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九経

凡そ、天下国家を為むるに、九経あり。曰く、身を脩むるなり、賢を尊ぶなり、親を親むなり、大臣を敬するなり、群臣を體するなり、庶民を子とするなり、百工を來すなり、遠人を柔ぐるなり、諸侯を懐くるなり。    【中庸3:3:2】

 自分は、今月一杯で、今、勤めている監理団体を辞職する。実習生の搾取や労災の隠蔽、コロナ対策や危機管理の皆無、コロナによる不景気で、醜態に満ちた経営・・・もうたくさんだ。改善や改革に努めないのであれば、自分は、ただの搾取の飴と鞭の、飴にしか過ぎない。絶対に、去ってやる。

 自分は固く決心した。大義の為に、小義を棄てるのだ。そして、『九経』を学習して、実行するのだ。

修身:心身を健康にして、性を究め、心を育て、情を豊かにし、知を鋭くし、志を磨き、体を鍛えて、身を修める。

尊賢:学習に楽しく励み、書物を味読し、人脈を構築し、人材を探求し、徳を修め、道を学び習って、賢良方正な他者や自分自身に出会う。

親近:家族・親戚・友人・近隣住民等の親近者達を親愛し、感謝や慰労の心を持ち続けつつ、深めていき、財を以て、仕事や遊楽などで親しみ合い、心を以て、感情や理知などで親しみ合い、徳を以て、心から親しみ合う。

敬臣:組織・社会・国家の為に、忠勤を尽す方々を見出して、尊敬と追随の念を以て、その人徳や業績等を学習し、自らも実践する。

礼群:善悪正邪や肯否賛否等を問わず、礼を尽くすことに努め励み、私生活や独りの時も、衣食住・勉学・遊楽等で、礼節を弁えて、節倹に努める。

慈庶:嫌悪・厭世・憎悪・怨恨・絶望・・・そのような情念を懐きつつも、礼を以て、心身を調整して、仁義を修め、智信を得て、利潤追求の中でも、慈善の心を懐けるように、努め励む。

来百:様々な産業について、広くかつ深く学び、色んな人々の仕事ぶりや生き様、そして、人生観や運命について、学び知り、広くかつ深く考える。

柔遠:永遠に過ぎ去った故人や故事について学び、遺された物質や事実を認識して、自分自身を知り、他者を知り、世界を知って、柔軟性を磨く。

懐心:愛する人々と、真実を突き付け合って、そして、傷つき痛み合い、さらに、悩み苦しみ合って、やがて、絆を強めては深め合い、そして、愛する人々が、心から懐いて、喜楽や幸福を共有し合えるように、至誠を目指して、奮励努力する。

無題


ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。