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なぜカンボジアとベトナムは仲が悪いのか? (1) ~カンプチア・クロムへの侵攻~



カンボジアでの違和感

以前カンボジアをバイクで旅していたとき、ベトナム系住人を見つけるために暇があれば「あなたはベトナム語を話せますか?」とカンボジア人に聞いていました。

カンボジア人は基本的に外国人に対してはフレンドリーで優しいのですが、ベトナム語で話しかけるとカンボジア人は私をベトナム人だと勘違いし、突然そっけない態度や無関心になることがありました。

そんなときに「私は日本人ですよ」と言うと、「おー、そうか!」と先ほどの無関心な態度とは一変し、笑顔で接してくれることが何度かありました。

さらにプノンペンの繁華街では「そんなにベトナム語を話したいならベトナムに帰れば?」と心ない言葉をかけられたり、「チョイオーイ」とバカにした感じでベトナム語でからかわれたりすることもありました。

以前からカンボジアとベトナムは仲が良くないことは知っていましたが、いざ現地でベトナム人として(勘違いされて)扱われると、カンボジア人がベトナムのことをよく思っていないのだと改めて感じました。

ではなぜカンボジア人はベトナムを嫌うのでしょうか、今回はカンボジアとベトナムの関係史をひもときながら考えていきたいと思います。両国の関係は根深く、非常に複雑なので、何回かに分けて解説していきます。

カンプチア・クロムへの侵攻

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