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哲学詩
ヘッダー画像の出典:Gerd AltmannによるPixabayからの画像
1 はじめに
⑴以下の詩集は、拙作『愛国心 伯胡への書簡集』から抜粋した詩です。
⑵語法や文法、単語選択や振り仮名が不適切なものがあるものの、全て意味を込めて、敢えてそうしております。
⑶添付しております画像は、『Universe Sandbox』というゲームで制作したものです。
それでは、どうぞ、お楽しみ下さいませ!
2 哲学詩
1.世界は言語で成り立っている。この世界は嘘偽りである。しかしこの世界こそに、意味が存在し得る。
2.生存は虚偽りである。本質的には、自ら動くことと、他に動かされることには、全く差は無い。
3.空間の心は死を終わりと考え、時間の心は始まりと考える。
4.欲と意は無を恐ろしいと思い、徳と道は楽しいと思う。
5.天を愛すること諂い(へつら)であり、天に求めるのは愚(おろか)かである。
6.天を知ろうとしなければ、至誠になれず、有に囚われ続けてしまう。
7.熱が過去であり、力が未来であり、質と量が現在である。
8.問うことで内界を温かくし、黙ることで外界を静かにし、学ぶことで内外を繋げる。
9.一つ一つの成功は、失敗への一歩一歩であり、そして、意義である。
10.一つ一つの破壊は、徳への一歩一歩であり、独立・自由・幸福への危うい遠き道である。
「天は悠遠(ゆうえん)である。ああ、永遠なる時間に、常に変わる空間!
万物は何時に天へと還り、天は何処に在るのだろうか?
命は儚い存在である。ああ、限りある時間に、定まらない空間!
意識の元始は何時からであり、生存の根源は何処からなのだろうか?
内なる時空は多々である。どうして、そこ(せいしん)をすぐ忘れてしまうのだ?
外なる時空は唯一である。どうして、ここ(げんじつ)に自らを縛り付けるのだ?
上なる時空は無限である。どうして、あそこ(けいじじょう)を知ろうとしないのだ?
超越的な点は無窮である。どうして、どこか(けいじじょう)に在ってここ(けいじか)に無いのだ?
ここ(げんじつ)に心(いしき)が在り、そこに徳(ちから)が在り、あそこ(けいじじょう)に魂(おも)が(い)在り、どこか(けいじじょう)を探る。
『在る』は即ち『有る』であり、『探る』は『誠に学ぶ』である。」
「『一』が万を生し、静が動を為し、内が外を働かせ、重が軽を動かす。
万物の点は天門。高温高密度こそが太陰。低温低密度こそが太陽。
至静こそが、集約と強固である。この二つを以て万物と時間が生じる。
至動は、実は分散と脆弱である。この二つを以て万事と空間が生じる。
内なる世界こそに、『命』が宿っている。この『命』を以て、物事が成る。
外なる世界に、実は『運』が漂っている。この『運』を以て、時空が成る。
重き極小こそに創造力が無限に在る。天に相関してこそ、無限に近づく。
軽き極大には、有限の運動力が在る。時空での存在は、有限となる運命。」
「ああ、誰だ、悲しみは尽きないと言ったのは?!
気持ちを誠して、誠に己を知れば、生気を取り戻して、勇ましくやり直す。
ああ、誰だ、怒りは収まらないと言ったのは?!
情動を誠へと導いて、誠に己を愛すれば、正気を取り戻して、冷静になる。
ああ、誰だ、喜びは止まらないと言ったのは?!
孤独になって誠に慎み、誠に時間を思い出せば、現実に戻って、再び知る。
ああ、誰だ、楽しみは消えないと言ったのは?!
真実を実に追い求めて、誠に空間を見渡せば、本質を見抜いて、心を失う。
概念を絶っては、言語を棄てて、未発の状態である『中』へと還ろう!」
「嘘吐き者だ、『真に知覚している』と言う者は!
物を以て、在る物を有したら、物は変わるし、事は在るだけで、有せない。
嘘吐き者だ、『真に理解している』と言う者は!
物を以て物を動かし、物を以て事を変えても、無形に踊らされているだけ。
嘘吐き者だ、『真に認識している』と言う者は!
