことを行うなら、あなたたちは私の友である」(ヨハネ15章14節)と主は言われました。そして、これは公共の問題にも当てはまります。公共部門では、道徳が、腐敗と個人的利益の追求に、また、法律の乱用と市民の裏切りに、敵対勢力への卑怯な隷属に取って代わられています。アンブロジオ・ロレンツェッティがシエナのコムナーレ宮の広間に描いた善政の寓話(アレゴリア)から例を挙げてみましょう。15世紀のイタリアの自治体(コムーニ)の公権力に霊感を与えて導いた原理の単純さを見いだすでしょう。

【問い】イタリアでは、過去50年間の非政治的な文化が腐敗した支配階級を生み出し、そして今、おそらくまさにそのために、全体主義的な政権ができています。私たちの愛する素晴らしい国が、その歴史の中で最も否定的な影響を受けています。もはや欧州や西欧の一部ではないように思えます。市民、個々の国民は、もはや何にも期待していません。まず第一に政治家が、次に政府が、そして今や国全体が、新世界秩序のグローバリストのアジェンダ(行動計画)による命令(diktats)に服従しています。上記の腐敗に加えて、イタリアが歴史的にキリスト教の揺籃(ようらん)の地であり、カトリック教会の中心であったという事実と何か相関関係があるのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】しかし、それは明らかです。グローバリストの狂乱は、特にカトリック諸国に冷酷かつ残酷な形で影響を及ぼしており、この諸国に対して何世紀にもわたって信仰、アイデンティティー、文化、伝統を抹殺しようと激怒し続けてきました。イタリア、スペイン、ポルトガル、アイルランドといったカトリック諸国こそ、メーソンエリートの攻撃から最も被害を被っています。フランス革命でカペー王朝が崩壊し、第一次世界大戦で同じくカトリックのオーストリア・ハンガリー帝国と、正教会のロシア帝国も崩壊しました。第二次世界大戦でサヴォイア王政も崩壊しました。この王政はまず、いわゆる「リソルジメント」(Risorgimento、イタリア統一運動)の共犯者にして犠牲者でした。体制変革は最近のことではありません。むしろその逆です。

カトリック諸国が繁栄し、競争力を持ち、独立し、平和であることを許さない国々があります。なぜなら、それは、善きキリスト教徒であること、善き法律や公正な税金、家族に好意的な政策、繁栄と平和が可能であることの証明になるからです。比較の対象があってはならないのです。そのため、国民の不幸だけでなく、その腐敗、悪徳の醜さ、利益のための冷笑的な利己主義、最低の情念への隷属を求めるのです。霊魂と肉体が健康で、自由で、独立していて、自分のアイデンティティーに誇りを持っている民族は、恐ろしいものです。なぜなら、その民族は、そうあることを簡単には放棄せず、何もせずにく自分が征服されるがままになるのを許さないからです。キリストを王として敬う国民が知っているのは、支配者が自らを天主の代理人とみなしていることです。また、自分に金を与え力を与えてくれる人々に従うだけの専制君主とはみなしていないと知っています。

フランス革命がイエズス・キリストから王冠を奪い、天主の主権に対抗して、いわゆる「人間と市民の権利」を設定したことを忘れてはなりません。この権利は、自然道徳律の尊重から解放されて、今や中絶、安楽死(今日のカナダのように、貧しい人々の安楽死でさえ)、同性の人との結婚、動物との結婚、さらには無生物との結婚(その通りです。五つ星運動[イタリアの政党]がこれらを認める法律の提案を行っています)、ジェンダー論、LGBTQイデオロギー、そして原則も信仰もない社会が主張できる最悪のものすべてが含まれています。

国家の世俗主義は文明の征服ではなく、むしろ社会集団の野蛮化という意図的な選択であり、その社会集団の上に、宗教に関する政府の中立性とされるものが押し付けられますが、このことは、実際には戦闘的で反カトリックな無神論を宗教的に選択したことなのです。そして、大衆を操作して特定の「改革」をさせることができない場合、EUの命令(diktats)に従う者にのみ与えられるEU資金による脅迫が後を引き受けるのです。要するに、まず経済を破壊し、国の通貨主権と財政・経済問題における意思決定の自主性を奪い、次に、正直者が住みたがらないような腐敗した自己中心的な社会モデルの受け入れに援助を結びつけるのです。「欧州は私たちにそれをするよう求めている!」――つまり、【ここで言う欧州とは】誰からも選ばれていない技術官僚(technocrat)のロビーであり、これは、自然法やカトリックの信仰とは全く相容れない原則に突き動かされているのです。