物が在り、事が在るだけなのに、物を働かせては事を起こしてばかりいる。
嘘吐き者だ、『真に受容している』と言う者は!
欲が存在しない時空は死後であり、欲が存在する時空は正(まさ)に存命中である。
意識を絶っては、知識を棄てて、未明の状態である『中』へと還ろう!」
「ああ、天地(そふそぼ)よ!どうして生きていないのに、万物(こどもら)を生じさせるの?!
ああ、時空(ちちはは)よ!どうして生きていないのに、万命(まごら)を生み出すの?!
天地(そふそぼ)は不仁不義だ!まだ生き残れるのに、もう死なせる!
悟ったよ!殺傷は悪いことではない!それが生を育むから。虚しいかな!
容れたよ!救命は善いことではない!それが死を招くから。空しいかな!
時空(ちちはは)は無情無道だ!もう死にそうなのに、生かし続ける!
悟ったよ!依存は過ちではない!それが偽の安定への道であるから。儚い!
容れたよ!自殺は不正ではない!それが真の自由への道であるから。無い!
ああ、至徳よ!我が陛下よ!我が主君よ!我が父母よ!我が師匠よ!
大義は(わたくしめ)、礼を以て、無に赴い(おもむ)て悟り、有を守って学び、そして、道を以て智を成します。万民が、最後に、競争を越えて平和を成し、変動を越えて安定を成し、淘汰を越えて共存できるように致しましょう!ああ、儚い充足でございます!
至仁は(わたくしめ)、礼を以て、生を愛して育み、死を顧みて悼(いた)み、そして、道を以て信を成します。万民が、誠に、平和が在って喜びも有り、安定が在って楽しみも有り、共存が出来て幸せになるように致しましょう!ああ、無い達成でございます!
虚しいかな!空しいかな!儚いかな!生は!
無いかな!万民の福徳円満は!死にたいな!
ですがそれでも、仁義は(わたしくめ)、生きて挑みます!」
「愛する故の涙は欺きであり、愛する故の悲しみは嘘である。
しかし、この欺きに嘘こそが、至誠への道である。
喜びは世界を知らない故である。我が身は殺傷と搾取で成り立っている。
楽しみは生きることを知らない故である。平和は戦争で成り立っている。
怒りは死ぬことを知らない故である。無駄に続けるのは勇気が無いから。
悲しみは知った苦しみの故である。知らず、知ろうとせず、やっと知る。
愛するのは、出来ない故である。欲して、求めて、寄って、頼っていく。
『愛しているから』と自身を欺いて涙を流す。しかし、見ているのは自身。
『愛しているから』と相手に嘘を吐いて悲しむ。しかし、相手を知らない。
だからこそ、涙をたくさん流して、やがて、自身に克つ。これが『成長』。
それと同時に、悲しみを募らせて、やがて、相手を知る。これが『進歩』。
成長して正直になり、進歩して篤実になり、そして、至誠への道を歩む。」
「巨大な星々。それらはずっと遥か昔に存在していた。だがもう存在しない。
しかし、その輝かしい光は、まだまだ存在し続けいている。
また同様に、その力強い熱は、まだまだ存在し続けている。
ああ、もう全く無いが、まだ在る!さあ、有ることだろう!
先哲の意識。それらはずっと遥か昔に存在していた。だがもう存在しない。
しかし、それは言語に仮託されて、時間に入り、空間に広がっている。
また同様に、それは内容になっては、形式を成して、事を成している。
さあ、もう全く無いが、私に在る!ああ、有ることだろう!」
「美少女の若々しさと美しさに、柔らかさと滑らかさ、香りと温かさ。道。
知識を得て、知恵を生し、智識を為し、道を以て、智慧(ちえ)を成そう!
物は決して元通りにならないが、事はいつでも新しくすることが出来る。
美男の力強さと勢いに、硬さと大きさ、匂いと熱さ。徳。
働きを高め、動きを増やし、行いを多くし、徳を以て、挑戦を強めよう!
時間は決して取り戻せないが、空間は選んでやり直すことが出来る。」
3 拙作
4 第3回THE NEW COOL NOTER
ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。