しかし、もしディープ・ステートが国家の公的生活や市民の私的生活からカトリックの宗教を消し去ろうと動いているならば、ディープ・チャーチもまた、第二バチカン公会議以来、この世俗化に独自の貢献をしてきており、それは、福者ピオ九世によって断罪されたにもかかわらず、その世俗主義を支持した上、キリストの社会的王権という教理を、象徴的かつ終末論的な次元へと追いやるという段階にまで達していることを、私たちは認識すべきです。60年にわたるこの世のメンタリティーとの対話の後では、イエズス・キリストは、もはやカトリック教会の王ですらなく、その一方で、ベルゴリオは天主の代理人の称号を放棄し、聖ペトロ大聖堂でパチャママと戯れて時間を過ごすことを好んだのです。

【問い】巧妙に作られたサイコ・パンデミックは、精神病、パニック、恐怖、肉体的・精神的苦痛を生み出し、消えない痕跡、深刻な社会不安、人類の歴史上かつてないような事態を引き起こしました。こういったことが、人間をゾンビに貶めてしまったのです。このように人々へ押し付けられた適合化(conforming)と初期化(formatting)に直面して、どのようなメッセージを伝えることができるのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】あなたは正しくも「初期化」という言葉を使われましたが、それはある意味で、まさにサイコ・パンデミアによって開始され、今日、戦争とエネルギーの緊急事態によって続いているグレート・リセットを思い起こさせます。私たちは、なぜ国全体が信仰を棄て、反省することなくアイデンティティーを消し、伝統を忘れ、アングロサクソンの「るつぼ」(melting pot)をモデルに形作られるようになったのか、自問しなければなりません。この問題は、特に私たちの愛するイタリアに当てはまります。イタリアは、何十年にもわたって、一方ではフランスの左翼やソ連の共産主義に、他方では米国の「ネオコン」リベラル主義に思想的に従属し、ひどい姿にされてきました。今日、私たちは、ダボス世界経済フォーラムにおいて、中国の共産主義とグローバリストの自由主義が融合し、全世界と特にわが国を脅かしているのを目の当たりにしています。

もちろん、第二次世界大戦は、イタリアの植民地化の条件を作り出しました。それは、今日でもNATOが採用している統合モデル、すなわち、現実の独裁政権あるいは成立する可能性のある独裁政権を破壊し、爆撃し、壊滅させて、外国の利益に奉仕する傀儡政権に置き換えるというモデルに従うことでした。自国のアイデンティティーと主権を確認する誇りを再発見することは、イタリアの救済と破壊されたすべてのものの再建に不可欠な一歩です。だからこそ私は、多極化のモデルが、今日日常生活のあらゆる側面で私たちを脅かしているグローバリストのリヴァイアサンと戦うための興味深い展望であると考えているのです。

米国内の健全な勢力によってディープ・ステートが敗北すれば、自らを優位にあるとみなし、自らが他を服従させることを正当化するとみなす一国が存在しなくなって、国家の平和的共存の前提になるでしょう。だからこそ、ドナルド・トランプが不正選挙によって米大統領の座から追放され、彼に代わって――またもや体制変革で――工作されなければ統治できないほど腐敗した性格の人物がその地位についたのです。

【問い】西洋が危機に瀕しているのは、天主と自然法を否定しているからであり、また何よりも、生命の価値を過小評価して、道徳的、経済的、社会的観点から大きな過ちを犯し、現在の倫理的漂流と道徳的退廃につながったからだと言えるでしょうか?

【ヴィガノ大司教】「過ち」とは言えないと私は思います。むしろ、イタリアを、一部は(経済に関しては)ドイツの、一部は(文化に関しては)フランスの、一部は(国際政治に関しては)米国の、そして一部は(財政政策やいわゆる改革に関しては)欧州連合全体の植民地に変えてしまおうと、権力の立場にある者たちが、やましい気持ちで決行した詐欺、裏切り行為です。わが国は、歴史上何度も、もっと困難で問題の多い時代に、外国の諸大国と非常によく競争できることを示してきたという事実にもかかわらず、常に誰かに従属させられているのです。

基本的な問題は、サヴォイア王政以来、私たちが持つ政府が完全にフリーメーソンによって操縦され、改革を決定し、戦争を宣言し、国境を引き、条約を規定し、常にロッジの命令によってのみ行われてきたことです。悪名高いメーソンの国会議員、フリーメーソン員の大臣、メーソンの大学教授、最上位のフリーメーソン員、メーソン上級幹部、フリーメーソン員の出版者、フリーメーソン員の司教は、グランドロッジへの忠誠の誓いに服従し、イタリア国家の利益を裏切ってきました。今日、フリーメーソンは、その「世俗部門」であるダボスフォーラムを利用しており、このフォーラムは、国連、世界保健機関、欧州連合、さまざまな「慈善」財団、政党、そしてベルゴリオの教会に、アジェンダ(行動計画)を設定するのです。

しかし、このクーデターがあまりにも大規模かつ分岐しているという事実は、それが現実でないということを意味するのではありません。実際、現在の状況は、犯罪的陰謀を企てる単一のエリート集団によって事実上統治されている何百もの国々を巻き込んでいるというまさにその理由で、非常に深刻なのです。一方、「陰謀論」について語る必要はありません。「グレート・リセット」の主な立役者であるクラウス・シュワブが5月23日、ダボス会議で語った次の言葉を聞くだけでよいのです。「未来はそれ自体で創られるものではありません。未来を創るのは、(世界経済フォーラムの)私たちです。私たちは、自分たちが望む世界を押し付ける手段を持っています。そして、各共同体の『利害関係者』として行動し、互いに協力し合うことにより、私たちはそれを実現できるのです」(こちらこちら)。

ウクライナ危機も、この計画の一部です。「正しい物語(ナラティブ)で、私たちは戦争を利用して、あなたをグリーンにすることができます」。シュワブのアドバイザーであるユヴァル・ノア・ハラリ――イスラエル人、同性愛者、ヴィーガン動物愛護活動家で、反プーチン、反ロシア、さらにトランプに猛反対という、目覚めた知識人の「才能」をすべて要約している人物ですが、恥知らずにも次のように言うところまで行ってしまいました。「10年後には、誰もが脳にインプラントを持ち、デジタル領域で永遠の命を持つようになります…どの本を読むべきか、誰と結婚するか、どこで働くか、誰に投票するかは、グーグルとマイクロソフトが決めます…」(こちら)。

ハラリは、「Sapiens. Da animali a dèi. Breve storia dell'umanità.」(邦題「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」)(2011)や、「Homo Deus. Breve storia del futuro.」(邦題「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来」)(2015)をはじめ、さまざまなエッセーの著者です。死を打ち負かし、自らを神にすることができると考えるトランスヒューマン人間のばかげた戯言です。

イタリア国民に対して行われた詐欺は、彼らに次のように信じさせるという19世紀にはじまった詐欺でした。それは、フリーメーソンに従順なピエモンテの支配者の庇護を受けて、統一前のイタリアのさまざまな国家の専制政治によるくびきから自分たちを解放することが自分たちの意志であること、もっと悪い腐った人物に従うことになると理解せずに「自由」の名の下に正当な君主の権威に対して反抗することが自分たちの意志であること、戦後すぐにサヴォイア王政を排除して、その代わりにイタリア共和国を設立することが自分たちの意志であること、(富と繁栄につながるという)エルドラドの幻影を抱いて欧州連合に加盟すること――なのですが、その後で、このすべてが欺瞞であることが分かるのです。そして、自由、民主主義、進歩を求めるこれらの要求の背後にいたのは誰なのでしょうか? それは、いつもフリーメーソンしかいません。あらゆるところに浸透しているそのしもべたちとともに。

おそらく、時が来たのでしょう。イタリア人が、本格的な裏切者に支配されずに、自分たちの未来を決め始める時が。裏切者が、犯罪的な陰謀者というその正体を裁かれて、政治からも、国の生活に干渉する可能性からも永遠に追放される時が。裁判官や警察関係者には、この独裁政権を支持した者は、まもなく協力者とみなされ、そのように非難されるということを覚えておいてもらいましょう。今、彼らが尊厳と名誉の奮発があれば、まだ信用できるかもしれません。

【問い】歴史と文化が非常に豊かな西洋が、自然法を否定して逆らうという、この態度の結果をなぜ考えないのでしょうか? 理性的な人間がそれを否定することがどうして可能なのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】人間は理性的です、そうです。しかし、人間はまた、情熱や色欲、この世の誘惑の支配下にもあります。超自然の恩寵の生活においてのみ、人間は天主の助けを受けて、天主との友情の中で自分を保ち、善のために行動することができるようになるのです。しかし、たたえられているロマン主義運動が私たちに教えてくれたのは、理性は感情に屈しなければならず、意志は情熱を支配できず、「心は命令されない」ということでなく、実際にはその逆が正しいということではないしょうか? ここでも、ジュゼッペ・ヴェルディに始まり、あらゆるオペラや小説など、比較的平凡な大衆を操る作戦によって、人民やブルジョアの道徳的義務の認識が、いかにして消し去られて、非合理性や一瞬の情熱への隷属に取って代わられたのか、そしてそれに続いて起こるあらゆる損害があったのかが分かります。

自然法の否定の原点には相対主義があり、これは、あらゆる考えを容認して正当とみなし、創造主によって人間に刻まれた超越的原理の存在を否定します。そして、歴史、文化、芸術は、社会学的あるいは心理学的な鍵で分析されるべき現象となり、もはや文明を構成するものではなくなってしまうのです。しかし、よく聞いてください。創造主、贖い主としての天主【イエズス・キリスト】を否定する人々は、キリスト信者でない人々が彼らの宗教を実践するのを許可するために【キリストを】否定するのではなく、じつは、キリスト信者たちが社会教理と共通善の原理に従って社会を形成するのを妨げるために否定しているのです。これらの背後には、私たちの主イエズス・キリストを憎む人々がいるのです。

マノッキア博士、次にお尋ねになる質問はこうであるべきです。「なぜサタンのしもべは、キリストに似たあらゆるもの―たとえ似通うことが離れていたとしても―を嫌うのをやめなければならないのか? 彼らは常に嫌ってきたというのに。【彼らはキリストを憎しみ続ける】」私たちを滅ぼそうとする敵と対話ができると考えるのは、無責任あるいは犯罪的です。何のためらいもなく倒さなければならない敵がいるのです。彼らは悪に身を捧げているのですから。

西洋の過ちは、革命の嘘を信じたことであり(グレート・リセットもそうだったのですが)、反乱と背教の渦、暴力と死の渦に引きずり込まれるのを許したことです。しかし、それは結局のところ、蛇に誘惑されるのを許したとき、アダムとエワに起こったことではありませんか? その時でさえ、サタンの約束は明らかに嘘で、欺瞞に満ちていたのに、アダムとエワは誘惑者の言葉「あなたは天主のようになる!」に屈してしまい、それから自分たちが欺かれていたことに気づいたのです。

私たち西洋人は、王や貴族や高位聖職者の首を切り落とすことで、何を達成できると考えたのでしょうか? フーシェ、ダントン、ロベスピエールのような人物や、ギロチンにかけられた人々の代わりになるはずだった腐敗した暗殺者たちの寄せ集めによって、私たちは何が改善されると思ったのでしょうか? 離婚を認めることが進歩だと本当に思った人が私たちの中にいたのでしょうか? あるいは、母親に自分の胎内にいる子どもを殺す権利を与えることが、自由の獲得だと思ったのでしょうか? あるいは、眠っている高齢者や、病人、貧しい人に毒を盛ることが文明のしるしだと思ったのでしょうか? 最も忌まわしい悪徳【同性愛】を誇示することが基本的な権利であるとか、人が性別を変えることができ、自然がすでに決定したことをグロテスクに変更できると、正直に納得している人がいるのでしょうか? これらの恐ろしいことがらを受け入れる人々は、これらの恐ろしいことが「文明」と「進歩」のモデルとして示されているからという理由でそうするのであり、これらを受け入れる人々は、皆のやるように従い、皆のやることから離れずに従おうとするからです。

問題は、現代人が革命の子であり、無意識のうちに「政治的正しさ」(political correctness)や「相対主義」、「客観的真理は存在せず、あらゆる思想は等しく受け入れられる」という考え方に洗脳されていることです。この思想の病が、敵対者の成功の第一の原因です。なぜなら、多くの人々は、彼らの原則を受け入れること彼らと同盟を結び、(このように破壊的な方法で)私たちの社会を変えることを可能にしたのは、まさにそうした思想であることを理解しなかったからです。

EUとその地獄のようなイデオロギーの奴隷になることは、イタリアにとどめを刺す最後の一歩の一つに過ぎないのです。だからこそ、革命、人権宣言、啓蒙主義、イタリア統一運動(リソルジメント)、千人隊の遠征(1860年のイタリア統一運動の歴史における伝説的な愛国的瞬間)への賞賛を耳にするとき、私は身震いしてしまうのです。グローバリズムは、現代のあらゆる誤謬の転移であり、教会だけが、その始まりから、先見の明をもって断罪する方法を知っていました。そして実際、グローバリズムが加速されてきたとすれば、それはまさに、第二バチカン公会議以降、高位聖職者階級が、メーソンの陰謀に対する不倶戴天の敵から、その熱心な同盟者に変わってしまったという事実のせいです。

【問い】西洋では、人口減少がやむことなく進行しており、その結果、あらゆることが起こっています。現在の一般的な考え(Vulgate)は、人口減少がより大きな貧困を引き起こすため、人類にとって心配な現象であると主張しています。人口減少が経済衰退の主な原因になり得たのでしょうか? この現象に、西洋諸国の政府は関心がないかのように思えます。大司教様のお考えでは、なぜなのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】グローバリストが明確に認めていることによって、グローバリストの主な目的が世界の人口を大幅に減少させることであることを、私たちは知っています。イタリアのロベルト・チンゴラーニ生態系移行大臣――彼は偶然にもレオナルド社(航空宇宙・防衛・安全保障)出身です――は、地球は30億人以下になるように「設計」されていると主張しているのです。【80億人に迫るとされる現在の人口との】差をどう解消するのか、丁寧に説明すべきです。そして何よりも、彼の政府、EU、国連、WHO、そしてグローバリストのマフィア全体とともに、中絶、安楽死、パンデミック、実験的血清、戦争、飢饉、そして集団同性愛をこの方向に進める「自発教令」を決定する権限を誰が彼に与えたのか、丁寧に説明すべきでしょう。誰が彼らを「黙示録の騎士」に任命したのでしょうか? このようなプロジェクトが国民に承認を求めるために提案されることがあると仮定して、誰が彼らのプロジェクトを国民投票によって承認したのでしょうか?

したがって、西洋の指導者たちが出生率の低下を懸念していないことは、私には驚きではありません。わが国の出生率のデータは、イタリア人よりはるかに多産な多くの非EU市民の存在によって、ほぼ相殺されているのです。人口の減少は、まさにこの目的のために設定された前提の結果であり、都市封鎖が多国籍企業との競争と不当な課税によって、すでに倒れていた経済を破壊するのに役立ったのと同じです。要するに、私たちは犯罪的共謀者からなるグローバル・ロビーのメンバーによって統治されており、彼らは自分たちの計画は私たちを排除することだと直接に私たちに伝えています。その間私たちはずっと、バスではマスクをつけなければならないが、レストランではつけなくてもよいのはなぜなのかと、不思議に思っているのです。【もっと深い計画に気づいてそれを見抜かなければならない。】

【問い】ニヒリズムや新マルサス理論を受け入れない人々は、おそらくキリスト教の原則に忠実であるために、権力の地位から排除される危険がありますか?

【ヴィガノ大司教】もちろん、それは明らかです。サイコ・パンデミックの物語(ナラティブ)、ジェンダー論、LGBTQイデオロギー、WEFの集団主義的自由主義、新世界秩序、偉大なる普遍宗教を支持しない人々は、追放され、委縮し、狂人か犯罪者として消えていきます。権力が心理的暴力と大衆操作に基づいているとき、反対するどんな声も不快です。スペランツァ(イタリアの保健大臣)の処方箋(プロトコル)を受け入れない医師、ワクチン未接種者を差別しない教師、ウクライナのネオナチの真実を報道するジャーナリスト、予防接種を受けたくない教区司祭、中国の独裁政権に対するバチカンの隷属を糾弾する枢機卿に、それは起こるのです。

【問い】生命や自然法について語ることは、社会の基幹である家族について語ることでもあります。出生率の低下は別にして、経済危機が家族に及ぼす影響は何でしょうか?

【ヴィガノ大司教】グローバリストの攻撃の中心にあるのが、家族であるのは確かです。家族とは、伝統、アイデンティティー、信仰、相互扶助、理念や価値観の伝達を意味します。家族とは、夫婦の相互関係においても、子どもの教育においても、また共同体に対しても、それぞれ固有の役割を持ち、かけがえのないものであり、交換可能なものではない、父親と母親を意味します。家族とは、生きた宗教であり、小さな仕草や良い習慣、良心や道徳心の形成を通して伝えられる宗教なのです。

家族を攻撃することが社会組織の解体につながるのは確実であり、社会組織は本来、家族の役割の代わりをすることができないことを、皆さんはよく理解できるでしょう。ですから、次のことがおこります。離婚、中絶、同性婚、独身者や非正規カップルの養子縁組、イデオロギー的理由による親権の剥奪、家庭生活からの祖父母や親族の排除、母親が家事をすることができない労働条件、結婚したり子どもを持ったりした女性が仕事を探す際のペナルティー、小学校から始まる子どもへの教え込み、などがそうです。この分野でも、自然な家族を守り、国家の所有物ではない子どもの教育における親の権利を擁護するために、勇気と決意をもって行動することが必要です。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ


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